トップチームに次々と土がついた先週の第6週。その結果を受けて最新の全米ランキングでは上位10チームの顔ぶれに変化が見られています。それを早速見ていきましょう。
トップ4チーム(アラバマ大、ジョージア大、オハイオ州立大、クレムソン大)の順位は変わらず。しかしアラバマ大とジョージア大とのポイント差が約100ポイントあるところ、ジョージア大とオハイオ州立大の差はわずか6ポイント。先週が10ポイント差だったことを考えるとジョージア大が今後少しでもスローダウンすればオハイオ州立大が2位の座を奪うことは間違いありません。
5位には先週24位のバージニア工科大を敵地で倒したノートルダム大。現時点で彼らの今後のスケジュール上に大きく立ちはだかりそうな相手が見当たらないため、彼らにしてみればAPランキングで5位でも勝ち続けさえすればカレッジフットボールプレーオフ(CFP)ランキングでトップ4に入る可能性は極めて高いといえます。
先週はトップ10チームの内3チームが敗北。当時5位のルイジアナ州立大はフロリダ大に、7位のオクラホマ大がテキサス大に、8位のアーバン大がミシシッピ州立大にそれぞれ敗れトップ10から脱落。その恩恵を受けて6位に上昇してきたのがウエストバージニア大。オクラホマ大を倒したテキサス大が19位から一気に9位までランクを上げ、さらに「グループオブ5」の希望の星、セントラルフロリダ大がとうとう10位に食い込んできました。
その隙間を縫うように7位にはワシントン大、そして先週試合のなかったペンシルバニア州立大が8位に順位を戻してきました。
テキサス大に敗れたオクラホマ大は11位に。そしてジリジリと順位を上げてきているミシガン大が12位とトップ10入り目前。先週5位のルイジアナ州立大は13位に転落し、彼らを倒したフロリダ大は22位から14位へジャンプアップ。
先週13位だったケンタッキー大はテキサスA&M大にオーバータイムの末に敗れついに今季初の敗北を喫してしまいました。その結果彼らは順位を5つ下げて18位に。それでもアウェーという厳しい状況でA&M大と対等に渡り合ったことを評価されたため20位以内にとどまることが出来たのでしょう。
今季2敗目となってしまったアーバン大は8位から21位まで大幅に順位を落としてしまいました。昨年後半に見せた強さのお陰でガス・マルザーン(Gus Malzahn)監督は4000万ドル(約40億円)以上の契約更新を果たしましたが、今のところそれだけの働きをしているのかといえば大きな疑問が残ります。
今週新たにランキング入りを果たしたのはケンタッキー大を倒したテキサスA&M大(22位)、アーバン大を倒したミシシッピ州立大(24位)、そしてサウスフロリダ大(23位)とシンシナティ大(25位)の全勝中の「グループオブ5」所属2チームです。
最後に、ランキングから転落したのはスタンフォード大(先週14位)、ミシガン州立大(20位)、バージニア工科大(24位)、オクラホマ州立大(25位)の4チームです。
今週テキサスA&M大とミシシッピ州立大がランクインしたことでトップ25にサウスイースタンカンファレンス(SEC)所属チームが実に8チームも存在することになりました。これほどの数のチームが同じカンファレンスからランキング入りを果たしたのは後にも先にも今年ぐらいなものなのではないでしょうか。
そしてテキサス大およびフロリダ大という、名門ながらここ最近鳴りを潜めていたチームが新コーチ(テキサス大で2期目のトム・ハーマン監督、フロリダ大で1期目のダン・マレン監督)の指揮下で復活してきているのはファンとしてはなんとも喜ばしいことです。特にテキサス大はオクラホマ大を倒したことでこのまま波に乗っていくことが予想されますから、現在6位で同じカンファレンス(Big 12)所属のウエストバージニア大との対決(11月3日)が早くも待ち遠しいですね。
【第7週目の全米ランキング】