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2018年度チームプレビュー
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マイアミ大ハリケーンズ

オフェンス

マイアミ大オフェンスは今年のドラフトでRBマーク・ワルトン(Mark Walton、現シンシナティベンガルズ)、WRブラクストン・ベリオス(Braxton Berrios、現ニューイングランドペイトリオッツ)、TEクリス・ハーンドン(Chris Herndon、現ニューヨークジェッツ)を失いました。

ワルトンは去りましたが、チームにはリーディングラッシャーのトラヴィス・ホーマー(Travis Homer、966ヤード/8TD)が健在。またベリオスの抜けた穴は若手のダレル・ラングハム(Darrell Langham)、ローレンス・ケイガー(Lawrence Cager)、アーモン・リチャーズ(Ahmmon Richards)が埋める事になるでしょう。それぞれの数字は少ないですが、3人合わせて885ヤードに8TDという数字は戦力として期待できそうです。

そしてハーンドンの後継者にはあのマイアミ大出身のマイケル・アーヴィン(Michael Irvin)氏の実子であるマイケル・アーヴィン・Jrが有力です。昨年出番はありませんでしたが、父親譲りの才能で今年重用されることが予想されています。

しかしやはりオフェンスで注目なのは全てを束ねるQBマリク・ロズィアー(Malik Rosier)。2016年度に活躍したブラッド・カーヤ(Brad Kaaya)が周囲を驚かしてまさかの早期ドラフト入りを果たした後に先発を任されたのがロズィアーでしたが、3120パスヤード、26TD、14INTとカーヤを上回る活躍を見せ、10連勝に大きく貢献。ただ、シーズン終盤に少々失速し、一番肝心な時に力を発揮できずにチームもズッコケてしまいました。

ロズィアーとホーマーが昨年以上の働きをすればマイアミ大オフェンスは厚みを増してどのディフェンスにも立ち向かえるポテンシャルを持つ事になりますが、一方でベリオスとハーンドンという昨年のベストレシーバーたちが昨年の攻撃力の半分を占めていたことを考えると、若手レシーバー陣が先輩たちのプロダクションを再現できないと辛くなるかも。


ディフェンス

ディフェンスからはDL R.J.マッキントッシュ(R.J. McIntosh、現ニューヨークジャイアンツ)とDLケンドリック・ノートン(Kendrick Norton)の二人がプロへと旅立って行きました。数字の上ではマッキントッシュは昨年のディフェンス陣でもトップレベルとなる52タックルに2.5QBサックを記録。ノートンも負けじと26タックルに2QBサックと存在感をアピールし、ドラフトでそれぞれプロ入りを果たしました。

しかしそれでも昨年全米ナンバーワンディフェンスと評されたマイアミ大のこのユニットは健在。特にLBとDBは昨年のメンバーが据え置きということで、大いに期待できます。DBジャクアン・ジョンソン(Jaquan Johnson)とマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)は二人合わせて8つのパスINTを記録し、昨年有名となった「ターンオーバーチェーン」を何度もサイドラインで腰に巻いていました。

また中核を死守するLB陣の3人(シャキール・クォーターマンマイケル・ピンクニーシェルドリック・レッドワイン)も健在。これにジョー・ジャクソン(Joe Jackson)とフロリダ大からの転校生ジェラルド・ウィリス・III(Gerald Willis II)を加えれば、マッキントッシュとノートンが抜けたとしても十分な戦力を保持していると言えそうです。

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スケジュール

マイアミ大の開幕戦はSECの強敵・ルイジアナ州立大とテキサス州アーリントンにある、ダラスカウボーイズの本拠地AT&Tスタジアムで激突です。ただルイジアナ州立大はエド・オルジェロン(Ed Orgeron)体制下いまだにしてアイデンティティーを確立できておらず、今のマイアミ大ならばおそらく問題はないでしょう。

開幕戦後は比較的楽なスケジュールとなりますが、6戦目にライバル・フロリダ州立大との対戦が控えます。彼らは今年新監督に元オレゴン大のウィリー・タガート(Willie Tagart)監督が指揮を執りますが、新体制でどこまでチームが変わるのか・・・。彼らがタガート色に染まるには数年必要となれば、この試合もマイアミ大にとって難なく乗り切れることでしょう。

