#5 オクラホマ大 @ #2 オハイオ州立大
今週はランクチーム同士の戦いがいくつかありどれも非常に興味深いマッチアップですが、やはり一番の注目ゲームは全米2位のオハイオ州立大と5位のオクラホマ大の一戦でしょう。
昨年にも対戦している両チームですが、この時はオハイオ州立大がオクラホマ大の地元であるノーマン市に乗り込み、45対24でスーナーズを一蹴しました。QB J.T.バレット(J.T. Barrett)が4つのTDパスを奪い、しかもINTはゼロ。当時のWRノア・ブラウン(Noah Brown)やカーティス・サミュエル(Curtis Samuel)らに効果的にパスをさばいて、当時も注目を集めていたこのマッチアップにおいてほぼオクラホマ大を圧倒したのでした。
しかしそのブラウンやサミュエルはチームをさり、またオクラホマ大からもRBジョー・ミクソン(Joe Mixon)やサマージャ・ペリン(Samaje Perine)もプロの道へと進み、両チームとも戦力は変わっています。しかもオクラホマ大は今季から名将ボブ・ストゥープス(Bob Stoops)氏に代わり、ルーキーHCリンカーン・ライリー(Lincoln Riley)監督が指揮をとっています。
そんな中でも不動なのはQB。オクラホマ大は昨年のハイズマントロフィーファイナリスト、ベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield)が健在です。先週のUTEPとの試合では329パスヤードをたったの20回のパスで記録し、成功率は驚異の95%。全米トップレベルのオハイオ州立大ディフェンスから得点を奪うにはメイフィールドの活躍が必須です。
オハイオ州立大オフェンスを仕切るのは昨年と同様にバレットです。先週のインディアナ大戦では投走で365ヤードを稼ぎ4つのTDを奪いました。オハイオ州立大の命運もまたバレットの肩(と脚)にかかっていると言えます。朗報なのは1年生RBのJ.K.ドビンズ(J.K. Dobbins)がこの試合で181ランヤードを稼ぎ、新たな武器として期待できそうなのがわかったことでしょう。
ライリー監督のデビュー戦での対戦相手であるUTEPは格下すぎてオクラホマ大の真の強さを測るには物足りない相手でした。ですからこのオハイオ州立大戦が今季ライリー監督がどのようなチームを作り上げてきたのかを知る良いチャンスとなります。もし彼らがカレッジフットボールプレーオフ(CFP)に進出するに足るチームであれば、それを証明するには絶好のチャンスとも言えます。たとえ負けたとしても接戦を演じることができればそれはオクラホマ大にとっては長い目で見たときに「勝利」と考えられるかもしれません。
オハイオ州立大は全米2位と好位置につけていますが、先週のインディアナ大戦は出だしがスローで勝ちはしたものの、他のチーム(クレムソン大、ペンシルバニア州立大等)のように圧倒的なパワーで相手を下すという展開を演ずることはできませんでした。もちろんインディアナ大はBig Tenカンファレンスチームであることも考慮しなければなりませんが。このオクラホマ大戦では油断していれば確実に厳しい展開を強いられることになるでしょう。下馬評では彼らの勝利という予想が大半ですが、それゆえに仮に負けてしまえばその1敗が後に響くという状況に陥りかねません。しかし勝てばオクラホマ大という強豪から奪った1勝としてCFP進出に向けて大いにプラスに働いてくれることでしょう。
#13 アーバン大 @ #3 クレムソン大
昨年も対戦している両校ですがこの時は19対13という僅差でクレムソン大が勝利をものにしました。今年はどちらのチームも非常に強固なディフェンス陣を誇っていますが、一方で双方QBが今季チームで初めて先発を任されているという状況です。アーバン大QBジャレット・スティッドハム(Jarrett Stidham)は前チームのベイラー大での活躍ぶりから非常に期待が寄せられています。一方のクレムソン大はスーパースターQBデショーン・ワトソン(Deshaun Watson)の後継者、ケリー・ブライアント(Kelly Bryant)が先週のケント州立大戦で大暴れ。クレムソン大のホームであるこの試合、トラとトラ(どちらもニックネームはタイガース)同士の対戦はディフェンディングチャンピオンのオレンジ色のトラが有利と言えそうです。
#14 スタンフォード大 @ #6 サザンカリフォルニア大
開幕前から高評価を得ていたサザンカリフォルニア大ですが、開幕戦のウエスタンミシガン大戦でかなり苦戦したせいで、彼らへの評価に多少の疑問が投げかけられてしまいました。ハイズマントロフィー候補QBサム・ダーノルド(Sam Darnold)もいまいちパッとせず、4位だったランキングも6位に降下。一方スタンフォード大はスターRBクリスチャン・マカフリー(Christian McCaffery)に代わりブライス・ラブ(Bryce Love)が開幕戦となったライス大戦で180ヤードを足で稼ぐ活躍を見せました。ディフェンス陣もしっかりしており、もしサザンカリフォルニア大がチグハグなオフェンスを見せるものならば、スタンフォード大が番狂わせを演じても不思議ではありません。
#15 ジョージア大 @ #24 ノートルダム大
ジョージア大QBジェコブ・イーソン(Jacob Eason)は先週のアパラチアン州立大戦で負った膝の怪我でノートルダム大を欠場しなけらばならなくなりました。彼のバックアップは1年生のジェイク・フローム(Jake Fromm)。そのジョージア大がノートルダム大のホームに乗り込みます。開幕前ランクされることはなかったノートルダム大ですが、開幕戦での勝利のおかげで24位にランクイン。イーソン欠場のおかげでノートルダム大にも多少のチャンスがあるという予想が立てられています。フロームにとっては名を売るにはまたとない機会。途中出場した先週は大変期待のできるプレーを披露しましたが、ノートルダム大はアパラチアン州立大とはレベルが違います。今季あとがないブライアン・ケリー(Brian Kelly)監督率いるノートルダム大がこれから上を狙っていくにはイーソンを欠いたジョージア大は格好の獲物と言えそうです。
その他の注目ゲーム
#17 ルイビル大 @ ノースカロライナ大
ピッツバーグ大 @ #4 ペンシルバニア州立大
#23 テキサスクリスチャン大 @ アーカンソー大
ボイジー州立大 @ #23 ワシントン州立大