アリゾナ州立大が相手チームのシグナルを盗んでいるという訴えが2週連続にわたり寄せられました。
2週間前ユタ大はアリゾナ州立大と対戦しましたが、その試合の第4Qに急遽ノーハドル(することにしたと言います。なぜならユタ大の選手とコーチ陣はアリゾナ州立大がサイドラインからのシグナルを解読したと感じただからだそうです。実際ユタ大ヘッドコーチ、カイル・ウィッティンガム(Kyle Whittingham)はパスプレーをする時にアリゾナ州立大のコーチがディフェンスにパスを投げる仕草をして相手の攻撃を先読みして伝達していた様に見えたと言っています。
その前例もあり、先週のオレゴン大はシグナルを盗み見されないようにシグナルコーラーの周りをカーテンで囲むという作戦を実行。試合は3回のオーバータイムの末オレゴン大が61対56で競り勝ちました。
サインを盗まれないように白いカーテンを使用したオレゴン大
レギュラーシーズン後のボウルゲーム出場を目指しあと2勝しておきたいアリゾナ州立大は今週ワシントン州立大で試合があります。そのワシントン州立大のヘッドコーチ、マイク・リーチ(Mike Leach)はアリゾナ州立大の一連の行動は調査されるべきだと言っていますが、アリゾナ州立大は一貫として何も悪いことはしていないと主張しています。
カレッジフットボールにおいてシグナルの盗み見、解読についてのルールは曖昧です。それについての明確な規制はありません。反対側にいる相手チームが何をしているかはほぼ丸見えですし、スカイボックスから相手チームのシグナルを追うためだけの仕事を与えられているアシスタントがいても不思議ではありません。ただ禁止されているのは「シグナルを録画、録音する」ことです。実際多くのコーチはシグナルを見られない様にするとか、解読されない様にする必要があると言っています。サイドラインで複数の選手がそれぞれ違ったシグナルを送っていたり、異なる絵が描かれている大きなパネルを見かけるのはまさにそのためです。
アリゾナ州立大戦用にカーテン作戦を実行した、オレゴン大のオフェンシブコーディネーター、スコット・フロスト (Scott Frost)氏は「もしまたあのカーテンが必要になるときがくれば再び使う時が来るかもしれない。しかし多くのチームはあのチーム(=アリゾナ州立大)のような事をするとは思えないけれどね」と話しました。