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第7週目の見どころ

第7週目の見どころ

第7週目を迎える今週末、全米2位のジョージア大が13位のルイジアナ州立大へ乗り込む大一番をはじめ、ミシガン大とウィスコンシン大、ワシントン大とオレゴン大のランカー同士の対決を控えます。その他にも多くのチームがカンファレンスレースやCFPレースに生き残りをかける週末を迎えます。

ジョージア大(2位)@ ルイジアナ州立大(13位)

昨年の準優勝チームであるジョージア大は開幕時3位発進で現在は2位に付け、1位のアラバマ大の背中を追う状況が続いています。しかしながらこれまでの対戦相手を振り返ってみるとジョージア大は彼らに真っ向から勝負を挑めるチームとまだ戦っていません。そういった意味では今週末のルイジアナ州立大(13位)との対戦はジョージア大にとって真の実力を披露するチャンスとなりそうです。

ジョージア大は昨年の快進撃チームからRBソニー・ミシェル(Sony Michel、現ニューイングランドペイトリオッツ)、ニック・チャブ(Nick Chubb、現クリーブランドブラウンズ)、LBロクアン・スミス(Roquan Smith、現シカゴベアーズ)といった主力選手を失いましたが、QBジェイク・フローム(Jake Fromm)、RBイライジャ・ホリフィールド(Elijah Holyfield)、デアンドレ・スウィフト(D’Andre Swift)に加え、期待の新人QBジャスティン・フィールズ(Justin Fields)のオフェンス陣、そしてディフェンス陣にはDEジョナサン・レッドベター(Jonathan Ledbetter)、CBデアンドレ・ベーカー(Deandre Baker)といったオールアメリカン級の逸材が健在。さらに昨年全米1位のリクルーティングクラスを揃えて今年だけでなく今後も期待できるチーム作りが進んでいます。

ルイジアナ州立大は先週フロリダ大に敗れるまで快勝を続け全米5位にまで上り詰めました。しかし先週末アウェーチームにとって非常にやり辛いフロリダ大の地で相手のランオフェンスを止められず夢の全勝シーズンを打ち砕かれました。それでも1試合平均100ヤード弱を足で稼ぐニック・ブロセット(Nick Brossette)、オハイオ州立大からの転校生QBジョー・バロウ(Joe Burrow)、そして彼らを守るOL陣とオフェンスの駒は揃っていますし、LBデヴィン・ホワイト(Devin White)、CBグリーディ・ウィリアムス(Greedy Williams)を中心としたディフェンス陣が名ディフェンシブコーディネーター、デイヴ・アランダ(Dave Aranda)氏によって束ねられます。

ルイジアナ州立大は先週のフロリダ大戦を除けばすべてアンダードッグとして捉えられてきました。その状況で彼らは開幕戦のマイアミ大アーバン大を倒してきたわけです。今週13位に転落した彼らは再びアンダードッグとしてジョージア大を迎え撃つわけですが、この「挑戦者」のモチベーションは少なからず彼らの後押しとなるでしょう。しかもこの試合はルイジアナ州立大のホームゲーム。ジョージア大としてはこのゲームが無いとゲームでなかっただけでもラッキーだといえるかもしれません(ルイジアナ州立大でのナイトゲームはとてつもなくアウェーに厳しいことで有名です)。

ここに興味深い数字があります。ジョージア大QBフロームは昨年の3rdダウンのパスシチュエーション時のQBレーティングでは全米8位でしたが、今年はなんと128位。今季これまで3rd&ロングの状況は25回ありましたが、そのうち5回はQBサック、3回はファンブル、2回はパスINTと非常に芳しくありません。もしルイジアナ州立大がジョージア大のランオフェンスを止め、3rd&ロングのシチュエーションを多く作り出すことが出来れば、ひょっとしたらジョージア大オフェンスを苦しめることが出来るかもしれません。

ジョージア大はこのルイジアナ州立大戦後、1週休みを挟んで14位のフロリダ大、18位のケンタッキー大、21位アーバン大という厳しい連戦が控えています。この連戦を全勝で切り抜けられるかどうかはわかりませんが、もしそれが現実のものとなればジョージア大は文句なく全米で3本の指に入る実力をもつチームと言えるでしょう。そのためにもまずはこのルイジアナ州立大戦をしっかりと手中に収めておきたいところです。


ウィスコンシン大(15位)@ ミシガン大(12位)

Big Tenカンファレンスの強豪同士のこのマッチアップ。地区は違えどどちらにとっても負けられない試合です。

ウィスコンシン大は開幕時に4位と好位置で出発しましたが、ブリガムヤング大にまさかの敗戦を喫してランクを大きく下げました。しかしその後は着実に白星を重ね今週ようやく15位まで順位を回復しています。一方のミシガン大も開幕戦でノートルダム大に敗れてしまいますが、そこから5連勝中。カンファレンス戦でも3勝0敗でまだまだカンファレンスタイトルおよびカレッジフットボールプレーオフ(CFP)出場にも自力で手が届く状態にあります。

