第3週目の見どころ

ルイジアナ州立大 vs アーバン大

どちらもニックネームが「タイガース」であるこの両チームのゲーム、「Battle of Tigers」とでも言えましょうか。昨年は27対23という僅差でルイジアナ州立大が金星を奪いました。今年はアーバン大は開幕前からトップ10入りを果たした一方、ルイジアナ州立大は開幕時25位ながら初戦のマイアミ大戦で大勝したおかげで一気に順位を上げ、今週は12位につけています。

アーバン大はQBジャレット・スティッドハム(Jarrett Stidham)を軸とするアップテンポなオフェンスに強力なディフェンスを擁するチーム。ルイジアナ州立大もディフェンス陣、とくにバックフィールドは今季カレッジフットボール界でもエリートクラスの能力を秘めています。

長らくLSUはQB不在に泣かされてきましたが、今季はオハイオ州立大からの転校生ジョー・バロウ(Joe Burrow)を先発に添え攻守にバランスの取れたチームが期待されています。またRBニック・ブロセット(Nick Brosette)もLSUのパワフルRBの系譜を継ぐ逸材。

SEC西地区の強豪チーム同士の戦いはカンファレンスの行方だけでなくプレーオフの青写真にも影響をおよぼすことになるでしょう。

オハイオ州立大 vs テキサスクリスチャン大 @ AT&Tスタジアム

現在3試合謹慎中のアーバン・マイヤー(Urban Meyer)オハイオ州立大監督ですが、彼不在最後の試合となるこのテキサスクリスチャン大戦はハイパワーオフェンスのオハイオ州立大対粘り強いディフェンスが売りのテキサスクリスチャン大ディフェンスという構図になりそうです。が、違いはオハイオ州立大には次期NFLドラフトでドライチ候補と名高いDLニック・ボーサ(Nick Bosa)率いる強力ディフェンスも存在しているということです。

オハイオ州立大は昨年までのベテランQBであるJ.T. バレット(J.T. Barrett)が抜けましたがその穴をドゥウェイン・ハスキンズ(Dwayne Haskins)が十分すぎるぐらいに埋めてくれています。TCUのディフェンスはBig 12カンファレンスのレベルでは高いものですが、このオハイオ州立大を止められるだけの力を持っているとは思えず、ハイランキング同士の戦いとは言えひょっとしたらかなりの大差の試合となるかもしれません。

ボイジー州立大 vs オクラホマ州立大

オクラホマ州立大からは昨年のQBメイソン・ルドルフ(Mason Rudolph)、WRジェームス・ワシントン(James Washington、どちらも現在ピッツバーグスティーラーズ所属)が抜け、攻撃力低下は否めないところですが、幸運なことはRBジャスティス・ヒル(Justice Hill)がいまだ健在であるということ。開幕以来2試合は比較的影に隠れていましたが、この試合では彼の活躍が見られることになるのではないでしょうか。

というよりも、ボイジー州立大のディフェンスが俗にいう「パワー5」チームのどのチームと比べても見劣りしないことを考えれば、オクラホマ州立大が勝利するにはヒルの活躍は絶対条件ともいえます。しかもボイジー州立大には経験豊富なQBブレット・ライピエン(Brett Rypien)が控えていますから、せっかく今週ランクインしてきたオクラホマ州立大も油断をしていると再びランク外に転げ落ちてしまうでしょう。

ヴァンダービルト大 vs ノートルダム大

開幕戦でのミシガン大からの勝利に今季の大活躍を期待したノートルダム大ファンは多かったでしょうが、先週のボール州立大戦で見せた醜態には目を背けたくなったことでしょう。特にQBブランドン・ウィンブッシュ(Brandon Wimbush)はミシガン大戦で見せたシャープなパスプレーは鳴りを潜め、3つのINTを投げるなど大失態。ランキングで先週と同じ8位をキープできたのが不思議なくらいです。

ヴァンダービルト大はQBカイル・シューマー(Kyle Shurmur)が攻撃の軸となりますが、このシューマー、実はニューヨークジャイアンツのHCパット・シューマー(Pat Shurmur)監督の実子であります。サイズもあり父親譲りの血筋も相まってプロ入りも夢ではないと言われる選手です。

いまいち絶対的な強さを見せられないノートルダム大と、SECのアンダーアチーバー・ヴァンダービルト大との対決。底力でいえばノートルダム大が圧倒しそうなものですが、果たしてこの試合の行方は・・・。

ワシントン大 vs ユタ大

今季開幕戦でアーバン大に敗れて以来ワシントン大の真の力は測りかねていますが、それでも彼らは今週10位まで復活してきました。Pac-12カンファレンスはワシントン大が敗れてしまったため、現在無敗のランカーは9位のスタンフォード大のみ。共食いが頻繁に起きてそのためにプレーオフを逃しがちの同カンファレンス所属チームたちですが、それでもワシントン大にとって今週末のユタ大戦はぜひとも勝ち星を拾っておきたいところ。

