プレーオフへの道!【第3回】

いよいよレギュラーシーズンも残り2週間。今週末に数チームを除いて全てのレギュラースケジュールゲームが終了し、翌週はそれぞれのカンファレンスタイトルゲームが行われることになっています。そしてその翌日の日曜日(12月3日)にはカレッジフットボールプレーオフ進出チームを決めるファイナルランキングが発表されるわけです。

第4回目のCFPランキングは2位と3位が入れ替わるというというマイナーチェンジ以外はトップチームの順位に大きな変動は見られませんでした。それでは現時点でプレーオフ進出のチャンスがあると見られるチームたちの今後2週間の展望を見て行きましょう。

1位 アラバマ大 (11勝0敗、APランキング1位)

残りの試合:

アーバン大(6位)
SECチャンピオンシップ(仮)

クォリティーウィン:

フロリダ州立大(対戦当時3位→現在ランク外)
ルイジアナ州立大
(対戦当時19位→現在18位)
ミシシッピ州立大(対戦当時16位→現在14位)

先週から引き続き1位の座に落ち着いたアラバマ大は先週マーサー大との試合に楽勝。そして今週末に運命のアーバン大戦を控えます。この試合の勝者がSECタイトルゲームでジョージア大と対戦することになります。アラバマ大にとってはこの試合に負けるとその時点でレギュラーシーズンが終了となり、選考委員会に最後のアピールをするチャンスは失われます。もし負けてしまった場合、彼らがプレーオフに進出できるかどうかはアーバン大戦でどのような負け方をするか(接戦なのか大敗なのか)、そして翌週に行われる各地でのタイトルゲームでの他の上位チームの状況によってきます。その場合、もし他のチームと4つの椅子のうちの1つを争うことになれば、彼らのストレングスオブスケジュール、そしてボディーオブワーク(Body of Work、どのようなシーズンを送ってきたかという要素)が選考上のポイントになってくると思います。今の所彼らがアーバン大に負けたとしてもそれで全てが終わるというわけではないでしょう。もちろん勝ったほうがいいに決まっていますが。

2位 マイアミ大 (10勝0敗、APランキング2位)

残りの試合:

ピッツバーグ大
ACCチャンピオンシップゲーム:クレムソン大(3位)

クォリティーウィン:

バージニア工科大(対戦当時13位→現在25位)
ノートルダム大
(対戦当時3位→現在8位)

先週はバージニア大と対戦して途中苦戦しながらも最終的には突き放して10勝目を挙げたマイアミ大。彼らは最新ランキングでクレムソン大を抜いて2位に躍り出ました。彼らに残された試合はピッツバーグ大とACC優勝決定戦で対戦するクレムソン大のみ。もちろん注目はクレムソン大との直接対決ですが、ピッツバーグ大に敗れてしまうようなことがあればマイアミ大のプレーオフ進出に黄色信号が灯ることになります。ただその際でもクレムソン大とのタイトルゲームで勝てば結果的には11勝1敗ということになり、そうなった場合に選考委員会がこの1敗をどのように判断するかに寄ってプレーオフ進出の行方が左右されそうです。

3位 クレムソン大(10勝1敗、APランキング4位)

残りの試合:

サウスカロライナ大(24位)
ACCチャピオンシップゲーム:マイアミ大(2位)

クォリティーウィン:

アーバン大(対戦当時13位→現在6位)
ルイビル大(対戦当時14位→現在ランク外)
バージニア工科大(対戦当時12位→現在25位)
ノースカロライナ州立大(対戦当時20位→現在ランク外)

敗れた対戦チーム

シラキュース大(スコア:24対27、現在4勝7敗)

クレムソン大は難なく先週シタデル大を下したため、彼らのプレーオフ進出への障害は今週末のサウスカロライナ大とACCチャンピオンシップゲームで対戦することになる現在2位のマイアミ大との一騎打ちです。

クレムソン大との試合が注目を浴びるのは当然ですが、先週にも触れた通り、サウスカロライナ大との州内ライバル対決も油断できない試合です。現在8勝3敗のサウスカロライナ大は最新のCFPランキングでなんと24位にランクイン。ライバル同士の対決には魔物が住んでるとも言われますから・・・。この試合に負けてもクレムソン大はすでにカンファレンスタイトルゲーム出場が決まっていますが、仮にそうなったとしたらACCチャンプになったとしても2敗のクレムソン大がプレーオフに進出できるかどうかはかなり微妙になってきます。

4位 オクラホマ大(10勝1敗、APランキング3位)

残りの試合:

ウエストバージニア大
Big 12チャンピオンシップゲーム

クォリティーウィン:

