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アトランティックコーストカンファレンスレビュー

アトランティックコーストカンファレンスでは最近7年間のうちクレムソン大が4度、フロリダ州立大が3度優勝を飾っており、彼ら二巨頭の闘いとなってきました。しかし実際は現在3連覇中のクレムソン大の独走態勢が続いており、今年も一体誰が彼らを倒すことができるのか、というのが焦点となりそうです。

大西洋地区(アトランティック)

クレムソン大

大西洋地区はやはり今年もクレムソン大が頭一つ抜きん出ているようです。昨年はCFP連覇を目指しましたが、準決勝戦でアラバマ大に24対6と惨敗。もちろんその結果は残念なものでしたが、クレムソン大は2年前にはピッツバーグ大、昨年度はシラキュース大に思わぬ敗退を喫してきました。その敗戦がタイトルを取り損ねるという結果には繋がりませんでしたが、ACCタイトルへの最有力候補とされるならば足元を疎かには出来ません。

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フロリダ州立大

昨年まで8年間チームを率いてきたジンボ・フィッシャー(Jimbo Fisher)監督をオフシーズンに失い(テキサスA&M大新監督に就任)、今年新たにチームを指揮するのは元オレゴン大HCのウィリー・タガート(Willie Taggart)監督です。FSUを愛して止まないタガート監督が彼の初年度からいきなりクレムソン大を倒せるようなチームを作り上げてくるのか注目が集まります。オレゴン大では平均獲得点数が36点以上でしたので、怪我から復帰してくるQBデオンドレ・フランソワ(Deondre Francois)をOL陣がいかに守れるかがポイントでしょうか。

ルイビル大

ルイビル大はここ数年力をつけ、クレムソン大やフロリダ州立大などに肩を並べる程のチームに成長しましたが、それは2年前のハイズマントロフィー受賞QBでもあるラマー・ジャクソン(Lamar Jackson)の影響によるところが大きいでしょう。そのジャクソンも今年のNFLドラフトでボルティモアレイヴンズに指名され、ルイビル大を去っていきました。その穴を埋めるのは容易いことではないはずで、チーム力の低下は間逃れないのではないでしょうか。

ノースカロライナ州立大

昨年5シーズン目を送ったデイヴ・ドーレン(Dave Doeren)監督体制のノースカロライナ州立大は最高で全米14位にまで上り詰める活躍を見せました。そのチームを率いていたのはDLブラッドリー・チャブ(Bradley Chubb)で、当時12位だったフロリダ州立大を倒す金星も挙げました。しかしそのチャブも卒業してプロ入り。彼の抜けた穴を埋めるのは容易いことではありませんが、今年6年目のQBライアン・フィンリー(Ryan Finley)、WRケルヴィン・ハーモン(Kelvin Harmon)らが奏でるパスアタックはACC随一。今年のACCの穴馬かも。

ウェイクフォレスト大

ウェイクフォレストのOL、DL陣を甘く見てはいけません。特にOL陣は5人の内4人が4年生(レッドシャツ)という経験値の高いユニットなのです。昨年は8勝5敗(ACC戦は4勝4敗)と近年のウェイクフォレスト大では非常に良い数字を残しましたが、この勝ちのトレンドを続けていくことの難しさはデイヴ・クロウソン(Dave Clawson)監督も重々承知していることでしょう。開幕戦のアウェーでのトゥレーン大戦以降は5戦連続ホームゲーム。このストレッチを4勝以上で切り抜ければ再び8勝シーズンも夢ではないでしょう。

ボストンカレッジ

今年6年目を迎えるスティーブ・アダージョ(Steve Addazio)監督にとって今年は勝負の年となるでしょう。これまで31勝33敗とボストンカレッジでは負けが先行しており、チームの上昇機運が見えない中で今年も鳴かず飛ばずの成績しか残せなければ、大学側もチーム改革を断行せざるを得ません。チームにはオールアメリカン級のRB A.J. ディロン(A.J. Dillon)が健在で、OL陣にはトータルで7人の先発経験選手が控えます。またLB陣の層も厚く、昨年INTで全米リーダーとなったDBルーカス・デニス(Lukas Denis)も居ますから、ひょっとしたらアダージョ監督のクビは繋がることになるかもしれません。

シラキュース大

今年3年目を迎えるシラキュース大のディノ・バーバーズ(Dino Babers)監督の同大学での戦績は8勝16敗と大きく負け越しています。しかし、元々苦戦続きのシラキュース大において、バーバーズ監督のチーム育成は数字以上の結果を叩き出しているとも言えるでしょう。昨年も4勝8敗となりましたが、どの敗戦も善戦していますし、特に昨年は全米2位のクレムソン大から大金星を奪う離れ業も見せてくれました。今年は過去2年間先発QBを任されているエリック・ダンジー(Eric Dungey)が健在。また経験値を貯めたOL陣の働きでランゲームの構築も前年度より望めそう。今年はなんとか6勝以上を挙げてボウルゲームに出場したいところです。


海岸地区(コースタル)

