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ボウルゲーム出場を回避するNFLドラフト候補たち

今年のボウルシーズンが始まって数日経ちますが、今後クリスマス明けから「パワー5」同士の見ごたえの有りそうな試合が増えてきます。4年生や3年生でもNFLに早期ドラフト入りするような選手にしてみれば、このボウルゲームがチームメートとともにプレーできる最後のチャンスとなるのですが、ここ最近の風潮としてNFL入りを目指す選手がボウルゲーム出場を回避するという現象が起きており、今年はこれまでで一番多くの選手がボウルゲーム欠場を既に公表しています。

このドラフト候補選手がボウルゲームに出場しないという流れを作ったのは、2年前のドラフト候補選手だったスタンフォード大RBクリスチャン・マカフリー(Christian McCaffery、現カロライナパンサーズ)とルイジアナ州立大RBレナード・フォーネット(Leonard Fournette、現ジャクソンビルジャガーズ)の二人です。彼らはドラフトで高順位で指名されることが見込まれていましたが、ボウルゲームに出場して万が一大きな怪我を負ってドラフトでの株を下げることを恐れて、シーズン最後の試合に出場することを回避するという選択を下したのです。

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このことに関しては賛否両論となりました。ドラフトで高順位で選ばれれば莫大な契約金を手に入れることができることを考えれば、キャリアを棒に振るような怪我をボウルゲームで負ってしまうことでその契約金を棒に振るよりも、試合に出ないで健康状態を温存するほうが賢いと彼らの決断に理解を示す声も聞かれました。一方でこの風潮がカレッジフットボールをプレーするというモチベーションを根底から覆すと危惧する声を挙げる人や、苦楽をともにしてきたチームメートを裏切る背徳行為だと非難する人なども多く出たことも事実です。

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時代が変わったという言葉で済ますにはなんとも悲しい現象ではありますが、フットボールをプレーした時からの夢がNFLの舞台に立つことであったならば、そしてそこで手にできる契約金が莫大な額であるならば、彼らがボウルゲームをスキップするのも致し方ないのかもしれません。

そして今年もボウルシーズンを迎えたわけですが、今回は更に多くの選手がボウルゲームを回避することを表明しています。流石にカレッジフットボールプレーオフに出場する4チームからそのような選手は現れていませんが、今年はそれらのボウルゲームに匹敵するほどの価値を持つ(もしくは持っていたといえるのかもしれませんが)ボウルゲームに出場するチームからですらそのような選手が現れています。ファンとしては何とも言い難い気持ちにさせられます。

そこでここではボウルゲームに出場しないことを決めた、将来のNFL候補選手たちを紹介しておきたいと思います。

デヴィン・ブッシュ(Devin Bush、ミシガン大LB)
ラシャーン・ゲリー(Rashan Gary、ミシガン大DL)
カラン・ヒグドン(Karan Higdon、ミシガン大RB)
ウィル・グリアー(Will Grier、ウエストバージニア大QB)
ヤドニー・カジャスティ(Yodney Cajuste、ウエストバージニア大OT)
ゲリー・ジェニングス(Gary Jennings、ウエストバージニア大WR)
グリーディ・ウィリアムス(Greedy Williams、ルイジアナ州立大CB)
ブライス・ラブ(Bryce Love、スタンフォード大RB)
ジャスティス・ヒル(Justice Hill、オクラホマ州立大RB)
ラリー・ウィリアムス(オクラホマ州立大G)
ジャーメイン・プラット(Germaine Pratt、ノースカロライナ州立大LB)
ディーボ・サミュエル(Deebo Samuel、サウスカロライナ大WR)
ノア・ファント(Noah Fant、アイオワ大TE)
エド・オリヴァー(Ed Oliver、ヒューストン大DL)
アイゼア・ジョンソン(Isaiah Johnson、ヒューストン大CB)
ヌキール・ハリー(N’Keal Harry、アリゾナ州立大WR)
ケルヴィン・ハーモン(Kelvin Harmon、ノースカロライナ州立大WR)
ドネル・グリーン(Donnell Greene、ミネソタ大OL)
ジャスティン・レイン(Justin Layne、ミシガン州立大CB)

昨年は10人にも満たなかったのが今年は倍以上に増えています・・・。

ミシガン大とウエストバージニア大からは実に3人もの選手がそれぞれボウルゲームに出場しないことを決めています。ミシガン大はフロリダ大とピーチボウルで、ウエストバージニア大はシラキュース大とキャンピングワールドボウルで対戦することになっていますが、両チームはこれだけの主力選手がボウルゲームに出ないとなると全く別のチームにダウングレードしてしまうことが危惧されます。特にウエストバージニア大のグリアーは今季チームの快進撃を支えた、ハイズマントロフィー候補選手ですから、彼が出るのと出ないのとでは偉い違いとなることでしょう。

ただNFLの早期ドラフト入りを宣言したからと言って確実にプロチームから指名されると保証されてはいません。願わくば上に挙げた選手たちからドラフトから干されてしまうようなケースが出なければよいのですが・・・。

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