フットボールをするものならば誰もが辿り着きたい最高峰の世界がNFLです。全カレッジ選手の中でもたったの2%未満ほどの選手しか辿り着くことができない、まさに選ばれし選手たちしか踏み入ることのできない世界。そのNFLに挑戦するための登竜門とも言えるのがNFLドラフトです。
2025年NFLドラフト ウィスコンシン州グリーンベイ市
4月24日(第1日目):第1巡目
4月25日(第2日目):第2巡目&第3巡目
4月26日(第3日目):第4巡目〜第7巡目
ここ数年NFLドラフトに際して個人的に気になるプロスペクトを紹介する記事を過去に挙げてきました。しかしながら近年はプロスペクト情報に精通されている方をネット上で多く見かけ、またアメリカンフットボールマガジンさんが今年も「NFLドラフト名鑑」を出版されるということで、つけ刃的な私のドラフト選手情報に需要があるのかと考える様になったのは事実。
ただ、ドラフト本番まで時間が迫っている中で今年も自分の記録用にやってみようと重い腰を上げてみました笑。
ということでまずは手始めにQBにスポットライトを当ててみます。今年は候補選手たちのカレッジ時代のベストゲームやベストプレーを軸にご紹介していきます。

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キャム・ワード(マイアミ大)
元々ワシントン州立大でプレーするも、2024年度シーズンはマイアミ大へトランスファーしてきたキャム・ワード(Cam Ward)。ハイズマントロフィーレースでファイナリストに選ばれるほどのプレーを披露しました。強力な肩から繰り広げられるパスはタイトなプレースメントにも確実にボールをレシーバーにデリバーされます。また脚力もあり、現在のフットボール界においてメインストリームを行くタイプのQBと言えそうです。
AGSの選ぶワードのベストゲーム
カリフォルニア大戦(2024年度)
一時は25点差をつけられていたマイアミ大ですが、ワードの400ヤード以上のパスを含む第4Qの活躍でマイアミ大が大逆転勝利を収めた試合。
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シェドゥア・サンダース(コロラド大)
言わずと知れた、ディオン・サンダース(Deion Sanders)コロラド大監督の息子がこのシェドゥア・サンダース(Shedeur Sanders)。ジャクソン州立大(FCS)で監督をした父の元でカレッジキャリアをスタートさせ、父がコロラド大に移籍したタイミングで自身もトランスファー。2024年は全米最高値となる74.2%というパス成功率を樹立し、親の七光りだけではないところをしっかりと見せつけました。
AGSの選ぶサンダースのベストゲーム
テキサスクリスチャン大戦(2023年度)
前年度にCFPナショナルチャンピオンシップに出場したテキサスクリスチャン大(TCU)を相手にパス510ヤードに4TD、80.9%という驚異的なパス成功率を叩き出して45対42で当時全米17位だったTCUを破る番狂せを起こした原動力となりました。
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ジャクソン・ダート(ミシシッピ大)
元々はサザンカリフォルニア大出身のジャクソン・ダート(Jaxson Dart)。熾烈な先発QB争いを繰り広げる中、確実に出場機会を手に入れるためにミシシッピ大へ転校。以来ミシシッピ大の顔としてチームを牽引してきました。2024年度シーズンは4279パスヤードに29TDを記録しましたが、パスINTがたったの6つと自滅しない強さを持ち、さらにはランで495ヤードを稼ぐなど脚力も持ち味の選手。
AGSの選ぶダートのベストゲーム
アーカンソー大戦(2023年度)
この試合でダートはアーカンソー大セカンダリーを見事に調理。389ヤードに4TD(0INT)というパフォーマンスで同じSEC(サウスイースタンカンファレンス)の西地区対決を55対49で制する立役者になりました。
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クウィン・ユワーズ(テキサス大)
元は全米ナンバーワンリクルートとしてオハイオ州立大へ入部したクウィン・ユワーズ(Quinn Ewers)。先発出場の機会を求めてすぐさまテキサス大へ転校しそのポテンシャルの高さを披露。怪我にも泣かされましたが、2023年にはテキサス大を史上初のCFP(カレッジフットボールプレーオフ)出場に導き、翌シーズンにもプレーオフ進出を牽引した功労者。
AGSの選ぶユワーズのベストゲーム
アラバマ大戦(2023年度)
当時全米3位だった強敵アラバマ大をアウェーながら34対24で撃破。ユワーズは349パスヤードに3TDとアラバマ大のバックフィールドを見事に攻略し、この年CFP初出場につながる大きな要因となる金星を獲得しました。
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ジェイレン・ミルロー(アラバマ大)
走れるQBとしては今季QB候補界隈では随一なのがアラバマ大のジェイレン・ミルロー(Jalen Milroe)。プロデーでは40ヤードダッシュで4.37秒という好タイムを叩き出すなどスピードとパワーを備えた機動系QB。またディープパスも得意の強肩を持ち合わせており、パスの精度の不安を抱えながらもアスリートとしての能力は見逃せないところ。
AGSの選ぶミルローのベストゲーム
ジョージア大戦(2024年度)
全米4位だったアラバマ大が2位のジョージア大をホームに迎えた大一番。この日ミルローは81.8%のパス成功率で374ヤードを投げ2つのTDを獲得するとランでも117ヤードに2TDを奪う活躍。後半ジョージア大にリードを奪われるも最後はミルローからスーパールーキーWRライアン・ウィリアムス(Ryan Willimas)への決勝TDが決まってアラバマ大が見事勝利しました。
キャリアハイライト動画
47 Brand(フォーティーセブンブランド)
47CLEANUPCAL230515-10
その他の候補者たち
ウィル・ハワード(Will Howard、オハイオ州立大)
カイル・マッコード(Kyle McCord、シラキュース大)
ディロン・ガブリエル(Dillon Gabriel、オレゴン大)
ライリー・レナード(Riley Leonard、ノートルダム大)
カーティス・ローク(Kurtis Rourke、インディアナ大)