マウンテンウエストカンファレンスのニューメキシコ大とPac-12カンファレンスのアリゾナ大のマッチアップとなった今年のニューメキシコボウル。
2012年と2013年ののニューメキシコボウルは名門Pac-12出身チームが参戦。彼らが観客を集めるばかりでなく、試合ではお互いがTDを量産しあう非常にに観戦しがいのあるゲームとなっていました(2012年:アリゾナ大49、ネバダ大48;2013年:コロラド州立大48、ワシントン州立大45)。昨年はPac-12チーム以外のチーム(ユタ州立大 vs テキサス大エルパソ校)が対戦しましたが、両チームの合計得点はたったの27。マッチアップ的にも観客を引き寄せることはできませんでしたが、今年は再びac-12チームが参戦。2012年、2013年のようなエキサイティングなゲームの再現となるでしょうか。
アリゾナ大ワイルドキャッツ(6勝6敗、3勝6敗 Pac-12)
2012年、2013年と8勝シーズンを送った後昨年10勝4敗を飾ったアリゾナ大にとって今年は急落の年と言っていいでしょう。しかしそれでもアリゾナ大は大量得点できる強力なオフェンス力を持っています。それを率いるのはRBニック・ウィルソン(Nick Wilson)です。1キャリー平均5.5ヤードに8TDのウィルソンにボールをフィードするのはQBアヌ・ソロモン(Anu Solomon)。62.7パーセントの成功率を誇る肩で今季合計20TDを記録してきました。ソロモンのパスを受けるメインターゲットはWRケイレブ・ジョーンズ。51回の捕球で4TDを含む726レシーブヤードを稼ぎました。
今季アリゾナ大にとっての痛手は選手たちの怪我でした。それはディフェンス陣に顕著で、先発LBスコビー・ライト(Scooby Wright)は足の怪我で9月以来戦線離脱中。そのせいもあるのかアリゾナ大ディフェンスはシーズンを通して相手チームを30点以下に抑えた試合が実に1つしかありませんでした。
アリゾナ大はシーズン終盤にホームで当時全米10位だったユタ大を破る金星を挙げ6勝目を飾りボウルゲーム出場権を獲得しましたが、翌週にアリゾナ州立大に敗れPac-12南地区で5位に沈みました。
前回の出場ボウルゲーム:
2014年フィエスタボウル(ボイジー州立大38、アリゾナ大30)
歴代ボウルゲーム戦績:
8勝9敗1分け
ニューメキシコ大ロボーズ(7勝5敗、5勝3敗 MWC)
8年ぶりのボウルゲーム出場となるニューメキシコ大。4年目のヘッドコーチのボブ・デイビー(Bob Davie)にとっては彼がノートルダム大ヘッドコーチだった2001年に出場したフィエスタボウル以来となります。
今季のニューメキシコ大のフットボールはデイビー監督の得意とする、複数のRBを用いての執拗なラン攻撃です。4年生のハレル・プレスリー(Jhurell Pressley)、3年生テリヨン・ギプソン(Teriyon Gipson)、そして2年生QBラマー・ジョーダン(Lamar Jordan)はそれぞれが650ヤード以上のランヤードを記録し合計で23TDを獲得。結果ニューメキシコ大の合計ランヤードは約3000ヤードにまで積み重なりました。これはチームの合計パスヤードの2倍もの数字です。
ニューメキシコ大は強豪ボイジー州立大を敵地で破る金星を挙げて6勝目を飾りボウルゲーム出場権を得ました。これはニューメキシコ大にとってボイジー州立大がFBSに昇格して以来初の対ブロンコス戦勝利となりました。さらに最終戦に空軍士官学校にも勝利し、ニューメキシコ大は2007年以来初の勝ち越しシーズンとなったのです。
前回の出場ボウルゲーム:
2007年ニューメキシコボウル(ニューメキシコ大23、ネバダ大0)
歴代ボウルゲーム戦績:
3勝7敗1分け