ユタ大は数字上は今のところ全米ナンバーワンのディフェンスを誇っています(2試合で許したヤードは144ヤード)が、この数字はどちらもFCSのウェバー州立大とノーザンイリノイ大戦で記録したもの。無視できる数字ではありませんが、彼らにとってもこのワシントン大戦でその真価が問われることになるでしょう。

ワシントン大は秀逸QBジェイク・ブラウニング(Jake Browning)が指揮を取りますが、彼はルーキーシーズンの2年前ほどの輝きを放てていません。今後ワシントン大がスタンフォード大にプレッシャーをかけていく上でも彼のパフォーマンスが非常に重要になってきます。

フロリダ州立大 vs シラキュース大

今季開幕2連勝で波に乗るシラキュース大。対戦相手はウエスタンミシガン大とFCSのワグナー大ではありますが、勢いというのは非常に大事なものです。そういった意味では対戦相手のフロリダ州立大はいまいち勢いに乗れていません。初戦のバージニア工科大戦は3TD差で完敗。そして先週のFCSサムフォード大戦は常にリードされる展開で後半ようやく突き放すことに成功。新HCウィリー・タガート(Willie Taggart)監督にとっては非常に苦しい立ち上がりになっています。

フロリダ州立大は特にディフェンス面でケアレスミスが目立ちカベレージの隙を突かれる面が良く見られます。それはシラキュース大のQBエリック・ダンジー(Eric Dungy)にとってはまたとない攻め所であり、ひょっとしたら彼らが昨年クレムソン大を倒した様に今年もフロリダ州立大に一泡吹かせられるかもしれません。

ヒューストン大 vs テキサス工科大

先週アリゾナ大戦で圧勝したヒューストン大ですが、この試合で顕著だったのはヒューストン大DEエド・オリヴァー(Ed Oilver)の馬車馬のような働きでした。相手OLをかいくぐりQBにプレッシャーをかけ続ける姿は、来年度のNFLドラフトで目玉選手と言わせるに十分な働きでした。

そんなオリヴァー率いるディフェンシブフロントセブンを相手にしなければならないテキサス工科大ですが、少なくともランゲームではRBダレオン・ワード(Da’Leon Ward)の堅実な働きが期待できます。しかしクリフ・キングスバリー(Kliff Kingsbury)監督の身上ともいえるパスヘビーオフェンスを操れるほどのQBがまだ育っていません。

さらにテキサス工科大はディフェンス陣もあまり頼りないため、「グループオブ5」のヒューストン大に足元を救われる可能性は十分あります。

オクラホマ大 vs アイオワ州立大

昨年オクラホマ大はアイオワ州立大に自らのホームで敗れるという失態を犯してしまいました。今年はその雪辱に燃えているはずですが、ハイズマン候補級の活躍を見せるQBカイラー・マレー(Kyler Murray)率いるハイパワーオフェンスをすればリベンジを果たすのは容易ではないでしょうか。

もっともアイオワ州立大もマット・キャンベル(Matt Campbell)監督下確実に成長を遂げていますし、この試合はアイオワ州立大のホーム戦でもあるので多少のバトルは見込めるかもしれませんが。

テキサス大 vs サザンカリフォルニア大

かつてナショナルタイトルを争い、「世紀の一戦」とまで言われたこのマッチアップですが、テキサス大はまだ復活の兆しが見えず、サザンカリフォルニア大もランクされているものの、昨年ほどの強さは見当たりません。大御所同士の試合なのにあまりエキサイトしないのはなんとも残念な話ですが、しいて言えばテキサス大WRコリン・ジョンソン(Collin Johnson)とサザンカリフォルニア大DBアイマン・マーシャル(Iman Marshall)の一騎打ちは見ものかもしれません。

198cmという長身のジョンソン、そして昨年膝の怪我がなければプロ入りしていたかもしれないと言われるマーシャル。どちらも将来NFLで活躍する可能性が高い彼らの戦いに注目してはどうでしょうか。

ミシシッピ大 vs アラバマ大

ミシシッピ大はNCAAの制裁のため今季どんなにいい成績を残してもボウルゲームに出場することはできません。そんな彼らにとって全米1位のアラバマ大と対戦し彼らを倒すことが出来れば、ボウルゲームに出場することよりも一生記録に残る出来事になるはずです。

かつて2015年と2016年にはアラバマ大に2連勝を飾ったこともあるミシシッピ大。コーチ陣は変わってしまったとは言え、今のところ大量得点可能なオフェンス力は未だ健在のようで、アラバマ大からどれだけ点を取れるか注目されています。

一方のアラバマ大は相変わらずの強さを見せていますが、ディフェンシブバック陣は昨年のメンバーから4人が去ってしまっており、若いユニットであることは変わりありません。初戦のルイビル大、先週のアーカンソー州立大と彼らがチャレンジを受けることはありませんでしたが、ミシシッピ大のジョーダン・タアム(Jordan Ta’amu)、そして彼を取り巻くデキるWR陣はアラバマ大DB陣にとって今季最初の試練となるでしょう。

因みにアラバマ大のQBトゥア・タガヴァイロア(Tua Tagovailoa)とタアムはどちらもハワイ州出身。同郷同士の戦いも見ものです。

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