ミシガン大は元々のディフェンス力に加えてミシシッピ大からの転校生QBシェイ・パターソン(Shea Patterson)の調子が週を追うごとに上がってきており、開幕戦以降の平均得点数は42点に対し失点数は14点といい仕上がりを見せてきています。ウィスコンシン大はベテランQBアレックス・ホーニブルック(Alex Hornibrook)、全米でも随一のRBジョナサン・テイラー(Jonathan Taylor)に加えて言わばウィスコンシン大の伝統芸とも言える最強のOL陣を擁して現在Big Ten西地区で彼らに立ち向かえるチームは現れていません。

カンファレンスタイトルは元よりCFP進出へ望みをつなぐのであれば絶対に落とせないこの試合。見ごたえは十分です。

ワシントン大(7位)@ オレゴン大(17位)

西海岸のこのPac-12カンファレンス対決も見逃せません。現在7位のワシントン大は開幕戦のアーバン大戦に敗れはしたものの、それ以降は持ち前のディフェンス力で連勝中。Pac-12カンファレンスで現在CFPに最も近いチームとなっています。オレゴン大はスタンフォード大にまさかの逆転劇を許さなければひょっとしたらトップ10入りも夢ではなかったと言えるほどのポテンシャルを持っているチーム。先週バイウィークで試合がなかったことを最大限に利用し、ワシントン大を完全攻略してくることでしょう。ワシントン大としてはCFPへの望みをかけて、そしてオレゴン大としてこの試合での勝利を踏み台にして一気に全米の檜舞台へ名を上げるため、是非とも勝っておきたい試合です。

ミシガン州立大 @ ペンシルバニア州立大(8位)

Big Tenカンファレンスが2地区制を敷くまではこの二チームは毎年最終戦で対戦していたライバル同士。「ランドグラントトロフィー」をかけて争われるこのゲームですが、5勝1敗で全米8位のペンシルバニア州立大が3勝2敗とイマイチ波に乗れないミシガン州立大をホームに迎えます。普通に考えればペンシルバニア州立大が有利となるでしょうが、ミシガン州立大はこれまで何度も番狂わせを起こしてきた不思議なチーム。昨年のペンシルバニア州立大戦しかり、2015年のミシガン大、オハイオ州立大戦しかり・・・。ペンシルバニア州立大が今年の餌食となるとはわかりませんが、もしそうなったとしても「あーやっぱりやりやがったな」ときっと思うことでしょう。万が一でもそうなれば僅かに残されたペンステートのCFP出場の可能性は無になります。彼らは気合を入れて臨まなければなりません。

ウエストバージニア大(6位)@アイオワ州立大

現在全米6位まで上がってきたウエストバージニア大がトリッキーなアイオワ州立大に乗り込みます。ウエストバージニア大はランゲームが不調で現在全米81位。オフェンスはハイズマントロフィー候補でもあるQBウィル・グリアー(Will Grier)に頼る傾向にあります。そのグリアーは先週カンザス大戦で3つのINTパスを投げるなどらしくないプレーを披露してしまいました。ダナ・ホルゴーセン(Dana Holgorsen)監督はランとパスを織り交ぜるテンポを大事にするコーチですので、彼らのランゲームを調整していくことは今後勝ち進むためにも急務と言えるでしょう。

コロラド大(19位)@サザンカリフォルニア大

ここまで6週目を終えてPac-12カンファレンスには無敗チームがすでに1つまでに減ってしまいました。それがこのコロラド大。2年前の快進撃を彷彿とさせる彼らのここまでのシーズンは対戦相手にランクチームがいないとしても勝ち進んできたことは評価されるべきです。QBスティーヴン・モンテーズ(Steven Montez)は75.2%のパス成功率に11TDを含む1420ヤードと調子は上々。そして彼のターゲットとなっているQRラヴィスカ・シェナウト(Laviska Shenault)は708ヤードに6TDをいう数字を残していますが、彼の能力は今季のカレッジフットボール界のWRでも随一のものといえます。

一方のサザンカリフォルニア大は開幕時に過大評価されて既に2敗として全米の檜舞台から消えていますが、潜在能力はカンファレンスでもトップレベル。さらにクレイ・へルトン(Clay Helton)監督は就任以来いまだホームで敗れていないという記録もあります。もっと言えば彼は10月の試合は全勝中ということで、シーズン前半の失敗から立て直すことに関して非常に秀でています。コロラド大がランクされているからと言ってサザンカリフォルニア大が容易い相手とは行かないでしょう。ただもしコロラド大が勝てばPac-12南地区の覇権争いはコロラド大有利へと大きく傾いていきます。

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