2018年度シーズンも10月に入り、季節は過ごしやすい秋になってきました。アメリカでもりんご狩りやかぼちゃ狩り、そしてあと数週間もすれば紅葉が綺麗な時期になりますが、カレッジフットボール界といえば熱闘でますますヒートアップするばかり。特に全米ランキングでは全勝チームが徐々に削られて上位チームとそうでないチームの差が出始める頃です。それでは第6週目の最新のAPランキングを見てみましょう。
トップ2チームのアラバマ大とジョージア大の順位は変わらず。アラバマ大は特にこの世にこのチームを倒せる輩がいるのか?と思わせてくれるほどの強さを誇り、トップ票数も58票獲得してダントツ首位です。
3位には先週4位のオハイオ州立大がランクアップ。ペンシルバニア州立大との死闘を制したことが評価された証でしょう。そして3位だったクレムソン大は4位に順位を一つ落としました。先週はシラキュース大に大苦戦し、試合終了間際に逆転するというヒヤヒヤする展開を強いられました。
5位のルイジアナ州立大は順位を据え置き。そして6位には前週8位のノートルダム大が上昇。先週の7位のスタンフォード大戦では完全勝利を挙げ、いよいよCFP進出候補に本格的に名乗りを上げてきました。
7位のオクラホマ大はベイラー大相手に66得点を上げましたが、同時に33失点も犯しており、ちょっと今後に不安材料を残しました。8位にはアーバン大。そして9位には先週12位のウエストバージニア大がついにトップ10入りを果たしてきました。じわじわと上が転がり落ちてくるのを待っていたウエストバージニア大ですが、今後はテキサス大、オクラホマ大らを倒せばさらに上が狙える位置に居ます。
10位にはワシントン大。彼らはアーバン大との開幕戦で敗れたために1敗となっていますが、無敗だったPac-12のスタンフォード大が敗れてしまったため、彼らが今のところPac-12の唯一の希望といえます。
オハイオ州立大との激戦に敗れたペンシルバニア州立大は9位から2つ順位を落として11位に。この落ち度は彼らの実力を考慮された最小のランクダウンです。ただはやり彼らにとってCFP自力進出は厳しくなったことは確かです。
12位のセントラルフロリダ大はトップ25内で唯一の「グループオブ5」カンファレンス出身チーム。しかしその戦いぶりはどの「パワー5」チームとも渡り合えるものであり、このまま勝ち続ければシーズン終盤にCFP進出チーム選考上で面白いディベートが沸き起こることでしょう。
13位には今年のシンデレラエクスプレス、ケンタッキー大が来ました。2週間前にはランクすらされていなかった彼らは現在ジョージア大に次ぎSEC東地区で2番手につけています。この特急列車は一体どこまで走り続けるのでしょうか。
14位にはノートルダム大との決戦に敗れたスタンフォード大、先週ノースウエスタン大に辛勝したミシガン大はランクを一つ下げて15位に。またケンタッキー大が飛び越していったおかげでウィスコンシン大(16位)とマイアミ大(17位)が勝ったにも関わらず順位を1つずつ下げました。先週24位のカリフォルニア大戦で快勝したオレゴン大が18位に、そして先週18位のテキサス大は19位に。20位にはBig Ten東地区のスリーパー、ミシガン州立大がスローペースながら徐々にランキングを戻してきました。
21位から25位まではすべてランク外から飛び込んできたチーム達。21位は未だ無敗のコロラド大、22位にはミシシッピ州立大を倒したフロリダ大が久しぶりにランクイン。23位にはこれまた無敗のノースカロライナ州立大が今季初トップ25入り。24位には先週世紀の番狂わせを食らったバージニア工科大が復活。そして25位は同じく先週ランク外に転落していたオクラホマ州立大が再びやってきました。
これらの5チームと入れ替えでランク外へ落っこちたのはブリガムヤング大、デューク大、ミシシッピ州立大、カリフォルニア大、テキサス工科大です。ミシシッピ州立大は最高で14位まで上昇していましたが、2連敗で急降下です。
こう見てみると現時点でCFPへ自力進出を果たせそうなのは上位9チームと見るのが妥当なのではないでしょうか。そして個人的に見てみたいのは上位チームに土がついてケンタッキー大が勝ち進むことで彼らがトップ10入りを果たし、その結果SECチームが5チームも上位10チームに存在するというケース。SECチームがすべて無敗でシーズンを終えることは考えられませんから、このカンファレンスで誰が生き残るのかを見るのは非常に楽しみです。