Michigan is Back!! 〜第6週目レビュー〜 - ANY GIVEN SATURDAY

Michigan is Back!! 〜第6週目レビュー〜

Michigan is Back!! 〜第6週目レビュー〜

今年のミシガンは本物!

ミシガン大38、ノースウエスタン大0

強豪・ミシガン大の完全復活です。全米13位ノースウエスタン大と同18位のミシガン大とのBig Tenチーム同士の対決は、試合前の予想を覆しミシガン大の一方的な完封勝利となりました。これでミシガン大は3試合連続完封勝ち。これはミシガン大にとっては1980年以来の偉業で、カレッジフットボール全体で見ても最後に3試合連続完封試合を収めたのは1995年のカンザス州立大以来のことです。

ミシガン大は現在好調のユタ大に初戦で敗れて以降この試合まで4連勝と波に乗り、しかも前述の通りここ2試合はそれぞれ相手チームに特典を許さない、強力なディフェンス力で全米ランクを18位まで徐々に上げてきました。一方のノースウエスタン大も好調でここまで5戦無敗。その強さを支えるのは全米で最小被得点数(1試合平均7点)というディフェンス力でミシガン大を迎えましたが、試合開始13秒でその7点を早くもミシガン大に奪われるという、先行き不安な立ち上がりを見せました。試合開始のキックオフリターンをそのままエンドゾーンに運びTDを奪ったミシガンはその後も、ノースウエスタン大のこれまでの快進撃の原動力であるディフェンスを赤子の手をひねるようにねじ伏せ、次々と得点を重ねます。またノースウエスタン大の頼みの綱であった、RBジャスティン・ジャクソン(Justin Jackson)は今季最低のトータル25ラッシュヤードと完全にミシガン大ディフェンスに抑え込まれ、Big Tenカンファレンスでナンバーワンのオフェンスヤードを誇るノースウエスタン大が全く何もさせてもらえませんでした。ノースウエスタン大ヘッドコーチ、パット・フィッツジェラルド(Pat Fitzgerald)も完敗を認めざるを得なかったのです。

これでミシガン大は5勝1敗となり、しかもその唯一の敗戦が現在全米5位のユタ大であることを考えると、ミシガン大の強さは本物と言えるでしょう。最新のランキングで好位置につけることが予想されます。逆にここまで無敗で快進撃を続けてきたノースウエスタン大ですが、ミシガン大に完膚無きまでに叩きのめされてしまい、これで順位を大きく落とすことになるでしょう。


レッドリバーの戦い

テキサス大24、オクラホマ大17

全米10位のオクラホマ大に大スランプ中のテキサス大が挑んだこの一戦、オクラホマ大断然有利と見られていたところ、テキサス大がまさかの大番狂わせを演じてくれました。オクラホマ大は2010年以来10月の戦績がトータルで15勝7敗とここで失速する傾向にあり、昨年も10月だけで1勝2敗と負けが込んでいます。さらに分が悪いのは今年テキサス大に負けたことでこれで2年連続ランク外のテキサス大に土をつけられているということになります。この敗戦でオクラホマ大がカンファレンスタイトルレースから脱落したとは言えませんが、それでも今後対戦するベイラー大テキサスクリスチャン大オクラホマ州立大と爆発的なオフェンス力を持つチームを相手にせねばならず、ディフェンスの立て直しが急がれます。

一方テキサスはここまで1勝4敗と歴史的な失速を重ね、ヘッドコーチ、チャーリー・ストロング(Charlie Strong)監督に対する批判の声が増すばかりでした。しかしこのオクラホマ大戦での大金星のおかげで、ひとまずその声は静かになることでしょう。ただ勝利しただけでなく、テキサス大の永遠のライバル、オクラホマ大を倒したことに意味があるのです。

テキサス大はほぼ試合の全般に渡り主導権を握り、とくにランゲームが光りました。RBジェロッド・ハード(Jerrod Heard)の機動力が功を奏しオクラホマ大ディフェンスを混乱させました。この日21回のキャリーで115ヤードを足で稼いだハードが今後どんどん頭角を現してくれば、QBプレーが効果を増してくるでしょう。またテキサス大ディフェンスは激しいブリッツでオクラホマ大QBベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield)を終始追い詰めました。オクラホマ大が前半で稼いだトータルヤードはたったの85ヤード、そして3rdダウンコンバージョンは7回中じつに1回しか成功せず、テキサス大ディフェンスが今シーズン一番のパフォーマンスを見せたことがうかがえます。これでテキサス大は2勝4敗。まだまだ先は厳しいですが、多くでも白星を重ねボウルゲーム出場資格が与えられる6勝以上することが今シーズ最大の目標と言えるでしょう。


