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2018年度チームプレビュー
Clemson Tigers
Clemson
Tigers
クレムソン大タイガース

オフェンス

2016年度シーズンに悲願のナショナルタイトルを獲得したクレムソン大。そのチームの原動力となったのはQBデショーン・ワトソン(Deshaun Watson)でした。その類まれなる機動力と的確なパス、そしてリーダーシップで35年ぶりの全米制覇を成し遂げたのです。そのワトソンが去った2017年度シーズン、彼の後釜に着いたのがケリー・ブライアント(Kelly Bryant)でした。ブライアントはその脚力から体格までワトソンそっくり、もしくはそれ以上のポテンシャルを持ったQBで、昨年もACCタイトル3連覇に貢献し、チームは3年連続カレッジフットボールプレーオフに進出しました。

準決勝戦となったシュガーボウルではこれまた3年連続となるアラバマ大との対戦。過去2年間ワトソンが率いたクレムソン大は「帝王」アラバマ大と非常に接戦を演じ、その結果2016年度には彼らを倒して全米の頂に立ったのでした。

しかし昨年度のシュガーボウルではクレムソン大はアラバマ大相手に刃が立たず、オフェンスは何もさせてもらえませんでした。それだけでなくこの試合でワトソンとブライアントの能力の差が露呈。パサーとしての技量、そして何よりも厳しい時間帯でいかにオフェンスを動かすかという点でブライアントはワトソンに劣っていることが明白となりました。もっともブライアントは昨年が初の先発シーズンでしたから、ワトソンと比べること事態が非常なのかもしれませんが。

クレムソン大が再びプレーオフに出場し、2年ぶりのタイトルを獲得するにはブライアントの成長が必須事項となりますが、クレムソン大にはそんなブライアントにプレッシャーをかける新人QBがいます。トレヴァー・ローレンス(Trevor Lawrence)です。

2018年度の目玉QBとしてクレムソン大に入部したローレンスはすでに春季トレーニングでその非凡な才能を発揮。特に彼のパス能力は目をみはるものがあり、ブライアントとタイプは違うものの、彼が将来的にクレムソン大を率いていくことは容易に想像できます。

その「将来」が果たしていつになるのか?ダボ・スウィニー(Dabo Swinney)監督は未だに先発QBが誰になるのか指名していませんから、果たしてローレンスがこのプレシーズンにブライアントを打ち負かして先発の座を手に入れるのか、もしくはブライアンがシーズン中に苦戦してローレンスに出番が回ってくるのか、それともブライアントが先発の座を確保できるのか。注目されるところです。

RBのトラヴィス・エティエン(Travis Etienne)は昨年の1年生シーズンにチーム最多となる766ランヤード(13TD)を稼いでセンセーショナルなデビューを飾りました。今年2年生となり脚力、経験値を増して一回りも大きくなってフィールドを縦横無尽に駆け回るでしょう。また個人的にはWRで「小さな巨人」ハンター・レンフロー(Hunter Renfrow)が今年でいよいよカレッジ最後となる年を迎え、これまで数々の大舞台で活躍してきた彼の4年生としてのシーズンがどうなるか楽しみです。


ディフェンス

今季のクレムソン大のディフェンスと言えば何と言っても全米屈指のディフェンシブライン陣です。昨年のこのユニットの主軸だったクリーラン・フェレル(Clelin Ferrell)、オースティン・ブライアント(Austin Bryant)、クリスチャン・ウィルキンス(Christian Wilkins)は3人共シーズン後にNFL入りしてもおかしくない人材でしたが、3人揃ってチームに残留したというニュースは全米を驚かせました。

そして彼らだけでなく今年3年生となるデクスター・ローレンス(Dexter Lawrence)、その他に控えるバックアップたち、さらには今年から入部してくる新入生たちを含めればクレムソン大のDLが今季トップレベルであるとされることは頷けます。

今季のクレムソン大の最大の強みはディフェンシブフロントであるのは確かです。おそらくチームの鍵は彼らがいかにシーズンを通して無傷でいられるかではないでしょうか。昨年のDB陣は怪我に次ぐ怪我で泣かされたという前例があります。ローレンスは足の怪我で春季トレーニングは大事を取っていましたから、彼の復調具合も気になります。層の厚さは問題ありませんから、後はユニット全体としてシーズンを無事乗り越えられるかにかかっていそうです。

