今年のカレッジフットボールも早くも3週目に突入。シーズン前半戦は各チームのスケジュールが比較的楽なため、APランキングでは本当のチームの実力を図ることはできません。しかしそれでもどのチームがトップ25入りをしているのかはファンとしては気になるところ。それでは今週の最新ランキングを覗いてみましょう。
第2週目では上位チームが順当に白星を挙げたため大きな変動は見られませんでした。1位のアラバマ大から4位のオハイオ州立大までは先週から引き続き同じランキング。またオクラホマ大が順位を一つ上げてきたものの(5位)、ウィスコンシン大(6位)から15位のテキサスクリスチャン大まで順位はほぼ一緒。8位のノートルダム大は先週格下のボール州立大に苦戦したせいで順位を落とすかと思われましたが、今週も8位を守ったのは少々驚きましたが。
16位にはジリジリと順位を上げ続けているミシシッピ州立大。SEC西地区はアラバマ大とアーバン大が取り上げられる傾向にありますが、ミシシッピ州立大は今季この地区のダークホースとなる可能性は少なくありません。
17位と18位には「グループオブ5」カンファレンスからボイジー州立(MWC)、セントラルフロリダ大(AAC)。昨年無敗だったセントラルフロリダ大はスコット・フロスト(Scott Frost)監督を失った今年も未だにランクインを果たしています。そしてそのセントラルフロリダ大を今週追い越したボイジー州立大は今週末オクラホマ州立大(24位)と対決。今のところこの2チームが「ニューイヤーズ6ボウル」出場レースで主導権を握っています。
その後続にはミシガン大(19位)、オレゴン大(20位)、マイアミ大(21位)と順当にランクを挙げてきています。特にオレゴン大はこれまで2戦を終え格下チーム相手とは言え合計120得点を奪うというハイパワーぶりを発揮して今週は順位を3つ挙げてきました。
先週Pac-12カンファレンス南地区での一大ゲームであったスタンフォード大(9位)との試合に敗れたサザンカリフォルニア大が17位から22位に転落。またミシガン州立大は今週最大の落ち具合となる10つもランクを落として25位に下落。何とかランキング外転落は間逃れましたが、先週のアリゾナ州立大戦での敗戦および初戦でユタ州立大に苦戦したことを考えると、ミシガン州立大がトップ25位に残れたのは彼らにとって不幸中の幸いとでもいえるでしょうか。
そしてそのミシガン州立大を倒したアリゾナ州立大は今週久々にランキング25位に飛び込んできました(23位)。オフシーズンに元NFLコーチでテレビアナリストを務めていたハーム・エドワーズ(Herm Edwards)氏をアリゾナ州立大がヘッドコーチに任命した時は誰もが驚きを隠せませんでしたが、今のところ彼らは2戦2勝中。カレッジレベルで20年近くコーチングをしてこなかったエドワーズ監督としては出来過ぎの出だしとも言えるのではないでしょうか。
24位にはランク外からオクラホマ州立大が飛び込んできました。彼らは常に安定した力を見せ続けてきましたが、シーズン終盤の肝心な時にずっこける悪い癖があります。今週は上記のボイジー州立大と対決。これに競り勝てばまた順位を大きく挙げてくることでしょう。
先週23位と24位にそれぞれ場外からランクインしてきたフロリダ大とサウスカロライナ大は先週残念ながら敗戦を喫してしまったため、早くも再びランク外へ転落。
注目したいのは先週全米2位のクレムソン大と互角の戦いを演じたテキサスA&M大。彼らはいまだにランクインを果たしては居ませんが、先週のランキングでは得票ポイントが29点、そして最新のランキングでは90点と試合に負けたのにもかからわず投票者の評価は上向きになっています。このまま行けば彼らがランクインしてくる日も遠くないことでしょう。