見どころ

ジョージア大で伝説を残した稀代のアンダードッグ、QBステソン・ベネット（Stetson Bennet）が遂に卒業。そのベネット率いるジョージア大はナショナルタイトル二連覇を達成し、彼らに対するハードルはさらに上がっています。

やはり注目はそのベネットの跡を誰が継ぐのかということになりますが、今のところカーソン・ベック（Carson Beck）とブロック・ヴァンダグリフ（Brock Vandagriff）の2人の争いだと言われています。

ただ、誰がQBになろうとも彼らにはエースTEブロック・ボワーズ（Brock Bowers）が健在なのが強み。今季のベストTEと言っても過言ではないボワーズがジョージア大オフェンスの主軸となると思われますが、彼以外ではWRラド・マッコンキー（Ladd McConkey）もかなりの戦力となります。またトランスファーポータル経由でゲットしたWRララ・トーマス（Rara Thomas、元ミシシッピ州立大）とドミニク・ロヴェット（Dominic Lovett、元ミズーリ大）にも注目です。

また昨年の先発OL陣5人から4人が同じ顔ぶれなのも心強いです。

ただオフェンス面ではタイトル二連覇に大きく貢献したとされるオフェンシブコーディネーターだったトッド・モンケン（Todd Monken）氏がNFLボルティモアレイヴンズに移って行ったのが気になるところ。彼の後釜となるマイク・ボボ（Mike Bobo）氏がどのようなオフェンスを作り上げるか？

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カービー・スマート（Kirby Smart）監督は元々ディフェンス畑出身なため、ジョージア大の守備力は常にトップレベルを誇ってきました。彼らが連覇を果たせたのもこの強力ユニットのおかげだと言えます。

昨年の守備陣からはジェイレン・カーター（Jalen Carter）、ノーラン・スミス（Nolan Smith）、キーリー・リンゴ（Kelee Ringo）らNFL級の選手が抜けました。彼らの穴を誰が埋めるのかに注目です。

ただスマート監督のアグレッシブなリクルーティングのおかげでジョージア大守備陣の層は厚いです。

DLの要となるのはDLにナジアー・スタックハウス（Nazir Stackhouse）、LBにはジェイモン・デュマス・ジョンソン（Jamon Dumas-Johnson）とサミール・モンドン・Jr（Samael Mondon Jr.）、そしてDBにはカマリ・ラシター（Kamari Lassitar）、ジェイヴォン・バラード（Javon Bullard）、マラカイ・スタークス（Malaki Starks）といった、経験豊富な選手が健在です。

若い期待の選手たちもおそらく揃っていることでしょうから、今年のジョージア大ディフェンスも過去2年ほどでないにしろ全米トップレベルといえそうです。

スケジュール

すでに二連覇を達成しているジョージア大が目指すのは当然三連覇。最後にカレッジフットボールのFBS（フットボールボウルサブディビジョン）レベルで三連覇を成し遂げたのは1934年から1936年のミネソタ大。そんな偉大な記録に立ち向かいます。

そんな中、開幕前の時点で彼らの対戦相手を見てみると、ランク級の相手はシーズン終盤のテネシー大くらいしか見当たりません。当然シーズンが開幕してから情勢は大きく変わりますが、現時点でいえば彼らのスケジュールはすこぶる容易いものだといえます。

彼らの最大のライバリーゲームでもある「世界最大の屋外カクテルパーティー」におけるフロリダ大戦も昨年の彼らの戦力から察するとジョージア大には問題なさそうです。となれば注目は第11試合目のテネシー大戦となりそうですが、現時点でテネシー大が昨年ほどの強さを対戦時に保持しているかは当然わかりません。

どちらにせよ、SEC西地区のアラバマ大、ルイジアナ州立大、テキサスA&M大との対戦がない今季のジョージア大はSEC優勝決定戦まで順当に勝ち抜くでしょうし、そうなればCFP（カレッジフットボールプレーオフ）進出の可能性は非常に高いといえそうです。

となればやはり注目は三連覇できるかどうかになってきます。これを達成できれば誰の文句もなく、これまでダイナスティーを謳歌してきたアラバマ大からその座をジョージア大が完璧に奪うことになるでしょうね。

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