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2015年度シーズン

第11週目の見どころ

第11週目の見どころ

ベイラー大(CPF6位)対 オクラホマ大(同12位)

Big 12カンファレンスタイトル、そしてプレーオフへの生き残りを賭けてオクラホマ大ベイラー大が対決します。これまで無敗ながら過去2週間のCFPランキングでは上位4チームに食い込めずに足止めをくっていますが、全米中に放映されるプライムタイムのゲームということで、CFP選考委員にアピールしてよりトップ4入りを目指すのにはもってこいです。オクラホマ大はすでに1敗しているために負けられない一戦となります。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

2011年まではオクラホマ大がこのカードでは20連勝とベイラー大を寄せ付けませんでしたが、それ以降はベイラー大が4戦中3勝を挙げています。しかも2013年と2014年とベイラー大が2連勝した際には得失点が合わせて89対26とベイラー大が圧倒的強さでオクラホマ大を蹴散らしています。一昔前ならば考えられなかった事です。

またベイラー大は現在ホームで10連勝中。ホームで滅法強いベイラー大にオクラホマ大が乗り込む訳ですが、現オクラホマ大ヘッドコーチ、ボブ・ストゥープ(Bob Stoop)が監督に就いてからこれが9試合目のトップ10チームとのアウェーゲームとなります。このシチュエーションでオクラホマ大はこれまで5勝3敗と勝ち越しています。が、これら3敗のうちの一つは2013年にベイラー大につけられたもので、その時は41対12と大敗しています。

オクラホマ大QBベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield)は今季これまで28TDにたった4つのインターセプションと非常に安定しています。彼のTD-INTマージン24は全米もトップレベル。ちなみに怪我で戦列を離脱したベイラー大QBセス・ラッセル(Seth Russell)は29TDに6インターセプションとマージンが23で彼が怪我をしていなかったら素晴らしい投げ合いが見れたかもしれません。

ラッセルが留守中ベイラー大オフェンスはWRコーリー・ コールマン(Corey Coleman)に託されます。コールマンはFBSで唯一50以上のキャッチを記録しているレシーバー。1キャッチの平均はなんと20ヤード以上という化物です。TD数もFBS最多の20TDとまさにオールアメリカン級の働きを見せています。

問題はラッセルの穴を埋める1年生QBジャレット・スティッドハム(Jarrett Stidham)がコールマンに球をさばけるかにかかってきます。初の先発出場となった先週のカンザス州立大戦ではインターセプションなしの3TDを決める活躍を決めました。オクラホマ大ディフェンスはカンファレンス内でトップのパスティフェンスを誇ります。スティッドハムが「本物」のディフェンス相手に彼の持つ能力を十分に発揮できるかが鍵です。

オクラホマ大はテキサス大にまさかの敗戦を喫して以来、本来持つランゲームの強さにさらに磨きをかけてきました。結果その敗戦後4連勝したゲームでは1試合平均295ヤードのランで1キャリー平均6.2ヤード(合計14TD)とラン重視の方針が数字に現れています。問題はベイラー大のダイナミックなオフェンスを止められるかにかかっているといえるでしょう。


アラバマ大(CFP2位)対 ミシシッピ州立大(同17位)

SEC西地区はアラバマ大がリードはしているもののまだ何が起こるかわからない状況です。昨年のちょうど今頃はミシシッピ州立大がCFPランキングで首位に立ちアラバマ大との試合を迎え、結局アラバマ大に敗れ彼らのナショナルチャンピオンへの夢は砕けたのでした。

今年はというと、アラバマ大はルイジアナ州立大との一大決戦を制し、CFPランキングで2位につけています。アラバマ大のランディフェンスはルイジアナ州立大のRBレナード・フォーネット(Leonard Fournette)を完全に攻略したったの31ヤードしか走らせませんでした。

オフェンスではデリック・ヘンリー(Derrick Henry)が脅威の8キャリーで210ヤードを足で稼ぐ大活躍。この試合だけ見れば全米ナンバーワンとしても過言ではないくらいの力を魅せつけてくれました。しかしアラバマ大はこの勝利に酔い過ぎてミシシッピ州立大をなめてかかってはいけません。

ミシシッピ州立大はルイジアナ州立大とテキサスA&M大に敗れはしましたが、QBダーク・プレスコット(Dak Prescott)は投げても走っても敵の脅威になる選手。昨年はハイズマントロフィー候補にも挙げられていた彼を侮ってはいけません。あと2つランTDを決めれば史上11人目の40ランTD&40パスTDを記録したQBとなります。アラバマ大優位にかわりありませんが、油断すると何が起こるかわからないマッチアップです。

