ディフェンス比較
11.0 | 失点数 | 15.7 |
1193 | ラン | 1706 |
2.7 | ラン/キャリー | 3.7 |
91.8 | ラン/ゲーム | 121.9 |
8 | ランTD | 8 |
2088 | パス | 2347 |
160.6 | パス/ゲーム | 167.6 |
16 | パスTD | 16 |
ジョージア大、アラバマ大、双方とも全米トップレベルのディフェンスを擁しています。アラバマ大はランディフェンスで全米1位、パスディフェンスで3位、トータルディフェンスでも1位と最高峰レベル。ジョージア大はランディフェンスが20位、パスディフェンスが8位、トータルディフェンスが6位とアラバマ大に及ばないもののトップレベルであることに変わりありません。
アラバマ大は今季中盤から後半にかけてLB陣にけが人が続出。それが響いてミシシッピ州立大戦では大いに苦戦し、アーバン大戦ではついに今季初黒星を喫し、SECタイトルゲーム進出を逃しました。しかし1ヶ月の静養を経て迎えたシュガーボウルのクレムソン大戦ではディフェンス陣にいつものパワーが復活して相手を圧倒。ダイナミックなクレムソン大オフェンスに仕事をさせませんでした。ただ、この試合で活躍したLBアンフェニー・ジェニングス(Anfernee Jennings)が膝に大怪我を負い手術を余儀なくされ戦線離脱。彼の不在がどう影響するか注目です。
また1年生時から出場して今年で3年生となったミンカー・フィッツパトリック(Minkah Fitzpatrick)は今年最高ディフェンダーに送られるベドナリク賞を受賞。彼がバックフィールドで縦横無尽に活躍します。
ジョージア大の守備の要はLBロクアン・スミス(Roquan Smith)。今シーズン最優秀LBに送られるバトカス賞を受賞したスミスはこれまでの総プレー数637回のうちタックルし損ねた数は実にたったの4度という驚異的なタックルテクニックの持ち主。先日行われたローズボウルでもオクラホマ大相手に獅子奮闘しハイズマントロフィー受賞QBベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield)を追い詰めました。
ジョージア大ディフェンスの強みはカービー・スマート(Kirby Smart)監督の存在にあると思います。ご存知の通りスマート監督はアラバマ大のニック・セイバン(Nick Saban)監督の右腕として長く彼に師事し、ディフェンスのイロハを学んできました。それを活かしてアラバマ大で培ったディフェンスの全てをジョージア大に注入し、就任2年目で早くもこの大舞台へチームを牽引してきたのです。特筆すべきはハーフタイムでの調整力です。SECのアーバン大戦でもローズボウルでも前半の展開を短時間で的確に分析して後半戦への調整を行い、それが見事に功を奏しているのです。ジョージア大と対戦するにあたってどんなに相手が前半にリードを奪っていたとしても決して息を抜くことはできないのです。