カリフォルニア大ゴールデンベアーズ(7勝5敗、4勝5敗 Pac-12)
ヘッドコーチ、ソニー・ダイクス(Sonny Dykes)率いる今年のカリフォルニア大はアップダウンの激しいチームでした。開幕後5連勝を飾り全米ランキングにも顔を見せるなど好調な滑り出しでしたが、その後は7試合中2試合しか勝利を挙げることが出来ず、しかもその相手はオレゴン州立大、アリゾナ州立大とお世辞にも今季活躍したチームとは言えない相手ばかり。今季相手に30点以上献上する試合が6試合もあり、NFLでも活躍が期待されているジャレッド・ゴフ( Jared Goff)の足を引っ張ってばかりでした。
そのゴフはPac-12カンファレンスで1位となる37パスTDを記録。トータルパスヤードも4252ヤードと全米でも15位の強肩の持ち主。またQBレイティングも156.36と非常に堅実なQBで、ゴフからボールを受けた6人もの選手が400ヤード以上のレシーブヤードを記録するなど、まさにQB冥利に尽きるといったところでした。
ディフェンスの中心人物はLBハーディ・ニッカーソン(Hardy Nickerson)でトータル100つのタックルを決め、カンファレンスで3位に付けましたが、ニッカーソンだけで相手を止められるはずも無く、1試合平均200ヤード以上のラッシュを相手に与えるという汚点を残してしまいました。
最後に出場したボウルゲーム:
2011年 ホリデーボウル(テキサス大21、カリフォルニア大10)
歴代ボウルゲーム戦績:
10勝10敗1分け
空軍士官学校ファルコンズ(8勝5敗、6勝2敗 Mountain West)
マウンテン上ストカンファレンス優勝決定戦ではサンディエゴ州立大に敗れはしたものの、今季の空軍士官学校(エアフォース)は非常に有意義なシーズンを送ることが出来ました。シーズン初旬にミシガン州立大と海軍士官学校(ネイビー)という強豪校には敗れてしまいましたが、最終的に8勝を挙げカンファレンス地区戦を制しタイトルゲームに進出を果たしたのでした。
今日において既にレアと化しているトリプルオプションアタックを駆使するエアフォースのオフェンスは健在で、1プレー平均5.4ヤードのランオフェンスを誇ります。その双頭を成すのがジャコビー・オーウェンズ(Jacobi Owens)とカーソン・ロバーツ(Karson Roberts)。2人合わせて1400以上のランヤードにトータル24TDを記録しました。
トリプルオプションオフェンスを使うチームが皆無になったおかげで、逆にそれを未だに使うエアフォースを止めるのは非常に難しくなってきています。何故かと言えば、トリプルオプションは非常に複雑なオフェンスで、ディフェンスにとってはぶっつけ本番で止められるようなものではありませんし、また練習でもそう簡単にトリプルオプションをスカウトチームが再現出来ないからです。基本的にトリプルオプションオフェンスは相手ディフェンスを極度に披露させます。そしてスタミナが切れる第4Qからエアフォースの本領が発揮されるのです。相手ディフェンスのタフネスとスタミナが大いに試されるでしょう。
最後に出場したボウルゲーム:
2014年 アイダホポテトボウル(空軍士官学校38、ウエスタンミシガン大24)
All-time bowl record:
11勝12敗1分け