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スケジュール

クレムソン大は第2戦目で早くもテキサスA&M大との対戦を控えています。今季から元フロリダ州立大のジンボ・フィシャー(Jimbo Fisher)監督が控えていることもあり、彼らのトランスフォームの度合い次第ではクレムソン大にとって油断できない相手となります。

10月27日のフロリダ州立大の試合ももちろん大舞台となります。フィッシャー監督の後任に着いたのは元オレゴン大のウィリー・タガート(Willie Taggart)監督。2011年以来過去7年間アトランティックコーストカンファレンス(ACC)のタイトルはこの2校の手に牛耳られていることを考えれば、この試合が実質上のタイトルゲームと考えてもおかしくはありません。タガート体制のフロリダ州立大がクレムソン大に立ち向かえるだけの力を初年度から見せられるのならば、クレムソン大にとってこの試合は登竜門となりそうです。

そして最終戦はサウスカロライナ州内対決、サウスカロライナ大とのライバリー。サウスカロライナ大が名将スティーブ・スパリアー(Steve Spurrier)氏に率いられていた間には彼らが2009年から2013年まで5連勝していますが、最近はクレムソン大が盛り返して4連勝中。何が起こるかわからないライバリーゲーム。気を抜くことは出来ません。

総評

クレムソン大がスウィニー監督に率いられて11年。「ダボイズム」は確実に種から目を出ししっかりと根付きました。今ではすっかり強豪チームの仲間入りで、7年連続二桁勝利を挙げ、2016年度にはナショナルチャンピオンにも輝きました。かつて肝心なところでズッコけることを「クレムソニング」などと揶揄された時期もありましたが、それも遠い昔の話です。

チーム力に加えてスケジュールも比較的クレムソン大に有利になっている事を考えれば今年もACCタイトルを獲得し4連覇を成し遂げることも大いに可能でしょう。気がかりな点を挙げて言えば過去2年間彼らは無敵の強さを誇りながら格下チームに土をつけられるという番狂わせを食らってきました(2016年度のピッツバーグ大戦、2017年度のシラキュース大戦)。それが今年もないとはいえませんが、普通に考えれば彼らが再びプレーオフに進出する可能性は極めて高そうです。

9/1
furman_50
ファーマン大
9/8
テキサスA&M大
9/15
ジョージアサザン大
9/22
ジョージア工科大
9/29
シラキュース大
10/6
ウェイクフォレスト大
10/20
ノースカロライナ州立大
10/27
フロリダ州立大
11/3
ルイビル大
11/10
ボストンカレッジ
11/17
デューク大
11/24
サウスカロライナ大

*太文字はホームゲーム

ケント州立大
W, 56-3
アーバン大
W, 14-6
ルイビル大
W, 47-21
ボストンカレッジ
W, 34-7
バージニア工科大
W, 31-17
ウェイクフォレスト大
W, 28-14
シラキュース大
L, 24-27
ジョージア工科大
W, 24-10
ノースカロライナ州立大
W, 38-31
フロリダ州立大
W, 31-14
シタデル大
W, 61-3
サウスカロライナ大
W, 34-10
マイアミ大
W, 38-3
アラバマ大
L, 6-24

所在地
サウスカロライナ州クレムソン市
所属カンファレンス
ACC(アトランティック地区)
ホームスタジア
メモリアルスタジアム
通算戦績
729勝459敗45分け
通算ボウルゲーム戦績
22勝20敗
ヘッドコーチ
ダボ・スウィニー
101勝30敗(11年目)
101勝30敗(生涯通算)
前回全米優勝年度
2016年度
前回ACC優勝年度
2017年度
前回ボウルゲーム出場年度
2017年度(CFP)

シーズン
総合
カンファレンス
2018
15-0
8-0
2017
12-2
7-1
2016
14-1
7-1
2015
14-1
8-0
2014
10-3
6-2
2013
11-2
7-1
2012
11-2
7-1
2011
10-4
6-2
2010
6-7
4-4
2009
9-5
6-2
*赤字はナショナルチャンピオン、青字はカンファレンスチャンピオン
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