オハイオ州立大(対戦当時2位→現在9位)
オクラホマ州立大
(対戦当時11位→現在19位)
テキサスクリスチャン大(対戦当時6位→現在12位)

敗れた対戦チーム

アイオワ州立大(スコア:31対38、現在7勝4敗)

オクラホマ大はウエストバージニア大、そしてカンファレンスタイトルゲームの2試合を残しています。ウエストバージニア大は先週の試合でオフェンスの要であるQBウィル・グリアー(Will Grier)が指を負傷し手術をするほどの状況でオクラホマ大との試合には出場できません。これはオクラホマ大にとっては朗報ではありますが、一方で自身のQBベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield)がカンザス大戦で起こした一連の出来事の余波でチームは普段とはちょっと違った雰囲気でこのウエストバージニア大戦に臨まなければなりません。それが試合の結果に影響するかどうかは始まって見ないとわかりませんが・・・。もし万が一この試合に敗れることがあれば彼らのプレーオフ進出も怪しくなってきます。

5位 ウィスコンシン大 (11勝0敗、APランキング5位)

残りの試合:

ミネソタ大
Big Tenチャンピオンシップゲーム:オハイオ州立大(9位)

クォリティーウィン:

アイオワ大(対戦当時20位→現在ランク外)
ミシガン大(対戦当時24位現在ランク外)

先週24位のミシガン大を下してランクチーム相手に2勝目を挙げたウィスコンシン大。しかしそのことでミシガン大は再びランク外へ転落し、また先に倒した当時20位のアイオワ大もランキング圏外ですので、やはり彼らの欠点であるストレングスオブスケジュールの弱さが足を引っ張っています。

先週ミシガン大が敗れたためBig Tenカンファレンス東地区はオハイオ州立大が優勝となりました。これでウィスコンシン大にとってみればミネソタ大を倒せば最後の最後でようやくトップ10チームとの対決が実現することになります。9位のオハイオ州立大を倒してカンファレンス王者となればCFP選考委員会にこれ以上ないアピールとなります。その時までにトップ4チームがどうなっているかにもよりますが、無敗でオハイオ州立大を倒してBig Tenを制したウィスコンシン大をどうするか、という難しい選択を選考委員会は迫られることになるでしょう。

ただ、もし6位のアーバン大がアラバマ大、ジョージア大(しかも2度も)を撃退して11勝2敗になっていたらウィスコンシン大はアーバン大に出し抜かれる可能性も大いにあります。ですからウィスコンシン大にすればアーバン大にはあまり活躍して欲しくないと思っているはずです。

6位 アーバン大 (9勝2敗、APランキング6位)

残りの試合:

アラバマ大(1位)
SECチャンピオンシップゲーム(仮)

クォリティーウィン:

ミシシッピ州立大(対戦当時24位→現在14位)
ジョージア大
(対戦当時1位→現在7位)

敗れた対戦チーム

クレムソン大(スコア:6対14、現在3位、10勝1敗)
ルイジアナ州立大(スコア:23対27、現在18位:8勝3敗)

今季プレーオフレースでジョーカー的存在なのがこのアーバン大です。すでに2敗しているにも関わらず今週に1位のアラバマ大、そしてこれに勝てればSECチャンピオンシップで7位のジョージア大と対決することになります。ジョージア大とは彼らが当時1位だった2週間前にすでに対決してこれに大勝していますから、アーバン大はもしこれら全ての試合に勝ったとしたら1位(当時)のジョージア大、1位(現在)のアラバマ大、そして7位(現在)のジョージア大とシーズン最後4試合で3つ(延べ)のトップ10チームから白星を奪うことになります。そうなれば2敗といえども彼らを選考委員会は無視できなくなるでしょう。そういった意味では6位で2敗のアーバン大はウィスコンシン大よりも自力でプレーオフ進出する確率が高いといえます。

それもこれも来週のアラバマ大との「アイロンボウル」でまず勝たなければなりませんが、相手チームで怪我人が続出している事実とこの試合がアーバン大のホームゲームであることは彼らにとって大きな追い風となります。2013年に1位のアラバマ大と4位のアーバン大が対戦し、世に言う「キックシックス(Kick Six)」でアーバン大が大金星を奪ったあの試合以来の大一番になることは間違いありません。

7位 ジョージア大 (10勝1敗、APランキング7位)

残りの試合:

ジョージア工科大
SECチャンピオンシップゲーム:アラバマ大(1位)or アーバン大(6位)

クォリティーウィン:

ノートルダム大(対戦当時24位→現在8位)
ミシシッピ州立大
(対戦当時17位→現在14位)

敗れた対戦チーム

アーバン大(スコア:17対40、現在6位:9勝2敗)