Pac-12の全勝チーム同士の対決は・・・

ユタ大30、カリフォルニア大24

Pac-12カンファレンスの全勝チーム対決はユタ大に軍配が上がりました。予想通り僅差の試合となりましたが、試合を決めたのはユタ大RBデヴォンテ・ブーカー(Devontae Booker)の走りでした。タックルを跳ね退けるパワー、広い視野、そして切り返しの早い走りでカリフォルニア大ディフェンスを翻弄。地上戦を制するのに大きく貢献し、ユタ大の攻撃を引き延ばしてカリフォルニア大オフェンスを可能な限り長い事ベンチにとどめておく事に成功しました。この日は34回のキャリーで2TDを含む222ランヤードという素晴らしいパフォーマンス。これまであまり名前がメディアに登場する事はありませんでしたが、この試合でブーカーがPac-12でナンバーワンのRBということが証明されたと思います。またユタ大ディフェンスもカリフォルニア大オフェンスの要、QBジャレッド・ゴフ(Jared Goff)に終始プレッシャーを掛け続け、結果彼から5つものパスインタセプションを奪い、NFL級といわれるゴフに今季ワーストのパフォーマンスをお見舞いしました。

負けはしたものの、カリフォルニア大もハイパワーオフェンスを率いるユタ大に大善戦しました。トータルで6つのターンオーバーを犯したのが致命傷となりましたが、それでも試合最後の攻撃でTD出来れば逆転勝利もあり得たと言う展開でした。考えてみれば現コーチ、ソニー・ダイクス(Sonny Dykes)の1年目だった2年前、カリフォルニア大はたったの1勝しか出来ないチームでしたが、それをこの短期間でカンファレンス内で強豪チームと互角にやり合えるまでチーム力が向上して来たのです。チームの強みであるディフェンスがこの好調を維持出来れば今季10勝も夢ではないかもしれません。


全米1位の威厳を維持

オハイオ州立大49、メリーランド大28

全米1位のオハイオ州立大は前半こそメリーランド大と接戦を余儀なくされましたが、後半持ち前のオフェンス力が爆発。結果的に49対28と大差でメリーランドを一蹴し無敗を守りました。オハイオ州立大オフェンスの顔、RBイゼキール・エリオット(Ezekiel Elliott)は前半こそたったの22ランヤードと振るいませんでしたが、後半持ち前のパーワーとスピードが爆発。2TDを含む106ヤードを後半だけで叩き出し、スロースターターのオハイオ州立大オフェンスを引っ張りました。後半に威力を発揮するパターンは先週も一緒で、インディアナ大戦では前半34ヤードだったのに対し、後半275ヤード(3TD)と結果自己新となる走りを見せました。

またQBポジションでは今季初となる本格的なツインQB体勢を展開。昨年レギュラーシーズンを率いたJ.T. バレット(J.T. Barrett)と、バレットの怪我で出場することになり、プレーオフを勝ち抜く原動力となったカーデル・ジョーンズ(Cardale Jones)がローテを組むオフェンスが見られました。これまでは先発の座を勝ち取ったジョーンズ一辺倒でしたが、無敗ながらも安定感に欠けるオフェンスに見るに見かねたヘッドコーチ、アーバン・マイヤー(Urban Meyer)がオフェンスを修正しバレットにプレーする機会をより多く与えました。バレットは主にラン要員として使われ62ヤードに3つのTDを奪い、またジョーンズは2TDを含む279パスヤードを記録(0インターセプション)して共存する事に成功。ちなみにこれはマイヤー監督が以前ナショナルチャンピオンに導いた2006年のフロリダ大に酷似しています。この年フロリダ大ではメインのQBにクリス・リーク(Chris Leak)を据え、そのバックアップだったティム・ティーボ(Tim Tebow)をラッシュのエキスパートとして使用。結果フロリダ大はその年全米を制覇するまでに至ったのです。オハイオ州立大もジョーンズとバレットを上手く使い分ければ2006年のフロリダ大での大成功を再現することになるでしょうか?


TCU、厳しいテストを切り抜ける

テキサスクリスチャン大52、カンザス州立大45

全米2位のテキサスクリスチャン大(TCU)はランク外のカンザス州立大に思わぬ苦戦を強いられましたが、第4Qに21点を奪い試合終了間際に逆転して勝ち星を拾いました。前半を終えてカンザス州立大が35対17と大きくリード。しかしここからTCUの反撃が始まります。ハイズマントロフィー候補QBトレヴォーン・ボイキン(Trevone Boykin)、RBアーロン・グリーン(Aaron Green)、WRジョシュ・ドクソン(Josh Doctson)という3人のプレーメーカーがそれぞれ息を吹き返し、後半の猛追撃を演出してみせてくれました。この勝利でTCUは無敗を守り、カンファレンスタイトルレース、そしてプレーオフに向けて前進した訳ですが、ランク外チームに45点も奪われたディフェンスには少々不安が残ります。