その後のマッチアップを見ても、彼らに立ちはだかる敵はほぼ見当たりませんから、フロリダ州立大が今年からいきなり力をつけてくることでもない限り、ACCコースタル地区はマイアミ大のモノになるのではないでしょうか。そうなればACCタイトルゲームで大西洋地区代表チームとの決戦となりますが、これはおそらくクレムソン大となるでしょうから、昨年度と同じ顔合わせとなり、マイアミ大にとっては雪辱を晴らせるか、というシナリオが出来上がります。

もし本当にそうなりクレムソン大(もしくは彼ら以外の大西洋地区代表チーム)に勝つことができればマイアミ大が悲願のプレーオフ進出という可能性も十分見えてきますし、そうなれば2001年以来17年ぶりの全米制覇も夢ではなくなります。

総評

元ジョージア大の監督でマイアミ大出身者であるマーク・リクト(Mark Richt)監督にとって昨年は就任2年目でしたが、シーズン中に10連勝を飾り早くも2年目にしてプレーオフ進出か?と大いに期待させてくれました。残念ながら後半失速して10勝3敗となりましたが、それでも「The U」とかつて呼ばれた強いマイアミ大の復活を感じさせてくれるには十分すぎるシーズンでした。

その昨年の勢いを今年さらに昇華させて上を目指すマイアミ大。最強だったディフェンス陣はほぼその力を据え置きにして今年も相手オフェンスを翻弄することでしょう。キーポイントはオフェンス陣がいかに点を取れるか、そしてそれがシーズン通して持続できるかにかかっています。QBロズィアーとRBホーマーの活躍が期待されます。

またスケジュールも彼らに味方しています。開幕戦のルイジアナ州立大にたとえ負けたとしても、シーズン序盤での敗戦は十分埋め直すことができますし、その他の対戦相手を見てもマイアミ大に大変有利なスケジュールと言えると思います。

ACCはここ数年クレムソン大とフロリダ州立大によって独占されています。特にクレムソン大は全米タイトルを十分狙える超強敵です。しかしもしマイアミ大がその牙城を崩せるほどの力をシーズンを通して全米に知らしめることができ、ACCタイトルゲームでクレムソン大を倒せれば(彼らが大西洋地区を制することを前提として)、いよいよマイアミ大が完全復活を遂げる日も遠くはないはずです。

9/2
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ルイジアナ州立大
9/8
サヴァンナ州立大
9/15
トレド大
9/22
フロリダインターナショナル大
9/27
ノースカロライナ大
10/6
フロリダ州立大
10/13
バージニア大
10/26
ボストンカレッジ
11/3
デューク大
11/10
ジョージア工科大大
11/17
バージニア工科大大
11/24
ピッツバーグ大

*太文字はホームゲーム

べスーンクックマン大
W, 41-13
トレド大
W, 52-30
デューク大
W, 31-6
フロリダ州立大
W, 24-20
ジョージア工科大
W, 25-24
シラキュース大
W, 27-19
ノースカロライナ大
W, 24-19
バージニア工科大
W, 28-10
ノートルダム大
W, 44-28
バージニア大
W, 38-31
ピッツバーグ大
L, 14-24
クレムソン大
L, 3-38
ウィスコンシン大
L, 24-34

所在地
フロリダ州コーラルゲーブルズ市
所属カンファレンス
ACC(コースタル地区)
ホームスタジア
ハードロックスタジアム
通算戦績
623勝354敗19分け
通算ボウルゲーム戦績
19勝20敗
ヘッドコーチ
マーク・リクト
19勝7敗(3年目)
164勝58敗(生涯通算)
前回全米優勝年度
2001年度
前回ACC優勝年度
2003年度
前回ボウルゲーム出場年度
2017年度(オレンジボウル)

シーズン
総合
カンファレンス
2017
10-3
7-1
2016
9-4
5-3
2015
8-5
5-3
2014
6-7
3-5
2013
9-4
5-3
2012
7-5
5-3
2011
3-5
6-2
2010
7-6
5-3
2009
9-4
5-3
2008
7-6
4-4
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