スタンフォード大(CPF7位) 対 オレゴン大

過去5シーズンにおていはこの対戦カードはプレミアチケットにもなる大一番でしたが、今年はオレゴン大が下降気味であるために、試合自体の大きさは以前のものとは比べられません。

スタンフォード大は開幕戦でノースウエスタン大に敗れはしましたが、そこからここまで8連勝してきました。RBクリスチャン・マカフリー(Christian McCaffery)が今季のスタンフォード大のオフェンスの要として急成長。ハイズマントロフィー候補にも挙げられるまでになりました。走ってTD、キャッチしてTD、キックリターンでTD、おまけにパスでTDを決めるなど、もう何でもありの大活躍。もちろん彼だけでなくオフェンス・ディフェンス双方に安定感のある強いチームに仕上がってきました。

オレゴン大はシーズン初旬にミシガン州立大に敗れるとホームでユタ大に屈辱の大敗を喫し、全米の表舞台から消えて久しいです。カンファレンスではユタ大に続きワシントン州立大にもオーバータイムの末に敗れ2敗となってしまいました。オレゴン大がカンファレンスで大逆転勝利を挙げるにはまずこの試合に勝ち、さらにカリフォルニア大がスタンフォード大に土をつけてくれるのを願う他ありません。

ルイジアナ州立大(CPF9位)対 アーカンソー大

アーカンソー大は先週劇的な形でミシシッピ大をオーバータイムの末に下しました(このページを参照)。対するルイジアナ州立大は今季最大の一戦となったアラバマ大戦に競り負け、プレーオフ進出の野望を打ち砕かれました。

とはいえ、ルイジアナ州立大に完全にその可能性がなくなったわけではありません。彼らが勝ち続け、アラバマ大がミシシッピ州立大かアーバン大のいずれかに負けることがあれば、ルイジアナ州立大がSEC西地区代表となりカンファレンスタイトルゲームに出場。これに勝てばCFP上位チームの状況によればひょっとしたらトップ4に食い込む可能性もないことはありません。

メンフィス大(CFP21位)対 ヒューストン大(CPF24位)

メンフィス大が先週海軍士官学校(ネイビー)に負けてしまったため、この試合の期待度は幾分しぼんでしまいましたが、それでもアメリカンアスレティックカンファレンス(AAC)内の初のランクチーム同士の対決として重要なカードです。

事実、AACからは合計4チームがランクしていますが、これは強豪SECからランクインしているチームの数と同じなのです。そんな絶好調なAAC同士の戦いは両チームの優れたQB同士のぶつかり合いでもあります。ヒューストン大グレッグ・ワード(Greg Ward Jr.)は機動力に秀でたQBで1試合平均92ヤード走ります。一方のメンフィス大のパクストン・リンチ(Paxton Lynch)はNFLチームも注目する選手で、今季は19TDを記録し、インターセプションはたったの2つと非常に安定したパフォーマンスを見せています。

ユタ大(CFP10位)対 アリゾナ大

ユタ大は一時期は全米3位まで上り詰めるもサザンカリフォルニア大に負けて以来あまり話題に上がらなくなりましたが、それでもチームはその1敗を守り勝ち続けています。現在Pac-12南地区で首位を走りますが、このまま地区優勝するには、3連敗中のアリゾナ大を振り切る必要があります。

オクラホマ州立大(CPF8位)対 アイオワ州立大

先週テキサスクリスチャン大を破り9勝0敗としたオクラホマ州立大は大波に乗るチームですが、アイオワ州立大が2011年に10勝0敗のオクラホマ州立大から大金星を奪って彼らのシーズンを海の藻屑に葬り去ったことを忘れてはいけません。

ワシントン州立大 対 UCLA(CFP19位)

UCLAはPac-12南地区でまだ自力優勝の可能性が残されていますが、このワシントン州立大を見下したら偉い目に会います。ワシントン州立大のQBルーク・フォルク(Luke Falk)は1試合平均415パスヤードで全米ランクトップに記録されています。オレゴン大を倒したワシントン州立大をしっかりと倒してからその次のユタ大戦に備えるようにしなければワシントン州立大に足元を救われるでしょう。

UCLAの1年生QBジョシュ・ローゼン(Josh Rosen)はシーズン前の期待を裏切ることなく1年生らしからぬ素晴らしいプレーを続けています。WRジョーダン・ペイトン(Jordan Payton)とトーマス・ドゥワーテ(Thomas Duarte)がローゼンのメインターゲットですが、TEポール・ペーキンズ(Paul Perkins)も重要な役割を果たしています。

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