ベイラー大、力の差を見せつける

ベイラー大66、カンザス大7

全米3位のベイラー大が全敗中のカンザス大と対戦。力の差は歴然でベイラー大がカンザス大に大勝。ベイラー大は前半だけで52点奪うなど大暴れ。ベイラー大はここまで1試合最低でも56得点するなど相手ディフェンスの戦意を喪失させるに足るオフェンス力を発揮。ヘッドコーチ、アート・ブリルス(Art Briles)の方針が「とにかく点は取れるだけ取る」というものかどうか定かではありませんが、ベイラー大はこの2年間で実に8度も60点以上奪う圧勝ゲームを記録。そのオフェンス力を物語る数字として今シーズンベイラー大は10回しかパントをしていません。つまり、パントする必要もなく攻撃権があればそれをほぼ全て得点につなげることができているからです。ちなみにこのカンザス大戦ではたったの1度しかパントせずに済みました。ベイラー大オフェンスが大量得点できることはすでに周知の事実ですが、対戦してきた相手がいわゆる強豪と呼ばれるチームとは程遠いのも事実。ベイラー大の真の実力が試されるのは1月に入ってから。オクラホマ大オクラホマ州立大、そしてテキサスクリスチャン大との3連戦を戦う頃にベイラー大のハイパワーオフェンスが強豪チームにも通用するのか分かるでしょう。

ミシガン州立大、苦戦するも無敗を守る

ミシガン州立大31、ラトガース大24

先週格下パデュー大に24対21で辛勝したミシガン州立大でしたが、今週もランク外のラトガース大に最後まで苦しめられました。しかし多くの怪我人を抱え、そして多くのミスを犯しても最後に勝ってみせるのが今季のミシガン州立大の「カラー」なのでしょうか。

キックオフから試合はシーソーゲームとなりミシガン州立大としては嬉しくない持ちつ持たれつな展開となりました。ミシガン州立大が24対14と10点リードで迎えた第3Q残り6分弱からラトガース大が反撃を見せ、QBクリス・ラヴィアノ(Chris Laviano)からWRレオンテ・カルー(Lenote Carroo)への25ヤードTDパスとKカイル・フェデリコ(Kyle Federico)の22ヤードキックが決まり、第4Q残り4分21秒で試合を24対24の同点に追いつきます。フェデリコのフィールドゴールが決まった合計91ヤードのドライブはラヴィアノの3rd&5ヤードからのコンバージョン、さらにカルーへの26ヤードパスとWRジャスティン・グッドウィン(Justin Goodwin)への18ヤードのパスがどちらも4thダウンと後のない状況から成功して攻撃権を保持する気迫のドライブでした。

しかしそのままオーバータイムかと思われた返しのミシガン州立大の攻撃、QBコナー・クック(Connor Cook)が自陣25ヤードで3rd&9という状況からWRのR.J.シェルトン(R.J. Shelton)への29ヤードパスを決めコンバージョン。さらにそこからRBのL.J. スコット(L.J. Scott)が6キャリーの計37ヤードを走ってでエンドゾーンへボールを運び残り43秒で勝ち越しのTD。

最後のチャンスとなったラトガース大の攻撃では自陣20ヤードラインからミシガン州立大40ヤードラインまでボールを運びますが、タイムアウトを使い果たした状態で迎えた試合時間残り5秒、4thダウンプレーで後にも先にもへイルマリーパスしか残されていない所、何を血迷ったのかラヴィアノがゲームクロックを止めるためにボールをスパイク。しかしすでに4thダウンだったため結果これでゲームオーバー。時間がないという極限状態で4thダウンだと思わなかったラヴィアノの痛恨のミスでラトガース大は同点のチャンスを逃しました。

ミシガン州立大は苦しみながらも無敗を守り、いよいよ来週同じミシガン州内のライバルチーム、ミシガン大との一大決戦を迎えます。シーズン前半にオレゴン大との一戦を制して一気に全米2位に駆け上るもそこからあまり目立った強さを披露出来ていないミシガン州立大と5勝1敗ながら最近3試合をすべて完封勝ちしている急上昇中のミシガン大。今から目が離せません。

その他・・・

テネシー大38、ジョージア大31

    先週アラバマ大にホームで大敗し、なんとしても勝ってSECタイトルレースに望みを繋ぎたいジョージア大といい試合をしながらもなかなか勝てずフラストレーションが溜まるテネシー大との一戦は最後の最後までもつれる試合となりましたがテネシー大が勝ち、SEC東地区で首の皮一つ繋ぎました。ジョージア大は先週までトップ10に位置していましたが、2連敗でおそらくランキングから脱落。長年続く「強いがタイトルをとるに至らない」という状況にジョージア大ファンの歯ぎしりが聞こえてきそうです。

ウィスコンシン大23、ネブラスカ大21

    ウィスコンシン大はプレシーズンランキングでランクインを果たすも早くも2敗を喫して表舞台から脱落。一方のネブラスカ大は新コーチ、マイク・ライリーを迎えた今シーズン、2勝3敗と古豪ネブラスカ大としては受け入れがたい成績を残し、是が非でも価値ある勝利をおさめたいと躍起になっています。このゲームも最後までゲームが決まらない展開でしたが、試合終了直前にウィスコンシン大のフィールドゴールが決まり大逆転勝利。ネブラスカ大はこれで4敗目を記録してしまいました。

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