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2017年度チームプレビュー
washington huskies
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huskies
ワシントン大ハスキーズ

オフェンス

ワシントン大の先発QBは不動のジェイク・ブラウニング(Jake Browning)です。1年生から先発を張り続け今年でいよいよ4年生。同大で1年生から4年間ずっと先発を任されたQBは後にも先にもこのブラウニングただ一人。2年前にワシントン大が驚きのプレーオフ進出を果たしたのも彼の働きによるものが大きかったです。そのシーズンには合計47TDを叩き出しましたが、昨年は合計23TDと明らかにパワーダウン。カレッジキャリア最後の今年、ブラウニングが2年前のような輝きを取り戻せるかが今年のワシントン大オフェンスの大きな鍵となります。

チームのランオフェンスを操るのはブラウニングと同じく今年4年生のマイルズ・ガスキン(Myles Gaskin)です。これまで3年連続1300ランヤード超えを成し遂げてきたガスキンが今年も残留してくれたのは大きな強みです。彼が今年もフィールド上で大暴れしてくれるのは間違いありませんが、彼のバックアップであるサルヴォン・アーメッド(Salvon Ahmed)の出来によってランゲームに厚みが出るかどうかが決まります。2016年にはガスキンだけでなくラヴォン・コールマン(Lavon Coleman)が900ヤード弱走ったことでチームの総ランヤードが2700ヤード以上までに至ったのです。アーメッドが今年昨年以上(388ヤード)の数字を残せるかどうかも気になるところ。

そしてブラウニングを守り、ガスキンらに道を開けるワシントン大オフェンシブライン陣は今季Pac-12カンファレンス最強と言われており、これが彼らが今季カンファレンス優勝候補最右翼と評される所以です。特に2016年度にオールカンファレンスの1stチームに選ばれながらも昨シーズンに膝の靭帯を断裂して戦線を離れていたトレイ・アダムス(Trey Adams)が復帰してくるのは大きな強みです。


ディフェンス

今季のワシントン大ディフェンスを語る上で避けて通れないのはDLヴィタ・ヴァイウ(Vita Vae)の損失です。過去3年間フロントセブンの屋台骨を支えてきたヴァイウは4年生シーズンをスキップして今年NFLに早期ドラフト入りし、見事に第1巡目12番目にタンパベイバッカニアーズに指名されました。ワシントン大はヴァイウの穴をいかに埋めるかでディフェンス力が左右されるといっても過言ではないでしょう。

ヴァイウなきあとDL陣を束ねるのはグレッグ・ゲインズ(Greg Gaines)です。昨年はヴァイウと組んで非ランヤード平均2.8ヤードという、あのアラバマ大ディフェンスに次ぐ全米2位の数字を出しましたから、ゲインズが今年のDLの要となるのは間違いありません。

ディフェンス陣で最も頼れるとされるのがDB陣です。特にCBバイロン・マーフィー(Byron Murphy)とSテイラー・ラップ(Taylor Rapp)は来年のドラフトでかなり高順位で指名されるとすでに噂されていますし、Sジョジョ・マッキントッシュ(Jojo McIntosh)とジョーダン・ミラー(Jordan Miller)もゆくゆくはプロの世界でプレーできる選手と言われています。彼らを合わせればワシントン大のバックフィールドが今季カレッジフットボール界で随一と言われてもうなずける話です。

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スケジュール

開幕戦でいきなりSECの強豪アーバン大と対決することになっているワシントン大。ワシントン大に負けじと劣らぬダイナミックなオフェンスが身上のアーバン大オフェンスをディフェンス陣がどう攻略するかが見ものです。

4戦目に対戦するアリゾナ州立大は昨年土をつけられた相手。しかも今年からはハーム・エドワーズ(Herm Edwards)監督がチームを率いることになっており、未知数のチームといえます。また6戦目のUCLAも今季から元オレゴン大、フィラデルフィアイーグルス等の監督、チップ・ケリー(Chip Kelly)監督がカレッジフットボール界に復帰するということで話題性は抜群です。

そしておそらくワシントン大にとって最大の難所は10戦目のスタンフォード大。すでに11月に突入しており、終盤での敗戦はランキングに大きく響きますから、もしここまで無敗ないし1敗で突き進んでいたとしたら、ワシントン大がカンファレンスタイトルゲーム出場はもとより2年ぶりのプレーオフ進出を狙う上でこのスタンフォード大戦は大きな一線となりそうです。

総評

ニ人のベテランQBとRB、カンファレンスでトップ級のオフェンシブライン、そして全米でも随一のDB陣を誇るワシントン大は今年Pac-12優勝最有力候補と目されています。今年で5年目を迎えるクリス・ピーターセン(Chris Petersen)監督の確実な育成が実を結んでいます。

スケジュールを見ても割りと後半まで楽に勝ち進めそうなものとなっており、たとえ初戦のアーバン大戦に敗れたとしても、それを補うだけの時間が用意されています。アリゾナ州立大とUCLAは共に新監督を招聘しており、それぞれのチームがどうトランスフォームするかでワシントン大の的ともなりえますが、初戦を乗り切れば9連勝でスタンフォード大戦を迎えるというシナリオをも見ててきます。

2016年度に悲願のプレーオフ進出を果たしたワシントン大ですが、今度こそは準決勝を勝ち抜いて1991年度以来のナショナルタイトルを獲得したいところ。バランスは取れているチームですからあとは層があまり厚くないWR陣とLB陣が化ければPac-12カンファレンスを制してプレーオフ進出の可能がでてきます。

9/1
アーバン大
9/8
north-dakota_50
ノースダコタ大
9/15
ユタ大
9/22
アリゾナ州立大
9/29
ブリガムヤング大
10/6
UCLA
10/13
オレゴン大
10/20
コロラド大
10/27
カリフォルニア大
11/3
スタンフォード大
11/17
オレゴン州立大
11/23
ワシントン州立大

*太文字はホームゲーム

ラトガース大
W, 30-14
モンタナ大
W, 63-7
フレズノ州立大
W, 48-16
コロラド大
W, 37-10
オレゴン州立大
W, 42-7
カリフォルニア大
W, 38-7
アリゾナ州立大
L, 7-13
UCLA
W, 44-23
オレゴン大
W, 38-3
スタンフォード大
W, 22-30
ユタ大
W, 33-30
ワシントン州立大
W, 41-14
ペンシルバニア州立大
L, 28-35

所在地
ワシントン州シアトル市
所属カンファレンス
Pac-12(北地区)
ホームスタジア
ハスキースタジアム
通算戦績
724勝444敗50分け
通算ボウルゲーム戦績
18勝19敗1分け
ヘッドコーチ
クリス・ピーターセン
37勝17敗(5年目)
129勝29敗(生涯通算)
前回全米優勝年度
1991年度
前回Pac-12優勝年度
2016年度
前回ボウルゲーム出場年度
2017年度(フィエスタボウル)

シーズン
総合
カンファレンス
2017
10-3
7-2
2016
12-2
9-1
2015
7-6
4-5
2014
8-6
4-5
2013
9-4
5-4
2012
7-6
5-4
2011
7-6
5-4
2010
7-6
5-4
2009
5-7
4-5
2008
0-12
0-9
*青字はカンファレンスチャンピオン

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