ミシガン大ウルブリンズ(9勝3敗、6勝2敗 Big Ten)
昨シーズン、前ヘッドコーチ、ブレディ・ホーク氏に指揮されたミシガン大は非常に稀であるボウルゲーム出場を逃すと言う失態を犯してしまいました。今季新監督として就任したミシガン大出身のジム・ハーボー監督は初年度にも関わらず9勝3敗という嬉しいサプライズをもたらしてくれました。その結果、ミシガン大は昨年のボウルゲーム欠場からお正月の上位ボウルゲームに出場を果たしたのでした。
ミシガン大は開幕戦でユタ大に敗れハーボー監督の出鼻をくじかれたもののそこから3戦連続完封勝ちという、シーズン序盤では最大級の話題を提供してくれました。以後も勝ち星を重ね続け、ミシガン州立大戦ではまさかの終了間際のパントブロックにて世紀の大逆転負けを演じはしましたが、オハイオ州立大戦でお手上げ状態で敗れた以外は常に勝てる状況にチームはあったのです。オフェンス陣は未だ穴が見られますが、後半戦には大分成長の片鱗を見せました。しかしやはり同じカンファレンス内ライバルのミシガン州立大とオハイオ州立大に2敗した事で、9勝という数字を素直に喜べないという選手やファンは多いはずです。
最後に出場したボウルゲーム:
2013年 バッファローワイルドウィングスボウル(カンザス州立大31、ミシガン大14)
歴代ボウルゲーム戦績:
20勝23敗
フロリダ大ゲーターズ(10勝3敗、7勝1敗 SEC)
ミシガン大と同じく今年1年目のヘッドコーチ、ジム・マクエルウェイン監督を迎えて臨んだフロリダ大の今シーズンはここ数年不調に喘いでいた強豪チームを再びトップレベルに返り咲かせる事に成功。アラバマ大と対峙したSEC優勝決定戦ではディフェンス陣の踏ん張りもむなしくオフェンスの力不足でアラバマ大に屈してしまいましたが、それでも10勝を挙げた事は素直に喜んでいいと思います。
しかしフロリダ大も順風満帆だった訳ではなく、シーズン中盤にフロリダ大躍進の立役者であるQBウィル・グリアーが禁止薬物摂取の疑いがもたれ出場資格を剥奪されてしまいます。そしてSEC東地区を早々に制覇すると、その気のゆるみか残りの3試合は正直不甲斐ない出来。ライバル・フロリダ州立大戦では27対2と恥ずべきゲームとなってしまったのです。
そんなフロリダ大ですがチーム復活の大きな一因はディフェンスがセンセーショナルだったことです。しかしやはり特筆すべきはQBグリアーがリードしたオフェンスが前半から中盤までの好調を演出していたと言う事実です。当時全米3位だったミシシッピ大を敗る金星を挙げ、いよいよフロリダ大がプレーオフ進出への足がかりを築いたかと思われた次の瞬間に、先にも挙げたグリアーの不祥事が発覚したのです。グリアーが去った後、先発の座はトレオン・ハリスに委ねられますが、ルイジアナ州立大に敗れ、バンダビル大とフロリダアトランティック大と言う格下チームに大苦戦し、前述のフロリダ州立大戦での醜態を見せることになるのです。
前にも述べた様にフロリダ大ディフェンスはNFL級の選手が多くいる強力なユニットです。しかしいくらフットボールはディフェンスで勝負が決まると言っても点を取れなければ意味がありません。シーズン後半の失速をそのまま引きずるようならばフロリダ大がミシガン大を倒す確率は格段に低くなるでしょう。
最後に出場したボウルゲーム:
2014年 バーミンガムボウル(フロリダ大28、イーストカロライナ大20)
歴代ボウルゲーム戦績:
21勝20敗