マイアミ大

昨年開幕後10連勝を飾ったマイアミ大はプレーオフ進出も夢ではないと見られていましたが、ピッツバーグ大とクレムソン大に立て続けに敗れるとオレンジボウルでウィスコンシン大にも敗れ3連敗という尻すぼみのシーズン閉幕となってしまいました。しかしそれを含めても昨年で2年目のマーク・リクト(Mark Richt)監督の指揮するチームがカレッジフットボールの表舞台に復活してきたと思わせてくれるには十分でした。今年のチームもまた4年生(レッドシャツ)QBマリク・ロズィアー(Malik Rosier)を中心としたオフェンスと昨年その名を馳せた「ターンオーバーチェーン」を誇るディフェンスで大西洋地区のクレムソン大の最大の対抗馬となりそうです。

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バージニア工科大

名将フランク・ビーマー(Frank Beamer)元監督の後を継いで今年で3年目となるジャスティン・フエンテ(Justin Fuente)監督。1年目は10勝4敗で海岸地区優勝、昨年は9勝4敗とまずまずの成績を残しています。しかし今年はチームの7割強が下級生(1、2年生)という非常に若いチームとなり、コーチ陣にとってはチャレンジの年となりそうです。ただ朗報もあります。オールアメリカン級のDTリッキー・ウォーカー(Ricky Walker)が健在であり、ポテンシャルの高いRB・WR陣の存在、そしてクレムソン大との対戦がなく、マイアミ大もホームで迎えられるというスケジュールも手助けしてくれます。QBジョシュ・ジャクソン(Josh Jackson)の出来次第では地区ライバルのマイアミ大を倒してバージニア工科大がACCタイトルゲームに出場するというシナリオも不可能ではなさそうです。

ジョージア工科大

カレッジフットボール界で数少ないオプションフットボールの使い手であるジョージア工科大は今年全米中で見ても非常に厳しいスケジュールを強いられます。というのもマイアミ大、クレムソン大、バージニア工科大、そして昨年のプレーオフ順優勝チーム・ジョージア大との対決が組まれているからです。しかしQBタクオン・マーシャル(TaQuon Marshall)を含めオフェンス陣全員が昨年と同じメンバーであるというのは、プレーの精巧さ・熟練さを求められるオプション攻撃を操る上で非常にプラスな点と得ます。ディフェンス陣の成長次第ではジョージア工科大もまた海岸地区レースに躍り出ることは出来るかもしれません。

デューク大

デヴィッド・カットクリフ(David Cutcliffe)監督指揮下のデューク大は良くもなく悪くもないというチームを世に送り続けてきました。過去の弱小デュークチームを知る人ならば「上出来だ」と思うかもしれませんが、もし彼らが今年もっと上を狙いたいのならばオフェンス力の向上が必須事項です。特に昨年ACC戦での平均得点が20点を満たなかったのは改善したいところ。朗報なのはオフェンス陣の多くは昨年のメンバーであり、QBダニエル・ジョーンズ(Daniel Jones)の成長も望めるため、今年は8-9勝を目指したいところ。

ピッツバーグ大

最近のピッツバーク大はマイアミ、クレムソン大、ペンシルバニア州立大に土をつけるという「番狂わせチーム」として知られるようになりましたが、今年こそはそれだけのチームでないところを世に知らしめたいところ。昨年1年生ながらその才能の片鱗を見せたQBケニー・ピケット(Kenny Pickett)、ここ最近でチーム最強と言われるOL陣、ポテンシャルの高いディフェンス陣をすれば、ピッツバーグ大はただ単に強豪チームに一泡吹かせるだけのチームではなく、地区優勝争いを繰り広げられるチームになれるかも。

ノースカロライナ大

ラリー・フェドラ(Larry Fedora)監督率いるノースカロライナ大は2015年に11勝3敗という素晴らしい成績を残すも、それ以降は8勝5敗、3勝9敗と下降の一途を辿るばかり。しかも先日には13人もの選手がチーム支給のギアを転売した罪で試合出場停止処分が下されました。今年もノースカロライナ大にとっては厳しいシーズンとなりそうです。

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バージニア大

バージニア大がカレッジフットボール界で活躍の場を失ってから久しいですが、2016年にブリガムヤング大からブロンコ・メンデンホール(Bronco Mendenhall)監督を招聘しその歴史を塗り替えようと試みました。しかし今のところ2年間で8勝17敗と苦戦しています。ただ昨年は6勝を挙げてボウルゲーム(ミリタリーボウル;海軍士官学校に49対7と大敗しましたが)に出場も果たし、変革への小さな一歩を踏み出したともいえます。今年はアリゾナ州立台からの転校生QBブライス・パーキンズ(Bryce Perkins)という機動系QBを手に入れましたが、貧弱といえるOL陣がパーキンズのポテンシャルを活かせるか不安です。

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プレシーズンメディアランキング

大西洋地区

  1. クレムソン大
  2. フロリダ州立大
  3. ノースカロライナ州立大
  4. ボストンカレッジ
  5. ルイビル大
  6. ウェイクフォレスト大
  7. シラキュース大

海岸地区

  1. マイアミ大
  2. バージニア工科大
  3. ジョージア工科大
  4. デューク大
  5. ピッツバーグ大
  6. ノースカロライナ大
  7. バージニア大

AGS予想

本命:クレムソン大

対抗:マイアミ大

:フロリダ州立大

大穴:バージニア工科大

 

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