ナショナルタイトルゲームも終わり、2017年度シーズンはご存知の通りアラバマ大が優勝してその幕を閉じました。私はと言うとタイトルゲーム終了翌日から休暇を取って南下しておりましたので、その後に起きたニュースなどをご紹介できませんでした。ちょっと古くなる情報もあるかと思いますが、これからタイトルゲーム後のニュースなどをフォローアップしていきたいと思います。
今回はナショナルチャンピオンシップゲーム翌日に発表された全米ランキング(AP)のファイナルランキングを見ていきたいと思います。
1位にランクされたのは当然アラバマ大。CFPランキング4位ながら見事に準決勝戦でクレムソン大、決勝戦でジョージア大を倒して全米の頂に上り詰めてランキングトップを獲得しました。
2位はそのアラバマ大に敗れたジョージア大。まさか彼らが今季ここまでやるとは開幕前には思いもしませんでした。準決勝戦のローズボウルではオクラホマ大との激戦を制して決勝戦に駒を進めましたが、後一歩というところで1980年以来のナショナルタイトル獲得を逃し今季ファイナルランキング2位に。チームとしては悔やんでもくやみきれない結末でしょうが、彼らはリクルーティングですでに全米トップクラスに評価されており、今後彼らがこの大舞台に帰ってくるチャンスは十分あると思われます。
3位にはジョージア大とのローズボウルでの激戦に惜しくも敗れたオクラホマ大。ハイズマントロフィー受賞QBベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield)を擁し2000年以来の全米制覇を狙いましたが、残念ながらジョージア大にその夢を砕かれました。ですが今季初年度となったリンカーン・ライリー(Lincoln Riley)監督にしてみれば上出来な船出と言えたでしょう。
4位にはCFPランキング1位だったクレムソン大。準決勝戦のシュガーボウルではアラバマ大相手にいいところがなく、プレーオフに進出した4チームの中では一番残念な結果に終わりました。
5位にはオハイオ州立大。Big Tenカンファレンスの優勝チームでありながらプレーオフレースではアラバマ大に敗れ、代わりに出場したコットンボウルではPac-12カンファレンスの覇者・サザンカリフォルニア大を一蹴。
6位には今季唯一の無敗チームであり、「グループオブ5」出身のセントラルフロリダ大がランクイン。ピーチボウルでは強豪・アーバン大相手に見事勝利してみせようやくファイナルランキングでトップ10入りを果たしましたが、全勝したことを考えれば彼らが3位でもおかしくはないのではないか、という意見も聞かれます。実際投票者の中の4人は彼らにトップ票を投じているくらいですから。
7位にはウィスコンシン大。オレンジボウルで見事マイアミ大を下した彼らは虎の子の1敗を守りきりました。彼らも実力的にはもっと上にランクされていてもおかしくはないでしょう。
8位のペンシルバニア州立大はフィエスタボウルでワシントン大を破って11勝目を挙げ、2年連続二桁勝利を飾ることができました。一時は全米2位にまで上り詰めたことを考えるとある意味残念なシーズンだったのかもしれませんが、昨年の活躍がまぐれではなかったことを証明できた、有意義なシーズンを送れたとも言えるでしょう。
9位のテキサスクリスチャン大はオクラホマ大が凌駕するBig 12カンファレンスにおいてその2番手として強さを発揮。アラモボウルではPac-12カンファレンスのスタンフォード大相手に接戦を演じた末に勝利をもぎ取り、彼らもペンステートと同じく11勝目を挙げることができました。
10位にはアーバン大。彼らは後半驚異的な勢いで全米の勢力図に割り込んできましたが、SECチャンピオンシップゲームでジョージア大からのリベンジを喰らうとピーチボウルでは上記のように今シーズンのシンデレラチームであるセントラルフロリダ大に金星を献上してしまいます。しかし4敗を喫してもなお10位以内に留まれたのは彼らの実力を投票者たちが熟知していたからに他ありません。
11位以降はボウルゲームに勝利したチームが順位を上げ、負けたチームが順位を下げたというわかりやすいランキングに落ち着いています。昨年3勝8敗と散々だったミシガン州立大は見事立て直して今年は二桁勝利を挙げて15位でシーズンを終えたのは立派だと思います。また同じBig Tenカンファレンスのノースウエスタン大も3年ぶりにトップ25以内に入る17位。
ちなみにカンファレンスごとのランクチームの数は以下の通りです。
SEC:5チーム
ACC:4チーム
Big 12:3チーム
Pac-12:3チーム
AAC:3チーム
MWC:1チーム
独立校:1チーム