フットボールをするものならば誰もが辿り着きたい最高峰の世界がNFLです。全カレッジ選手の中でもたったの2%未満ほどの選手しか辿り着くことができない、まさに選ばれし選手たちしか踏み入ることのできない世界。そのNFLに挑戦するための登竜門とも言えるのがNFLドラフトです。
2025年NFLドラフト ウィスコンシン州グリーンベイ市
4月24日(第1日目):第1巡目
4月25日(第2日目):第2巡目&第3巡目
4月26日(第3日目):第4巡目〜第7巡目
ここ数年NFLドラフトに際して個人的に気になるプロスペクトを紹介する記事を過去に挙げてきました。しかしながら近年はプロスペクト情報に精通されている方をネット上で多く見かけ、またアメリカンフットボールマガジンさんが今年も「NFLドラフト名鑑」を出版されるということで、つけ刃的な私のドラフト選手情報に需要があるのかと考える様になったのは事実。
ただ、ドラフト本番まで時間が迫っている中で今年も自分の記録用にやってみようと重い腰を上げてみました笑。
最終回の今回はディフェンスの3列目を守るDBの中でも最後の砦となるS(セーフティ)選手をご紹介します。
(ドラフト当日まで時間が差し迫っているため、ベストゲームを省略させていただきました)

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マラカイ・スタークス(ジョージア大)
鉄壁のディフェンスで知られるジョージア大に5つ星リクルートとして入部、1年生時から先発出場を任されてきたマラカイ・スタークス(Malaki Starks)。トータル41試合に先発出場しキャリアトータルで197タックル、5.5TFL、6パスINTという数字を残し、しっかりとオールアメリカンにも選出され、今季ドラフトのS界隈ではベストプロスペクトの一角を担う選手に。トップレベルの爆発力、素早い足さばきとヒップターンで相手レシーバーをトレースするのが得意。またランを察知すればスイッチを入れ替えて一気に相手を捉えに入ることができるスピードも持ち合わせており、即戦力と期待される逸材です。
キャリアハイライト動画
ゼヴィアー・ワッツ(ノートルダム大)
ノートルダム大に入部してWRからディフェンスにコンバートしたゼヴィアー・ワッツ(Xavier Watts)。特にSにポジションを固めた3年生時(2022年)にはその頭角を表し、2023年に年間最優秀守備選手賞の一つである「ナガスキ賞」を受賞。レッドシャツシニアとしてチームに戻ってきた2024年も74タックル、6パスINT、1サック、1ファンブルフォースとチーム守備陣の要として建材。オールアメリカンにも選ばれています。カレッジトータルで13パスINTとボールホークとしての才能は抜群。シングルハイ、ボックス、スロットと何をやらせてもしっかりと仕事をこなす頼れるS。NFLでも大いに暴れてくれそうです。
2024年度ハイライト動画
ニック・イマンウォリ(サウスカロライナ大)
サウスカロライナ大で3年間プレーしたニック・イマンウォリ(Nick Emmanwori)。1年時にはフレッシュマンオールアメリカン(1年生限定)に選ばれいきなり頭角を現すと、その後もサウスカロライナ大ディフェンスの中心人物として君臨。キャリアトータルで244タックル、4TFL、6パスINTを記録して2024年にはオールSEC(サウスイースタンカンファレンス)のみならずオールアメリカンにも選ばれます。身長6フィート3インチ、体重220パウンドという、LBと言っても不思議ではない体格にもかかわらず、コンバインでは40ヤード4.38秒という素晴らしい数字を残し、RAS(Relative Athletic Score)で満点の10点を叩きだすことをやってのけました。
キャリアハイライト動画
アンドリュー・ムクバ(テキサス大)
2021年から2023年までクレムソン大に所属したアンドリュー・ムクバ(Andrew Mukuba)。1年生時にフレッシュマンオールアメリカンに選出されるとその後もクレムソン大のバックフィールドの中心選手として活躍。そして2024年にはテキサス大へ転校。ここで69タックル、5パスINT(SECで最多)という数字を残し、テキサス大のCFP(カレッジフットボールプレーオフ)準決勝進出までの快進撃を支えました。DBとしての運動能力・身体能力のレベルはトップ級。ルートの読みや瞬時のスピード・ラン方向の切り替えも良く、4年間大学でプレーしたという経験値も強み。5フィート11インチ、186パウンドと少々フレームが小さいのが気になるところですが、特にFSとしての適正に長けているということで、彼を欲しがるチームは大いに違いありません。
キャリアハイライト動画
レイサン・ランサム(オハイオ州立大)
オハイオ州立大に5年間所属したレイサン・ランサム(Lathan Ransom)。合計で2348回ものスナップ数を誇る超ベテラン。最初の2年はスペシャルチームの一員として過ごしましたが、最後の3年間は先発要員としてプレー。197タックル、7.5TFL、3パスINT、3ファンブルフォース、2ファンブルリカバー(うち1つをリターンTD)とオハイオ州立大に無くてはならない選手に成長し昨年の全米制覇に貢献しました。非常にフィジカルでタフなのが売り。タックル力に定評がありランディフェンスの最後の要として大きく機能していました。
キャリアハイライト動画
マラカイ・モアー(アラバマ大)
アラバマ大で合計5年間プレーした、いぶし銀なプレーヤーなのがマラカイ・モアー(Malachi Moore)。1年生時から11試合に「スター」(ニッケル)ポジションで先発出場。2023年と2024年にはキャプテンに選ばれるなど信頼度も厚く、まさに最後の砦として頼れる存在。またキャリアトータルで7つのパスINTを記録するなど、ボールホークとしての才能にも溢れ、おまけに3つのファンブルフォースに2つのファンブルリカバリーを決めるなどボールへの臭覚が非常に冴えています。FS、SS、ニッケルのプレー経験があることからも汎用性の高いDBであり、スピードにいささかの心配も挙げられていますが、上のレベルでさらに腕を磨けば出場機会に恵まれるかもしれません。
キャリアハイライト動画
その他の候補者たち
セバスチャン・カストロ(Sebastian Castro、アイオワ大)
ケヴィン・ウィンストン・Jr(Kevin Winston Jr.、ペンシルバニア州立大)
ビリー・ボウマン・Jr(Billy Bowman Jr.、オクラホマ大)
ジェイレン・リード(Jaylen Reed、ペンシルバニア州立大)
ジョナ・サンカー(Jonas Sanker、バージニア大)
アプトン・スタウト(Upton Stout、ウエスタンケンタッキー大)