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2022年NFLドラフト第1巡目終わって・・・【その1】

2022年NFLドラフト第1巡目終わって・・・【その1】

カレッジフットボーラーの最大の夢であるNFLという舞台に立つために避けては通れない登竜門、NFLドラフト。そしてプロチームとしてもチームの補強のために欠かせない重要なイベントなわけですが、現地時間4月28日夜にその初日となる第1巡目のピックが盛大に行われました。

今年の会場はネバダ州ラスベガス市。ベガスの目抜き通りである「ストリップ」を豪快にドラフト会場に改造して、観客もしっかりと動員して行われました。元々は2020年のドラフト会場に決まっていましたが、当時は新型コロナウィルスの猛威によりリモート開催を余儀なくされたため、満を待してベガスが今回のドラフトのホスト地となったわけです

4月29日と4月30日とあとドラフトは2日間残されていますが、今回はやはり最注目となった第1巡目を振り返ってみたいと思います。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

今年の総合ドライチ選手は・・・

ドラフトで一番最初に選ばれる選手、いわゆる総合ドライチ選手になることは大変栄誉なことだと思います。それは当然後世に残っていく情報だからということもありますが、選手それぞれ一生に一回しかドラフトに掛かることはありませんから、そういう状況で一番最初に選ばれるというのは誰でも狙って達成できることではありません。

しかもドライチ指名権を持っているチームの台所事情によってどのポジションの選手を指名するのかというのは変わってきますから、そのドラフトで最高最強の選手が必ずしもドライチ選手になるとも限らないのです。

今年の総合ドライチ選手指名権を持っていたのは昨年度3勝14敗と2020年度に続き撃沈したジャクソンビルジャガーズでした。つまり彼らは2年連続総合ドライチ指名権を持っていたわけです。ジャガーズは昨年かつてフロリダ大(2006年と2008年)、オハイオ州立大(2014年)でナショナルチャンピオンとなったアーバン・マイヤー(Urban Meyer)監督を起用するも、数々の問題が噴出してチームが空中分解。結局マイヤー監督は解雇され、オフシーズンには元フィラデルフィアイーグルスHCのダグ・ペダーソン(Doug Pederson)氏が指揮を執ることになっています。その新体制の大柱となる総合ドライチ選択選手に注目が集まっていましたが・・・。

そんなジャガーズがドライチで指名したのはジョージア大DEトレヴォン・ウォーカー (Trevon Walker)でした。

当初はミシガン大DEエイダン・ハッチンソン(Aidan Hutchinson)を予想する声が多く聞かれましたが、ドラフト本番に近づくにつれてウォーカーの評価が激増し今回のピックに至りました。

ちなみにジョージア大出身選手として総合ドライチとなったのはフランク・シンクウィッチ(Frank Sinkwich、1943年)、チャーリー・トリッピ(Charlie Trippi、1945年)、ハリー・バブクック(Harry Babcook、1953年)、マシュー・スタフォード(Matthew Stafford、2009年)以来5人目の快挙。

ちなみに同一大学から総合ドライチ選手を輩出した数としてはサザンカリフォルニア大ノートルダム大オクラホマ大に並び史上最多タイ記録となりました。


総合ドライチ以降の主な顔ぶれ

2番目:エイダン・ハッチンソン(ミシガン大→デトロイトライオンズ)

上記の通りここ最近まで総合ドライチ選手としてジャクソンビルジャガーズ入りが噂されていたハッチンソンでしたが、ジャガーズがウォーカーを選択したことで次点であるライオンズから指名を受けました。通った大学がミシガン大だっただけでなく、生まれも育ちもミシガン州出身ということで故郷に残る事になります。彼自身も家族と近くに入れる事でこの指名には大満足のようです。

ちなみにハッチンソンの家族、なんかゴージャスだな・・・。

3番目:デレク・スティングリー・Jr(LSU→ヒューストンテキサンズ)

CB陣として最速で指名されたのがルイジアナ州立大(LSU)のデレク・スティングリー・Jr(Derek Stingley Jr)。昨年は怪我でほぼシーズンを棒に振りましたが、それまでの活躍とポテンシャルを買われてこの高順位でテキサンズに指名されました。

