エクストラポイント【第8週目】

感激のあまり・・・

先週ミシガン大に大勝したペンシルバニア州立大。噂のサクオン・バークレー(Saquon Barkley)が活躍したのはもちろんですが、QBトレース・マクソーリー(Trace McSorley)のプレーメーキングぶりも目を見張るものがありました。そのマクソーリーは走って3TD、投げて1TDとバークレー顔負けの活躍をしたのですが、そんな彼が第2QにランTDを奪うとチームメートであるTEマイク・ガシキ(Mike Gesicki)が感激のあまり「跳び箱」ならぬ「跳びマクソーリー」を披露!

すごいジャンプ力ですがちょっと間違えればマクソーリーの首にすごい負担がかかりかねません・・・。喜びを爆発させるのもほどほどに。

第1Qに滅法強いペンシルバニア州立大

先週のミシガン大との試合では第1Qにペンシルバニア州立大は相手オフェンスに得点を許しませんでしたが、実は今季彼らはこれまでどのチームにも第1Qにスコアさせていないのです。この記録はFBSで唯一のもので、これまで7試合で第1Qの得失点数は90得点に0失点。彼らの今季の強さを証明する数字だと思います。

We Want BAMA!

先週の圧倒的な試合結果で今の所誰の文句もなくペンシルバニア州立大が全米2位であると証明されました。それを確信したファンたちはミシガン大との試合中にこんな大歓声をあげました。

「アラバマ大と戦わせろ!」とか「アラバマ大、かかってこい!」というニュアンスの大歓声です。それぐらい自分たちは強いぞ!というファンたちの自信からでた声だったのかもしれませんが、その前に今週末にはオハイオ州立大戦が控えています。まずはそっちを処理してからでもこの大歓声は遅くはないのでは・・・。

若気の至り・・・①

上記の通りミシガン大はペンシルバニア州立大との大一番に大敗してしまったわけですが、このまさかの結果にミシガン大選手たちは大きな絶望感を抱いたことでしょう。またこの日ペンシルバニア州立大はホームを真っ白に染める「ホワイトアウト(White-Out)」を発動。10万人で埋まったビーバースタジアムがほぼ真っ白に染まったこともペンシルバニア州立大がミシガン大をなぎ倒すための後押しをしてくれたに違いありません。

そんな完全アウェーで完敗したミシガン大選手の一人であるラヴァート・ヒル(Lavert Hill)は試合終了後そのフラストレーションをファンにぶつけるために中指を立てるジェスチャーをしたのですが、これがバッチリ証拠写真として残っておりこれが瞬く間にネットで拡散。潔よくない敗者の悪態として批判の的になってしまいました。この直後ヒルはこの行動を謝罪する羽目になったのでした。

若気の至り・・・②

ミシガン大と同じく大敗を喫してしまったのはテネシー大。彼らは全米1位でライバルでもあるアラバマ大と戦ったのですが、結果は45対7と惨敗。点を取れないばかりかディフェンスもアラバマ大を止められず、同一カード11連敗目を喫してしまいました。

それでも第4Qにはアラバマ大のバックアップQBトゥア・タガヴァイロア(Tua Tagavailoa)のパスをLBダニエル・ビトゥリ(Daniel Bituli)がインターセプトして97ヤードのリターンTDを奪って一矢報いましたが、そのTD後のセレブレーション中DBラシャーン・ガウルデン(Rashaan Gaulden)はエンドゾーンからアラバマ大ファンに向けてミシガン大のヒルと同じく中指を突き立てたのです。

これはすぐにアンスポーツマンシップの反則を取られてしまいますが、試合後の会見でブッチ・ジョーンズ(Butch Jones)監督はガウルデンの行動を一刀両断。そしてすぐに彼は謝罪の声明を発表することになりました。

このリターンTDが決まった時点でのスコアは28対7。いつの時でも中指を立てるのはよくないとされていますが、点差を見ればテネシー大選手が中指を立てる意味があるとは到底思えません。やられっぱなしで不満が爆発したのでしょうが、全米放映されている試合でもう少し振る舞いを考えて欲しかったですね。

Hot Streak!

