今週は忙しすぎていつものように記事をあげることが出来ませんでした。第8週目のカレッジフットボールもあと12時間で始まりますが、それに先立ちさらっと今週の見どころなどを挙げてみたいと思います。
私が今週一番注目したいのは全米11位のサザンカリフォルニア大と13位のノートルダム大の一戦です。この対戦になると毎年「ブッシュ・プッシュ(Bush Push)」を思い出しますが、今年はノートルダム大の調子が尻上がりに良くなり、ここ数年になくこのマッチアップが注目を集めそうです。どちらのチームも1敗しており今後プレーオフを目指す上で負けられないという状態ですから、負けたほうが実質プレーオフレースから敗退となることでしょう。下から這い上がってきたノートルダム大からすればこの試合を糧に彼等がトップ10チームに値するチームであることを証明するのに絶好のチャンスです。またサザンカリフォルニア大にとって見れば後半戦へ向けての起爆剤としてこの試合でぜひ勝ち星を獲得したいところ。
サザンカリフォルニア大とノートルダム大の試合はプライムタイムにNBCで放映されますが、ABCでは同時刻に全米2位のペンシルバニア州立大と19位のミシガン大との試合が生放送されます。今季絶好調のペンシルバニア州立大の原動力はハイズマントロフィー最有力候補とされるRBセイクワン・バークリー(Saquon Barkley)です。ミシガン大はトップ10に開幕からとどまっていましたが、2週間前にミシガン州立大に敗れると、先週はインディアナ大にオーバータイムにまでもつれ込まれる大接戦を演じ、その結果勝ったもののさらに順位を落として19位にまで後退していしまいました。いまのペンシルバニア州立大の勢いをミシガン大が(しかもアウェーで)止められるとは思えませんが、彼等は未だに全米トップクラスのディフェンスを保有しており、彼等の出来次第ではペンシルバニア州立大に一泡吹かせることも出来るかも知れません。
1位のアラバマ大は「10月第3週目の土曜日(3rd Saturday in October)」という別称を持つテネシー大との名物ライバリー対決を控えますが、正直いまのテネシー大はアラバマ大の敵ではありません。注目点があるとしたらこの試合のスコア次第でテネシー大監督ブッチ・ジョーンズ(Butch Jones)監督のクビが飛びかねないというところでしょうか。
今週いよいよトップ10入りを果たしたマイアミ大(8位)はホームにシラキュース大を迎えますが、シラキュース大は先週当時2位だったクレムソン大を倒す大金星を挙げたばかり。ディノ・バーバーズ(Dino Babers)監督の下着実に力をつけてきているシラキュース大に油断は出来ません。いつの時代も番狂わせは見ているものを楽しませてくれますが、マイアミ大にここで土がつくとACC自体のレベルが落ちかねず、それも見たくない者としては非常に複雑な気持ちでこの試合を見守ることになりそうです。
また真価を問われるという意味では18位のミシガン州立大と24位のルイジアナ州立大は今週末の試合をしっかりとこなさなければならないチームです。ミシガン州立大はインディアナ大と、ルイジアナ州立大はミシシッピ大と対戦することになっていますが、それぞれの対戦相手はそう簡単に勝たせてくれるチームではありません。個人的にはBig Ten東地区がさらに面白くなるようにミシガン州立大にはぜひこのまま突っ走っていってもらいたいものです。ルイジアナ州立大はフロリダ大、アーバン大とランクチームから2連勝を飾り、一度落ちかけていたチームが再び上昇しようとしています。オフェンス力にパンチ力がないのは変わっていませんが、それをディフェンス陣が見事に補っています。しかし今後対戦する予定であるアラバマ大などに競り勝つにはオフェンスがもう少し点が取れるようにならないとだめでしょうね。