今シーズンも今週末のレギュラーシーズンゲーム最終戦と来週の各カンファレンスのタイトルゲームを残すのみとなり、ファイナルCFPランキングが発表される12月2日が刻一刻と迫ってきています。あと2週間のうちにドラマは起きるのか?それとも今のランキングのままプレーオフ進出チームが決まるのか?手に汗握る状況が続きます。
それでは今週火曜日に発表された、今季第4回目となるCFPランキングを見ていきたいと思います。
上位4チーム
1位 アラバマ大
2位 クレムソン大
3位 ノートルダム大
4位 ミシガン大
今週もトップ4の顔ぶれは変わらず。これで3週連続上位4チーム(もっと言えば上位6チームすべて)が順位を据え置きとしました。
アラバマ大はシタデルを、クレムソン大はデューク大を難なく撃破。ノートルダム大は12位(当時)のシラキュース大と対決しましたが、核の違いを見せつけて快勝。ミシガン大はインディアナ大に苦しめられましたが、6つのFGのお陰で何とか勝ちを拾いました。
今週末はアラバマ大はアーバン大との「アイロンボウル」、クレムソン大は同州内ライバル・サウスカロライナ大戦、ノートルダム大もまたライバルのサザンカリフォルニア大戦、そしてミシガン大は「The Game」オハイオ州立大との大一番が待っています。果たしてこの4チームが生き残って週末を乗り越えられるでしょうか。
第2集団
5位 ジョージア大
ここまで当サイトでは第2集団にジョージア大とオクラホマ大を含めてきましたが、今回は敢えて第2集団にはジョージア大のみとしたいとおもいます。
というのも5位以下で自力でプレーオフ進出の可能性が残されているのはこのジョージア大以外は考えられないからです。ジョージア大は今週末ライバルのジョージア工科大と対決しますが、その先にはすでにSEC優勝決定戦でアラバマ大と対決することが決まっています。もし現在不動のナンバーワンであるアラバマ大を倒してSECチャンピオンになれば、彼らが上位4チームに食い込まないという道理はないと思うのです。まあもしそうなれば現在のトップ4チームからどのチームを脱落させるかという厳しい選択をCFP選考委員会は強いられると思いますが・・・。
第3集団
6位 オクラホマ大
7位 ルイジアナ州立大
8位 ワシントン州立大
9位 セントラルフロリダ大
10位 オハイオ州立大
前回9位のウエストバージニア大が敗れてしまったため、セントラルフロリダ大が「グループオブ5」出身チームとしていよいよトップ10入りを果たしました。しかも10位のオハイオ州立大を飛び越しての9位です。
セントラルフロリダ大は無敗だった昨年から引き続き今年も全勝街道まっしぐらで、現在破竹の24連勝中です。が、彼らにとってネックとなっているのは「ストレングス・オブ・スケジュール」。対戦相手が他の上位チームと比べて弱すぎる、というわけです。
それでも選考委員会はここまでの全勝という展開を評価して一桁順位にまで彼らを上げたのでしょうが、正直今の状況で7位以下はどんな順位でもいいんじゃないかなんて思ってしまいます。あと2度の週末でどこまでのドラマが生まれるか分かりませんが、このまま行けばプレーオフ進出のチャンスが有るのはトップ6位というのが現実のところ。セントラルフロリダ大が無敗なのだからチャンスをやるべきだ!という声が頻繁に聞かれますが、現状の4チームでのプレーオフ制度では彼らが現在の上4チームと張り合えるとは思えません。これが8チームのプレーオフだったら十分可能性があると思うのですが。
ですからそういった「セントラルフロリダ大擁護論」に耳を傾けるために、というかそういった声を黙らせるために選考委員会は彼らを9位にしたんじゃないのかと思ってしまいます。確かに「グループオブ5」チームがこれまで10位以内に入ったことはないため、9位というランクは素晴らしいと思いますが、彼らが7位だろうが8位だろうが9位だろうが、プレーオフ進出にはまだ手が届かないという状況は変わらないのですから。
一方ウエストバージニア大が敗れてしまったことはオクラホマ大にとっては痛手です。もし彼らが勝っていれば今週末の直接対決はプレーオフ進出候補同士の大一番となっていたことでしょうし、そんな試合でオクラホマ大が勝てたとしたらそれは彼らの戦歴に泊をつけることが出来ます。さらにその次の週でもカンファレンス優勝決定戦でウエストバージニア大と再戦することになっていたことでしょうから、これにも勝って彼らに2連勝したとしたら選考委員会に大きなアピールが出来たからです。
しかしウエストバージニア大がオクラホマ州立大に敗れたため、今週末の対決の重要さが少し薄れてしまいました。もちろんオクラホマ大はこのウエストバージニア大に敗れればプレーオフレースから脱落です。
今後の展開
今週末はレギュラーシース最終章ということで、各地で宿命のライバル同士の戦いが繰り広げられます。
- アラバマ大vsアーバン大
- クレムソン大vsサウスカロライナ大
- ノートルダム大vsサザンカリフォルニア大
- ミシガン大vsオハイオ州立大
- ジョージア大vsジョージア工科大
- オクラホマ大vsウエストバージニア大
- ルイジアナ州立大vsテキサスA&M大
- ワシントン州立大vsワシントン大
- セントラルフロリダ大vsサウスフロリダ大
ライバルゲームというのはまた特別な意味を持っており、どんなにそのチームが苦戦するシーズンを送っていたとしても、その試合だけは負けたくないという気持ちが高まって予想外の結果を残す場合もあります。ですから順当に勝てそうでも番狂わせが起こる可能性は十分あると思います。
そんななかやはり注目なのはミシガン大対オハイオ州立大です。下馬評ではミシガン大有利とされていますが、プレーオフレース的に言えば、ミシガン大が敗れると誰が新たに4番目の椅子に座るかという議論が沸き起こります。オクラホマ大、ワシントン州立大、オハイオ州立大らがこの椅子を狙いたいならば彼らはミシガン大が敗れることを祈るに違いありません。直接対決するオハイオ州立大にとってはまさに生き残れるかどうかの瀬戸際の大一番となります。
またオクラホマ大とウエストバージニア大の試合も見逃せません。オクラホマ大はディフェンスが弱点なチームであり、ウエストバージニア大は高得点を奪えるチーム。先週のオクラホマ州立大戦のようなハイスコアゲームが期待できそうです。もしオクラホマ大が敗れ、ミシガン大も敗れたとしたら、ワシントン州立大、2敗のルイジアナ州立大、そして奇跡のセントラルフロリダ大にもチャンスが訪れるか・・・?まあそれが現実のものになるにはそのシナリオの他に上位からもう1チームに土がつく、ミラクルなシナリオが必要となるでしょうが・・・。
第4回目のCFPランキング