以前はヒューマニタリアンボウルとして知られていたこのボウルゲームがアイダホポテトボウルと改名されたのが2011年。青い人工芝で有名なボイジー州立大のホームスタジアムで行われるこの試合、今年のマッチアップはマウンテンウエストカンファレンスのユタ州立大とミッドアメリカンカンファレンスのアクロン大です。
ユタ州立大アギーズ(6勝6敗、5勝3敗MWC)
今季シーズン終盤にかけて敗戦を重ね失速したユタ州立大でしたが、前半戦に稼いでおいた勝ち星のおかげでなんとかボウルゲーム出場資格を獲得しこのアイダホポテトボウルに招待されました。
ユタ州立大のオフェンスの要は、開幕当時はハイズマントロフィーのダークホースとも言われた4年生QBチャッキー・キートン(Chuckie Keeton)でしたが、怪我でシーズン中盤を棒に振り、シーズン終盤にようやく怪我から復帰したものの期待されたような働きを見せる事は出来ませんでした。特にアウェーゲームでの成績が1勝5敗と散々でユタ州内ライバルのユタ大、ブリガムヤング大にはどちらのチームにも苦汁を舐めさせられました。
キートン不在時にオフェンスを任された2年生QBケント・マイヤーズ(Kent Myers)のデビュー戦、コロラド州立大戦では2TDを含む328パスヤーとを記録し見事勝利を収めました。しかしマイヤーズのパフォーマンスがチームの出来に大きく影響するため、もし彼がプレーすることがあるならば彼の好プレーが勝利への絶対条件となります。
最後に出場したボウルゲーム:
2014年 ニューメキシコボウル(ユタ州立大21、UTEP6)
歴代ボウルゲーム戦績:
4勝6敗
アクロン大ジップス(7勝5敗、5勝3敗 MAC)
ハロウィーン当日に行われたセントラルミシガン大戦に8点差で敗れた時点でアクロン大の戦績は3勝5敗、カンファレンス内の戦績も1勝3敗と今シーズンはこのまま急降下していくかに見られました。しかしその試合以来アクロン大は息を吹き返し、バッファロー大には21点差で勝利するとライバルのケント州立大戦では20対0と完封勝利を収めトータル4連勝。終わってみれば7勝を挙げ立派にボウルゲーム出場権を獲得しました。今回このアイダホポテトボウルに出場することになりこれでチーム史上2度目のボウルゲームとなりました。
アクロン大の勝利の方程式はズバリ、ターンオーバー。今季トータルで25つものターンオーバーを捻出し、特に上記の4連勝中だけで12つのターンオーバーを相手から奪いました。またトータルディフェンスヤードはカンファレンストップとなる、1試合平均328.5ヤードを記録。さらに統計上は全米3位のランディフェンス(1試合平均89.8ヤード)とし、ターンオーバーと合わせればオフェンスのパワー不足を十分に補えるほどです。
最後に出場したボウルゲーム:
2005年 モーターシティーボウル(メンフィス大38、アクロン大31)
歴代ボウルゲーム戦績:
0勝1敗