CFP

ランキング

2015年度シーズン

コットンボウルプレビュー

コットンボウルプレビュー

 

ミシガン州立大
スパルタンズ
戦績:12-1 (8-1)
Big Ten
12月31日午後8時キックオフ(ET) アラバマ大
クリムソンタイド
アラバマ大戦績:12-1 (8-1)
SEC
平均ヤード 今季の記録 平均ヤード
236.1 (51st) パスオフェンス 214.3 (73rd)
160.7 (80th) ランオフェンス 208.2 (28th)
229.8 (75th) パスディフェンス 184.2 (17th)
113.1 (7th) ランディフェンス 74.0 (1st)

今年CFP準決勝戦をホストすることになったコットンボウル。CFPランキング2位のアラバマ大と3位のミシガン州立大がナショナルチャンピオンシップ出場を賭けてテキサス州ダラスで激突します。

ミシガン州立大、アラバマ大ともディフェンスで勝負する、「オールドスクール」チーム。ミシガン州立大は生涯成績34勝4敗という記録を保持する4年生QBコナー・クック(Connor Cook)が中心のチーム。一方のアラバマ大は今年のハイズマントロフィー受賞RBデリック・ヘンリー(Derrick Henry)がオフェンスの軸となる選手。どっちのチームが全米優勝決定戦へ駒を進めることが出来るのでしょうか。

驚くなかれミシガン州立大とアラバマ大はこれまでたったの一度しか対戦したことがありません。2011年のキャピタルワンボウルで初顔合わせとなった両校ですが、この時はアラバマ大が49対7とミシガン州立大を圧倒。アラバマ大が275ランヤードを記録し、さらにミシガン州立大のランオフェンスをマイナス48ヤードと完全に封じ込め、アラバマ大らしい展開で勝利をものにしました。

アラバマ大とミシガン州立大に共通するのは非常に強力なランディフェンスを誇ると言う事です。2010年以来アラバマ大のランディフェンスは1試合平均90.2ヤードしか相手にランを許しておらず、この数字は全米1位です。今季だけ見ても許したランヤードは平均74.0ヤードとこれも全米1位の数字。一方のミシガン州立大も負けてはおらず、今季平均103.4ヤードの被ランヤードでこれは全米7位。2010年以来の平均ランディフェンスは全米9位となる113.1ヤード。ランゲームで押してくるのであれば非常に見応えのあるマッチアップとなりそうです。

46勝4敗。これはミシガン州立大QBクックとアラバマ大QBジェイク・コーカー(Jake Coker)の生涯成績を足したものです。この2選手合わせても実に4敗しかしていないと言うのは非常に驚きです。コーカーは今年初めて先発出場を果たしたQB。アラバマ大はミシシッピ大に唯一の1敗を喫してしまいましたが、この時コーカーは先発QBではなかったため、実質コーカーは無敗のQBということになります。両QBとも勝利のために何をすべきか心得ているQBと言う訳です。

アラバマ大オフェンスを語る上で忘れてはならないのは当然のごとくRBヘンリーです。SECのシングルシーズン記録を塗り替えるラッシュを見せたヘンリーでしたが、注目したいのは1回のキャリーで10ヤード以上稼いだランが実に51回もあったということです。この51回のキャリーではトータル1043ヤードを記録。これは1キャリー平均20ヤードというとんでもない数字。ディフェンスからのコンタクトがあってもそれを振り切ってヤードを稼げる彼の走りは圧巻です。これを止めなければならないミシガン州立大にとってはまさに脅威です。

両チームともディフェンス陣が全米トップレベルである事は前述しましたが、その中でもSEC最優秀守備選手賞を受賞したアラバマ大LBレジー・ラグランド(Reggie Ragland)と、ミシガン州立大ディフェンスのリーダーであるDLジャック・アレン(Jack Allen)には特に注目です。しかし最終的に試合を決めるのはどちらのチームがスクリメージラインをコントロール出来るかに掛かっています。それを担うのは互いのラインマン達。アラバマ大はFBSで最多となる46つのQBサックを記録。その中心となるのはDLジョナサン・アレン(Jonathan Allen)。彼一人で今季10個のサックを記録しました。ミシガン州立大のサックリーダーはDLシリーク・カフーン(Shilique Calfhoun)で今季10.5サックを相手QBにお見舞いしてきました。

下馬評ではアラバマ大が有利とされているこのマッチアップ。しかしミシガン州立大もシーズン中ミシガン大とオハイオ州立大をどちらもアウェーで倒した実績があります。どちらの試合でもミシガン州立大はダークホースとされて、それを覆して勝利をゲットしてきました。そういった意味ではミシガン州立大にとってはこの下馬評は絶好のものとも言えそうです。どちらに転んでも驚きはしませんが、やはりハイズマントロフィーウィナーのヘンリーの存在がものを言いそうです。

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