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#2 クレムソン大 @ #12 バージニア工科大
今週末の大一番はACCのクレムソン大とバージニア工科大の一戦。どちらのチームも今シーズン先発を初めて任されたQBを擁してこれまで4勝無敗で突き進んできたチームです。クレムソン大は全米屈指のディフェンスを持ってバージニア工科大の1年生QBジョシュ・ジャクソン(Josh Jackson)に容赦ないプレッシャーをかけてくることでしょう。バージニア工科大がホームで金星を上げるにはジャクソンを守るOLと彼への負担を軽減させるために効果的なランゲームを確立させることが必須です。
ヴァンダービルト大 @ #21 フロリダ大
先週アラバマ大に59対0と赤っ恥をかかされたヴァンダービルト大。それを帳消しするために彼らはフロリダ大キャンパスへ乗り込みます。そのフロリダ大はこれまでテネシー大及びケンタッキー大相手にすれすれの勝利を挙げてきたチーム。彼らのオフェンスでは先発QBがいまいち固定されず、この試合では昨年の先発で今季はまだ先発出場がないルーク・デル・リオ(Luke Del Rio)がその大役を任されることになりそうです。もしヴァンダービルト大に勝機があるとすれば、近年その力が備わってきている彼らの守備力をして失点を最小限に抑え、QBカイル・シュマー(Kyle Shurmur)がフロリダ大ディフェンスのパスラッシュをかいくぐりピンポイントでプレーを決め続けることが必要です。
ノースウエスタン大 @ #10 ウィスコンシン大
ウィスコンシン大は他の上位チームに比べて派手さは全くありませんが、その強固なディフェンスとこれでもかと言わんばかりのランオフェンスでこれまで全勝を飾ってきました。まさに古き良きBig Tenカンファレンスを体現しているようなチームですが、その中心人物はRBジョナサン・テイラー(Jonathan Taylor)です。相手のRBジャスティン・ジャクソン(Justin Jackson)も見逃せない選手ではありますが、これまで3試合ですでに5TDを含む438ヤードを足で稼いでいるテイラーに注目が集まります。
#15 オクラホマ州立大 @ テキサス工科大
先週テキサスクリスチャン大にホームでまさかの黒星を喫したオクラホマ州立大ですが、今週はテキサス工科大でのアウェーゲームです。テキサス工科大は先週ヒューストン大を下して今の所3勝0敗。あとがないと言われるクリフ・キングスバリー(Kliff Kingsbury)監督にとってはまずまずの滑り出しですが、この試合をものにできれば彼の監督の座はさらに安泰となることでしょう。その快進撃を支えるのはもともと強力であるオフェンスよりもむしろ弱点とされてきたディフェンスが格段によくなったことでしょう。そんなテキサス工科大相手にオクラホマ州立大は先週の敗戦から立ち直って勝利を収めることができるのか?その鍵はQBメイソン・ルドルフ(Mason Rudolph)に委ねられていると言えそうです。先週の試合までほぼパーフェクトで来ていたルドルフでしたが、先週の負け試合では3つもターンオーバーを犯してしまいました。彼のプレーに注目です。
#7 ジョージア大 @ テネシー大
今季のテネシー大、特に最近2試合を見ると彼らは不甲斐ない試合を披露して来たと言わざるを得ません。フロリダ大戦では彼らに試合終了と同時にヘイルマリーパスを決められ黒星を喫すると、先週は格下マサチューセッツ大に17対13と試合には勝ったものの思わぬ苦戦をしいられました。リクルーティングではうまくいくものの、肝心のフィールド上で結果を残せないと非難を浴びて来たブッチ・ジョーンズ(Butch Jones)監督としてはこの流れは決して彼が思い描いていたものではなかったでしょう。そんなテネシー大は今週今全米でも非常に勢いのあるジョージア大をホームに迎えます。ジョージア大はノートルダム大との試合に競り勝ったのをきっかけに自信がついたのか、彼らは週を重ねるたびに強くなり、先週もミシシッピ州立大を全く寄せ付けず快勝。現在のテネシー大には少々荷が重すぎるか・・・。
インディアナ大 @ #4 ペンシルバニア州立大
先週のアイオワ大との試合で全米中にその名を轟かせたペンシルバニア州立大RBセイクワン・バークリー(Saquon Barkley)。彼らはホームでインディアナ大を迎えますが、残念ながらこの試合はアメリカで全米放映されることはありません。しかしながら、近年力をつけて来ているとは言え、インディアナ大ディフェンス相手にバークレーが再び暴れまくることは目に見えています。ペンシルバニア州立大の勝利は手堅いでしょうが、バークレーがハイズマントロフィー獲りに向けてどれだけの数字を残せるかも気になるところです。
#24 ミシシッピ州立大 @ #13 アーバン大
先週ミズーリ大相手に51対14と久しぶりに相手を圧倒して勝利を収めることができたアーバン大。この試合では期待の星であるQBジャレット・スティッドハム(Jarrett Stidham)が噂通りの働きをようやく披露してくれました。しかしそれでも弱小と言わざるを得ないミズーリ大から得た勝利がどれだけ彼らの評価をあげたのかは微妙です。というのも彼らはその前の週にミズーリ大よりもさらに格下であるマーサー大に苦戦したという背景があるからです。そんなアーバン大は今週末ミシシッピ州立大をホームに迎えます。ミシシッピ州立大は2戦目でルイジアナ州立大を叩きのめし一気にランク入りしてその勢いのまま先週ジョージア大から2つ目の金星を奪おうと企みましたが、敢え無く返り討ちにあい意気消沈中。もし彼らがルイジアナ州立大を倒した時のようなチーム状態をこの試合で再現できれば今週も金星を手に入れることができるでしょうが、先週のようなプレーしかできなければルイジアナ州立大戦での勝利は「まぐれだった」という烙印を押されることになってしまいます。
ミシシッピ大 @ #1 アラバマ大
前述の通りアラバマ大は先週ヴァンダービルト大から完封勝利を奪い、その鉄壁なディフェンスと相手の気持ちをへし折るラン攻撃をして全米1位の威厳を保ちました。そのアラバマ大は今週ミシシッピ大をホームで迎え撃ちます。ミシシッピ大は過去3年間で2度もアラバマ大から白星を奪うという偉業を成し遂げていますが、それを支えたヒュー・フリーズ(Hugh Freeze)元監督は自らの失態のせいでシーズン開始直後に辞任しており、ミシシッピ大がこのアラバマ大のホームで再び番狂わせを起こせるとはちょっと考えづらいです。ただミシシッピ大は今季これまで1試合平均約500ヤードに36得点というオフェンスを引っさげて来ます。もし彼らがバマディフェンス、特にバックフィールドをパス攻撃で崩すことができれば予想外の展開に持ち込めるかもしれませんが、それをニック・セイバン(Nick Saban)監督が許すとは思えません。