LSUは秀逸DBを世に送り出してきたことから「DBU」と呼ばれますが、スティングリーも晴れてその仲間としてプロ入りを果たしました。

第4番目:アーマッド・ガードナー(シンシナティ大→NYジェッツ)

大学時代自分がカバーしたWRにたったの1つもTDを許さなかったというとんでもない記録を提げてドラフトを迎えたのがシンシナティ大のCBアーマッド・ガードナー(Ahmad Gardner)。その彼をピックしたのはニューヨークジェッツでした。

グループオブ5」と呼ばれる中堅カンファレンス群であるアメリカンアスレティックカンファレンスに所属するシンシナティ大。その大学から総合4番目という素晴らしい順位でプロ入りを果たしましたが、同カンファレンス出身のディフェンス選手としては史上最高位の順番で指名を受けた選手となりました。

第10番目:ギャレット・ウィルソン(オハイオ州立大→NYジェッツ)
第11番目:クリス・オラヴェ(オハイオ州立大→ニューオーリンズセインツ)
第12番目:ジェミソン・ウィリアムス (アラバマ大→デトロイトライオンズ)

ギャレット・ウィルソン(Garrett Wilson)、クリス・オラヴェ(Chris Olave)はそれぞれオハイオ州立大のWR。Back-to-Backで同じ大学から同じポジションの選手が引き抜かれたわけです。

そして彼らに続く12番目もWRのジェミソン・ウィリアムス (Jameson Williams)。彼は昨年アラバマ大でプレーしましたが、それ以前はオハイオ州立大に所属していました。

つまり3人連続してピックされたWRがオハイオ州立大に所属していた選手という事になります。凄いリクルーティング力ですね。

第20番目:ケニー・ピケット(ピッツバーグ大→ピッツバーグスティーラーズ)

ドラフトのプロセスにおいて自身の掌のサイズが小さすぎると言われ評価が割れていたQBケニー・ピケット(Kenny Pickett)。そんな彼でしたが、QBとしては今ドラフト最速となる第20番目でピッツバーグスティーラーズに選択されました。

ピッツバーグ大とスティーラーズは同じスタジアム(ヘインズフィールド)を使用しており、「地元」に残留する事になりました。そんなことからか、もしくはQBとして最初にドラフトされたからなのか、はたまたいろんな批判があったからなのか、選択を受けたピケットは男泣き。

ちなみにピッツバーグ大出身のQB選手として1巡目で指名されるのはピケットで2人目。もう1人はあの殿堂入りQBのダン・マリーノ(Dan Marino)氏です。

第22番目:クウェイ・ウォーカー(ジョージア大→グリーンベイパッカーズ)

今ドラフト前までに最も注目を集めていたLBとして挙げられていたのはジョージア大の大のナコビ・ディーン(Nakobe Dean)でしたが、LBとして最初に指名を受けたのは彼のチームメイトであるクエイ・ウォーカー(Quay Walker)でした。

これでパッカーズは20年連続ドラフト1巡目でWRを指名しなかったという事に。インターネット界隈ではこの事にQBアーロン・ロジャース(Aaron Rogers、元カリフォルニア大)がどう思っているのかなんて心配する声も上がっていたようですが・・・(苦笑)。

第29番目:コール・ストレンジ(UTチャタヌーガ校→NEペイトリオッツ)

ニューイングランドペイトリオッツが1巡目指名したのはFBS(フットボールボウルサブディビジョン、旧NCAA1部A)出身ではなくその下のFCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン、旧NCAA1部AA)傘下のサザンカンファレンスに所属するテネシー大チャタヌーガ校のOGコール・ストレンジ(Cole Strange)でした。

今年の1巡目で唯一のFCS選手としてドラフトされたストレンジ(19番目のOTトレヴァー・ぺニング/ノーザンアイオワ大→ニューオーリンズセインツもドラフトされていました)。個人的には全くノーマークでしたが、シニアボウルではスカウト陣の評価は上々だったようです。こういった質実剛健的な選手をピックするのがなんともペイトリオッツっぽいですよね。

(続く)

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