現在すでに11月2週目に突入しており、10月を振り返るにはちょっとネタ的におそすぎるような気もしますが、9月の通信簿を始めてしまったので(笑)、10月もとりあえず振り返っておきたいと思います。
(注:10月限定の通信簿です)
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A(大変良く出来ました!)
アラバマ大
9月に引き続き10月も無敗を守ったアラバマ大。彼らを追随するチームとの差をどんどん広げています。
クレムソン大
QBケリー・ブライアント(Kelly Bryant)の退部騒動があってドタバタしていたクレムソン大ですが、ルーキーQBトレヴァー・ローレンス(Trevor Lawrence)が下馬評通りの働きをみせ、またRBトラヴィス・エティエン(Travis Etienne)を中心としたランゲーム、さらに全米随一のベテランぞろいのフロントセブンをしてカンファレンスタイトルはもとよりプレーオフ進出への可能性もかなり高くなってきました。
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ノートルダム大
ノートルダム大も10月終了時まで全勝チーム。QBイアン・ブック(Ian Book)を中心としたオフェンスも板につき、前評判の高かったディフェンス力の影響もあり、ここ最近まれに見る快進撃を続けています。
ルイジアナ州立大
ルイジアナ州立大は10月13日に当時2位だったジョージア大を蹴散らし、今年最初のCFPランキングでは3位にまで上昇してきました。11月3日のアラバマ大との頂上決戦には敗れましたが、10月の結果とランキングでの上昇率を見れば彼らの10月の出来は上々だったと言えるでしょう。
ワシントン州立大
Pac-12カンファレンス所属チームが共食いをし合う中、唯一と言っていいほどそれを間逃れているのがこのワシントン州立大。オレゴン大との激戦を下したのは記憶に新しく、マイク・リーチ(Mike Leach)監督の類まれなる再建請負人ぶりが際立ちます。
B(よく出来ました)
ジョージア大
ジョージア大は10月中に全米2位にまでのし上がりましたが、前述の通りルイジアナ州立大に敗れ痛い1敗を喫してしまいました。しかしそれでもしっかりと立ち直ってフロリダ大とのライバルゲームを制して再び上昇気流に乗っています。
オハイオ州立大
オハイオ州立大にとって何と言っても痛手だったのはパデュー大にまさかの大敗を喫したことです。しかも今のオハイオ州立大にはなんとなく覇気が感じられず、1敗しかしていないのに2敗ぐらいしてしまったような力なさを見るような気がします。
ケンタッキー大
テキサスA&M大に破れはしたものの、引き続き白星を重ね続けるケンタッキー大。彼らの今年の強さは決してまぐれではありません。今季最初のCFPランキングでは9位にまで食い込んできた事を見ても明らかです。
オクラホマ大
オクラホマ大は恒例の「レッドリバーの戦い」でテキサス大に僅差で破れて今季初黒星を喫してしまいました。ディフェンシブコーディネーターを解雇してテコ入れするなど立て直しに必死ですが、今のところそのディフェンス力の欠如を補ってくれるオフェンス力があるのでどうにか1敗を守れています。11月に入って負けられない試合が続く時にどうなるか興味深いです。
テキサス大
今挙げたオクラホマ大からの勝利を含め6連勝を飾りAPランキングで6位にまで上がったテキサス大ですが10月最後の週末にオクラホマ州立大に惜敗したことでちょっと流れを止めてしまいました。しかしながら10月に見せた彼らの連勝は強いテキサス大復帰の片鱗を見たような気がします。
フロリダ大
フロリダ大は10月6日に当時全米5位のルイジアナ州立大をホームで倒し、復活の狼煙を挙げました。10月最後の週のジョージア大戦には敗れてしまいましたが、10月の3連勝は価値ある結果と言えるでしょう。
シラキュース大
10月第1週目にピッツバーグ大に僅差で敗れたシラキュース大ですが、ノースカロライナ大、ノースカロライナ州立大から2連勝を奪い、今季初CFPランキングでいきなり19位にランクインしました。ここに至るまでの彼らの不遇の時代を考えれば今年の快進撃には目を見張るものがあります。
C(頑張りましょう)
ペンシルバニア州立大
一時はCFP候補とも言われていたペンシルバニア州立大ですが、オハイオ州立大に敗れると次戦のミシガン州立大にも敗れ一気にファンの期待が絶望へと変わってしまいました。リクルーティングの成功で確実に力は付けているものの、次のステップまで足踏み状態が続いているペンシルバニア州立大です。
Pac-12カンファレンス
先にも触れたようにPac-12カンファレンスはリーグ内でお互いを倒し合う展開が続き、当初期待されていたワシントン大、スタンフォード大、オレゴン大、サザンカリフォルニア大らが次々に失速。今季初CFPランキングではワシントン州立大(8位)とユタ大(15位)の2チームしかランクされず、「パワー5」カンファレンスの面目丸つぶれです。
D(残念です)
ウィスコンシン大
今季開幕時に4位にランクされていたウィスコンシン大ですが、10月にはミシガン大に完敗するとノースウエスタン大にも破れ、楽勝と思われいていたBig Tenカンファレンス西地区制覇も難しくなってきました。開幕時の期待度から考えると彼らの失速は今季まれに見るがっかりな出来事と言えそうです。
マイアミ大
マイアミ大も開幕前には8位という絶好の位置からスタートとなりましたが、10月にはバージニア大とボストンカレッジという隠したと見られていたチームに連敗して昨年見せた強さは影を潜めてしまいました。ホームスタジアムではブーイングが飛び交うなど昨年の10連勝時に見た光景とは全く真逆の状況に陥ってしまっています。
アーバン大
昨年アラバマ大とジョージア大を相次いで倒したことで今季もその勢いを持続させて大活躍が見られると思われていたアーバン大ですが、10月にミシシッピ州立大とテネシー大に連敗してランク圏外へ脱落。早くもガス・マルザーン(Gus Malzahn)監督を辞めさせろという、半ば恒例行事ともなったファンの声が上がりだしています。