先週ケンタッキー大に快勝して勝利数が二桁に乗ったジョージア大。残りはライバルのジョージア工科大とSECタイトルゲームです。ジョージア工科大との試合はライバリーということでそう簡単に勝たせてくれるとも思えませんが、ジョージア大有利に変わりはないでしょう。そうすると問題はSECタイトルゲームです。

アラバマ大とアーバン大が上記の通り今週末対決しその勝者がジョージア大と対決することになります。もしアラバマ大が勝ち進めばジョージア大にとって全米1位チームとの対決となりますが、アーバン大との対決となっていればジョージア大にとってはレギュラーシーズン中の雪辱を晴らす絶好の機会になります。しかしジョージア大にとって彼らの強さを選考委員会にアピールするためには全米1位チームから勝利する方がインパクトが高いです。そういった意味では「アイロンボウル」でアラバマ大が勝ってくれた方がジョージア大にとっては都合が良くなります。

8位 ノートルダム大 (8勝2敗、APランキング9位)

残りの試合:

スタンフォード大(21位)

クォリティーウィン:

サザンカリフォルニア大(対戦当時11位→現在11位)
ノースカロライナ州立大(対戦当時14位→現在ランク外)

敗れた対戦チーム

ジョージア大(スコア:19対20、現在7位:10勝1敗)
マイアミ大(スコア:8対41、現在2位:10勝0敗)

どのカンファレンスにも属さないノートルダム大にとって今週末のスタンフォード大戦が今シーズン最後の試合となります。スタンフォード大が現在21位にランクされているのはノートルダム大にとって多少のプラス(もちろん勝てた場合の話ですが)となりますが、この状況(8位)でシーズン残り2週間で1試合しか試合がない彼らがトップ4に返り咲くには最低でもあと4チームを追い越す必要があります。そのためには今週末にそれらのチームが相次いで敗れなければなりません。その可能性は・・・かなり低いと言わざるを得ません。

9位 オハイオ州立大(9勝2敗、APランキング8位)

残りの試合:

ミシガン大(24位)
Big Tenチャンピオンシップゲーム(仮):ウィスコンシン大(5位)

クォリティーウィン:

ペンシルバニア州立大(対戦当時2位→現在10位)
ミシガン州立大(対戦当時12位→現在16位)

敗れた対戦チーム

オクラホマ大(スコア:16対31、現在4位:10勝1敗)
アイオワ大(スコア:24対55、6勝5敗)

オハイオ州立大はいよいよ今週末永遠のライバル・ミシガン大との試合を控え、その後にはBig Tenカンファレンスタイトルゲームでウィスコンシン大(現在5位)との試合が残されています。ライバリーゲームには魔物が住んでいると先ほども述べましたが、見る限りではオハイオ州立大とミシガン大の戦力の差は明らか。問題は最終戦のウィスコンシン大とのカンファレンス優勝決定戦です。この試合に勝てば2敗ながら強豪Big Tenの王者としての肩書きを提げて選考委員会にお伺いをたてることができるかもしれません。

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トップ4以下のチームたちが上位に食い込むにはその上位チームが敗れる必要があります。例えばこのまま行けばクレムソン大とマイアミ大の直接対決で敗れた方がランクを落とすことになりますが、クレムソン大はすでに1敗しているため負ければ十中八九トップ4から脱落するでしょう。しかしマイアミ大が負けた場合は(今週のピッツバーグ大戦に勝つという前提で)その負け方によってはトップ4に留まる可能性も考えられます。それはそこまで無敗できていたマイアミ大に最後の最後でついた黒星を選考委員会が多めに見るか、もしくは負けたという事実だけでランクを大幅に落とすか。

そして同じことがオクラホマ大にもいえますが、現在4位で1敗しているオクラホマ大がカンファレンス優勝決定戦を落とせば彼らもトップ4から脱落することでしょうから、ここにも空席が生まれます。上位チームが負けた場合にその後釜を狙っている次点のチームはアーバン大、ジョージア大、そしてオハイオ州立大です。1位のアラバマ大は今週のアーバン大戦もしくはこれに勝った場合の次戦であるジョージア大戦のいずれかで敗れて1敗となったとしてもトップ4に残留する可能性は残されていますので、オハイオ州立大を含む次点のチームたちはクレムソン大、そしてオクラホマ大に土がつくことを祈らなければならなくなります。しかしアーバン大が勝ち続けると彼らのトップ4入りは濃厚になってきますから、他チームにとってはアーバン大が3敗目を喫することを願っているはずです。

つまりどのチームがどのような勝ち方(負け方)をするかによってトップ4の顔ぶれは変わってくるということです(まあ当たり前のことですが笑)。