早いものでカレッジフットボールも第6週目に入り、ちょうどレギュラーシーズンの折り返しに差しかかろうとしています。最新の全米ランキングではいよいよトップ5に新顔が食い込んで来るなどし、今後それぞれのチームがサバイバルモードに入る前の最後の週を迎えることになります。それでは早速第6週目のランキングを見ていきましょう。
1位のアラバマ大はミシシッピ州立大に快勝。2位のクレムソン大は先週12位のバージニア工科大をアウェーで一蹴。3位のオクラホマ大は先週はバイウィークでお休み。そして4位のペンシルバニア州立大はインディアナ大を難なく仕留め、上位4チームは手堅く先週の順位据え置きとなりました。しかし投票者の1位票の総数を見ると先週はアラバマ大が52票、クレムソン大が8票だったのに対し、今週はアラバマ大44票にクレムソン大17票とクレムソン大が先週から倍近い数字を出しています。しかも獲得ポイントも先週この2チームの差は57ポイントであったのに対し、最新のランキングでは31ポイントにまで縮んできています。3位のオクラホマ大とは80ポイント近い差があるため、今の所アラバマ大とクレムソン大の一騎打ちの様相が濃くなってきました。このまま3年連続この2チームがナショナルタイトルゲームで対戦する、なんてことが可能になりつつあります。
そして先週5位だったサザンカリフォルニア大に変わってこの座を奪ったのはジョージア大です。ジョージア大は先週テネシー大と対戦しましたが、相手に約20年ぶりとなるホームでの完封負けを味あわせその強さを誇示。今季2年目のカービー・スマート(Kirby Smart)監督のアラバマ大仕込みのチーム作りが早くも開花している感じです。
それ以降の順位に大きな変動は見られませんでしたが、ワシントン州立大は先週5位のサザンカリフォルニア大との激戦を制し、それが認められ一気に11位にまで浮上してきました。そのサザンカリフォルニア大は5位から14位へ転落。またクレムソン大に敗れたバージニア工科大は12位から16位に後退。
フロリダ大とノートルダム大は獲得ポイントが全く一緒になり21位タイ。そして新たにランクインしてきたのは4勝1敗のノースカロライナ州立大(24位)、そして3勝0敗のセントラルフロリダ大(25位)の2チームです。彼らの代わりに圏外へ脱落したのはミシシッピ州立大とルイジアナ州立大です。面白いことにこの2チームは第2週目に直接対決しており、その時はミシシッピ州立大が「金星」を奪いそのおかげでランクインしてきましたが、ルイジアナ州立大は格下トロイ大に敗れるなど期待はずれのチーム状態であるのに対し、ミシシッピ州立大もジョージア大、アーバン大に立て続けに完敗するなどして思ったより強くなく、結局両チームとも過大評価されていたことが露呈してしまいました。
トップ10チームの中には直接対決を後々控えているチームもあり、今後順位の変動は逃れられません。どのチームが今後どれだけ上位をキープできるか、週を増すごとに緊張感が増していきます。