今シーズンのカレッジフットボールもレギュラーシーズンゲームは後2週間を残すのみになりました。カンファレンス優勝決定戦があるカンファレンスもそうでないカンファレンスも残された時間はわずか。優勝争いに生き残っているチームもかなり絞られてきました。来週には優勝決定戦が行われるカンファレンスではそれが開催されることになり、それぞれのリーグチャンピオンが決定することになります。その栄光に向かって未だひた走っているのはどのチームなのか？今回も見ていきたいと思います。
＊以下に記されている勝敗はカンファレンス内の成績で、トータルの成績ではありません。
アトランティックコーストカンファレンス（ACC）
アトランティック地区はクレムソン大が、コースタル地区はマイアミ大がすでにそれぞれの地区を制してタイトルゲーム進出を決め、来週直接対決を迎えます。
Big 12カンファレンス
Big 12カンファレンスでは先週オクラホマ大がカンザス大に勝ち、さらにウエストバージニア大とオクラホマ州立大が敗れたため、オクラホマ大のカンファレンスタイトル戦出場が決定しました。
オクラホマ大に挑戦状を挑むのがどのチームかということになりますが、現在テキサスクリスチャン大がカンファレンス戦6勝2敗、そしてそれをオクラホマ州立大、テキサス大、ウエストバージニア大、アイオワ州立大が5勝3敗で追っています。テキサスクリスチャン大が今週末ベイラー大に勝てば彼らがタイトルゲームに出場することになります。今季のベイラー大の調子（1勝10敗）を考えれば9割強でテキサスクリスチャン大が勝利を収めることになるでしょう。しかし万が一でも彼らが負けてしまえば最高で5チームが6勝3敗で並ぶことになります。そうなったらさあ大変。
今のところ一番起こり得そうなシナリオは以下の3つです。
テキサスクリスチャン大の場合は今週のベイラー大に勝つか、負けてもオクラホマ州立大も同時にカンザス大に敗れれば彼等がタイトルゲームに進みます。
オクラホマ州立大の場合はテキサスクリスチャン大がベイラー大に負けてなおかつ彼等自身がカンザス大に勝てばタイトルゲームに進みます。
アイオワ州立大の場合はテキサスクリスチャン大、オクラホマ州立大、テキサス大、ウエストバージニア大が全滅すると彼等にタイトルゲーム出場権が手渡されることになります。オッズとしては一番低い可能性ですが。
Big Tenカンファレンス
西地区
西地区はすでに全勝中のウィスコンシン大が制しています。
東地区
東地区ではミシガン大が先週ウィスコンシン大に負けたので今週のミシガン大との結果に依らずオハイオ州立大のタイトルゲーム進出が決まっています。
Pac-12カンファレンス
北地区
北地区では先週スタンフォード大がカリフォルニア大を倒してしまったためワシントン大が地区レースから脱落。この結果今週末に行われるワシントン大とワシントン州立大のライバル対決「アップルカップ」でワシントン州立大が勝てば彼等がタイトルゲームへ駒を進めることになりますが、もしワシントン大が勝てばスタンフォード大が北地区チャンプとなります（スタンフォード大がワシントン州立大に勝っているため）。
南地区
南地区はサザンカリフォルニア大が地区優勝をすでに決めました。
サウスイースタンカンファレンス（SEC）
東地区
東地区はジョージア大が地区優勝をすでに決めました。。
西地区
西地区はアラバマ大がアーバン大の一騎打ちです。今週末両チームは「アイロンボウル」で雌雄を決することになります。勝ったほうがジョージア大とカンファレンスタイトルゲームで対決です。
アメリカンアスレティックカンファレンス（AAC）
東地区
東地区は今週末に行われる「I-4の戦い（国道4号線の戦い）」でのセントラルフロリダ大とサウスフロリダ大の間で争われます。この直接対決で東地区優勝チームが決定することになります。
西地区
西地区は先週サザンメソディスト大を倒したメンフィス大が優勝を決めました。
カンファレンスUSA
東地区
東地区は先週フロリダインターナショナル大を倒したフロリダアトランティック大が7連勝目を飾り見事地区優勝を飾りました。
西地区
西地区はノーステキサス大がすでに地区制覇を決めています。
ミッドアメリカンカンファレンス（MAC）
東地区
東地区はアクロン大が週火曜日に行われたケント州立大戦で勝利を収めたため彼らの地区優勝が決まりました。
西地区
西地区はトレド大とノーザンイリノイ大が首位タイとなっていますが、トレド大が直接対決を制しているため、彼らが最終戦となるウエスタンミシガン大戦に勝てばそれで地区優勝が決定。しかしこの試合にトレド大が敗れ、ノーザンイリノイ大がセントラルミシガン大戦で勝利すればノーザンイリノイ大が西地区代表チームとなります。
マウンテンウエストカンファレンス（MWC）
山岳地区（マウンテン）
この地区ではボイジー州立大が先週金曜日に行われた空軍士官学校との試合に勝ったため、彼等の地区優勝が決まりました。
西地区（ウエスト）
西地区はフレズノ州立大が先週金曜日のワイオミング大戦に勝ったので彼等の地区優勝が決まりました。
これでMWCのタイトルゲームはボイジー州立大とフレズノ州立大との戦いになりますが、実はこの両チームはタイトル戦前となる今週末にレギュラーシーズンの試合の一環として対戦することになっています。つまり2週連続で彼等は同じ相手と試合をする予定であるということです。
サンベルトカンファレンス
カンファレンスタイトル戦を行わないサンベルトカンファレンス（来年から地区制度を施行するためタイトルゲームが行われることになります）は現在4チームが5勝1敗で並ぶ大混戦。トロイ大、ジョージア州立大、アパラチアン州立大、アーカンソー州立大がその4チームです。そしてこのカンファレンスではタイブレーカーがないため、レコード次第で複数のチャンピオンが生まれることになります。
トロイ大とアーカンソー州立大、ジョージア州立大とアパラチアン州立大がそれぞれ直接対決を残しているため、カンファレンスチャンプが誰になるかまだわかりません。確率は非常に低いですが、もし全チームが2敗となれば現在4勝2敗のルイジアナ大ラフィエット校にも優勝のチャンスが生まれることになります。