サザンメソディスト大(SMU)はここ最近3試合でトータル94回パスを投げていますが、そのうち半分以上となる49回のパスを受けているのがWRトレイ・クウィン(Trey Quinn)です。ルイジアナ州立大からの転校生であるクウィンは先週のシンシナティ大戦でも17回もパスを受け取るなど大暴れ。これで最近3試合連続15回以上のパスキャッチを記録しており、2000年以降の記録ではクウィンが唯一これを達成した選手ということです。今季トータルレセプション数は71で言わずとしれて全米トップの数字。

ルイジアナ州立大では1年生時に7試合に出場するなどしましたが、2年生になると出場機会が激減。これを嫌って彼はルイジアナ州立大を出てSMUに転校してきたのですが、同チームのチャド・モリス(Chad Morris)監督にとっては大変ラッキーな「拾い物」だったに違いありません。

飛べないQB?

昨年ハイズマントロフィーを獲得したルイビル大QBラマー・ジャクソン(Lamar Jackson)といえば、シラキュース大戦で見せたハードル跳びを思い出しますよね。

そのシラキュース大の今年のQBエリック・ダンジー(Eric Dungey)は先週のマイアミ大戦でジャクソンのハードル跳びを再現しようとしましたが・・・。高さが足りずに膝蹴りを相手選手に食らわせる結果になってしまいました。

なかなかの膝の入りようです・・・。ちなみにこれと同じようなことをしようとして失敗したケースもあります。例えばこれ。

少なくともダンジーはこのような恥ずかしいプレーをしなくてすみました。

飛ぶRB!

先週オレゴン大と対戦したUCLA。その試合の中でRBのBolu Olofunfunmiは相手ディフェンダーを飛び越して(というよりよじ登って)TDを奪うというアクロバットを披露してくれました。

着地した時の首の曲がり方がかなりエグいですが。

ティーボのペップトーク

ハイズマントロフィー受賞者であり、フロリダ大出身のカリスマ的人物、ティム・ティーボ(Tim Tebow)氏。彼は現在プロ野球選手としてのキャリアとカレッジフットボールのアナリストとしてのキャリアの二足の草鞋を履いていますが、先週のプリゲーム番組で彼はテネシー大に向けて誰よりも(おそらくブッチ・ジョーンズ監督よりも)気合の入ったペップトークを繰り広げました。

これを聞いていたスタジオの司会者たちの気合も相当入ったようですが、残念ながら肝心のテネシー大の選手たちの耳には届いていなかったようです・・・。

Mama Still Loves You

絶不調のテネシー大においてその総責任者であるジョーンズ監督の株は下がる一方。ファンはすでに彼を解雇せよ!と声を荒げていますが、そんなファンの中に先週のアラバマ大との試合中にこんなメッセージをセスナ機に引っ張らせてスタジアムの頭上に掲げた人が現れました。

ブッチ、あなたのお母さんだけはまだあなたを愛していますよ

つまりお母さん以外の人間は皆彼を嫌っているという裏返しでもあります。実際テネシー大のここ最近のパフォーマンスを見ればなぜジョーンズ監督が未だテネシー大の監督でいられるのか疑問ですらあります。

解雇したくてもできない事情

そんな感じで何もかもが上手くいかないテネシー大。誰の目からも指揮者の退陣は避けられないシナリオであることは明白ですが、テネシー大にはそれが簡単にできない理由があります。それはジョーンズ監督並びに彼のアシスタントコーチたちとの契約です。

テネシー大とジョーンズ監督は2021年まで契約を更新しており、その途中で大学が彼を解雇するとなると違約金(バイアウト費)が発生することになります。もし現時点でジョーンズ監督を解雇するとそのバイアウト費はは約850万ドル(約8億5千万円)、そして彼のコーチ陣全員を解雇するとなるとトータルで約1400万ドル(約14億ドル)をドブに捨てなければならないのです。

いくらジョーンズ監督がチームに適合した監督でなかったとしてもさすがにこんな大金を簡単に払うほどテネシー大にも余裕はないのでしょう。だから最低でも大学側はジョーンズ監督らを今季終了まで使い続けようとしているに違いありません。

一体誰がこんな契約を結んだのでしょうか?その人物をまずクビにすべきです。