第15週目の見どころ

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カレッジフットボール界でライバリーと言えばミシガン大ミシガン大の「The Game」やアーバン大アラバマ大の「アイロンボウル」など「パワー5」カンファレンスチーム同士の対戦を思い浮かべる方も多いかともいますが、長いことカレッジフットボールに精通している方ならばもうご存知の通り、陸軍士官学校(アーミー)と海軍士官学校(ネイビー)のライバル対決も前述のマッチアップに負けじと劣らない歴史と威厳を備えた素晴らしいものです。今シーズンのレギュラーシーズンを締めくくるのにふさわしいこの試合が今週末ペンシルバニア州フィラデルフィアで行われます。

ここ最近の対戦成績はネイビーの圧勝で2015年まで彼らが14連勝してきましたが、昨年ついにこの連敗記録をアーミーがストップ。これまで伝統の一戦とは言えネイビーとアーミーの差はなかなか縮まってきませんでしたが、近年アーミーが力をつけてきたことでこの試合はこれまでになく楽しみな試合になりそうです。

アーミーは3週間前にノーステキサス大に僅差で敗れるまで、1996年以来となる6連勝を飾りました。ノーステキサス大は今季所属するカンファレンスUSAのタイトルゲームにも進出したチームで、そのチームから534ヤードをランだけで奪ったアーミーの地上戦力は本物です。もし彼らにノーステキサスを止めるだけの守備力が備わっていればこのシュートアウト(52対49)にも勝てていたかもしれません。シーズン全体で見てもラン主体のオフェンスは非常によく機能し、11試合中9試合で相手オフェンスよりも多くヤードを獲得。ランヤードだけで言えば3戦目に対戦したオハイオ州立大以外の対戦相手を凌駕する数字を残したのです。

一方のネイビーは今季開幕から5連勝を飾り一時はトップ25ランキングにも食い込んでくる勢いを見せましたが、後半は6試合中5試合を落とすという残念な締めくくり。ただその敗戦はセントラルフロリダ大(現在全米12位)、メンフィス大(20位)、ノートルダム大(14位)と強豪相手ばかり。しかも全て10点差以内での敗戦ということでこれらの敗戦も多少正当化されるべきです。アーミーと同じくオプションフットボールを多用するネイビーは獲得したランヤードでこれまで対戦してきた11チームを全て上回ってきました。しかもそのうち8試合では相手に100ヤード以上の差をつけるほど。

アーミー、ネイビー、さらにもう一つの士官学校である空軍士官学校(エアフォース)で争われるコマンダーインチーフ(Commander-in-Chief=米軍最高司令官)トロフィーはこの試合の勝者に贈られます。もしアーミーが獲得すれば1996年以来21年ぶりの栄冠となります。果たして互いのプライドをかけたこの戦い、どちらに勝利の女神は微笑むことになるでしょうか?