CFPランキングを分析【第3回目】

CFPランキングを分析【第3回目】

今季3回目のランキングが発表されました。先週は上位4チーム中2チームに土がついたため予想通り顔ぶりは変わりましたが、順位には少し驚かされました。それを少し見ていきましょう。

【参考記事】CFPランキングを分析【第1回目】
【参考記事】CFPランキングを分析【第2回目】

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ベースボール・マガジン社 (編集)

1位 アラバマ大(10勝0敗、SEC)
2位 クレムソン大(ACC、9勝1敗)
3位 マイアミ大(ACC、9勝0敗)
4位 オクラホマ大(Big 12、9勝1敗)

先週1位のジョージア大がアーバン大に敗れたため、2位のアラバマ大が繰り上がり首位に踊りでました。CFPランキングが発表されて以来首位の座をジョージア大に譲ってきましたが、APランキングでは開幕から未だに1位を守っており、これでアラバマ大が「現時点」で文句なく全米最強チームという評価を受けたことになります。もっとも先週のミシシッピ州立大戦ではかなり苦戦して彼らも打たれ弱いところがあることを露呈しました。両ランキングで1位とはいえ今後何が起きてもおかしくない予感を覚えました。

2位のクレムソン大には驚かされました。先日のツイートではマイアミ大とオクラホマ大がクレムソン大を追い越すと思っていましたが、CFP選考員会の考えはどうやら違ったようです。kクレムソン大は先週はフロリダ州立大に快勝しましたが、ご存知の通り今年のフロリダ州立大はファンの期待を裏切る絶不調。そんなチームに快勝したことと、マイアミ大がノートルダム大、そしてオクラホマ大がテキサスクリスチャン大をそれぞれ倒したことを比べれば、どちらの勝利の方に重みがあるかは一目瞭然です。唯一クレムソン大が2位にランクされた理由として考えられることといえば、ジョージア大を完膚無きまでに叩きのめしたアーバン大をクレムソン大がすでに倒していることを選考委員会が評価したことぐらいでしょうか。個人的には今年もアラバマ大とクレムソン大のタイトル戦を見たいと思っている選考委員会の密かな企みなんじゃないかなんて思ってしまいます(笑)。

先週3位のノートルダム大に大勝したマイアミ大がいよいよトップ4に入ってきました。今の所全米で4チームしかいない無敗チームの一つであるマイアミ大ですが、先々週のバージニア工科大とノートルダム大に二連勝した彼らがトップ4入りすることは至極当然のことだと思います。それにしてもクレムソン大に続きACCからマイアミ大も上位4位に食い込むとはシーズン前には想像すらできなかったことです。

4位のオクラホマ大は先週6位のテキサスクリスチャン大を寄せ付けず、その勝利のおかげでようやくトップ4入りを果たしました。ハイズマントロフィー候補QBベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield)を擁するハイパワーオフェンスは全米中どのチームとも渡り合うことができるレベルであり、4位とはいえ上に挙げた3チームになんら引けをとるものではありません。

5位 ウィスコンシン大(Big Ten、10勝0敗)
6位 アーバン大
(SEC、8勝2敗)

先々週オハイオ州立大から大金星を奪って20位にランクインしてきたアイオワ大を倒し無敗を守ったウィスコンシン大は8位から5位に上昇。Big Tenカンファレンスという強豪リーグにて未だ全勝を続ける彼らですが、そのままシーズンを全勝で終えることができれば、彼らが上位4チームとして見合うチームかどうかという議論は当然沸き起こるでしょう。

先週1位のジョージア大を叩きのめしたアーバン大は10位から6位へ。彼らはすでに2敗しているため、無敗のウィスコンシン大はもちろん1敗のクレムソン大やオクラホマ大を追い抜くことは選考委員の心情的にもできなかったのかもしれません。しかしジョージア大戦での内容を見れば彼らが上位のどのチームと試合をしたとしても競り勝つポテンシャルは十分に持っていると感じさせてくれました。特に彼らのホームでの試合となれば尚更です。2週間後のアラバマ大戦が楽しみです。

7位 ジョージア大(SEC、9勝1敗)
8位 ノートルダム大(独立校、8勝2敗)

先週1位と3位だったジョージア大ノートルダム大はそれぞれ大敗を喫しランクをここまで落としました。今季初黒星となったジョージア大は今後SECチャンピオンシップゲームを含む3試合を残しており、それらの試合結果・内容と上位チームの動向次第ではまだトップ4に返り咲くチャンスは十分残されていると思います。しかしノートルダム大は残りの試合が海軍士官学校とスタンフォード大のみ。彼らが再びプレーオフ進出の可能性を得るには上のチーム達が一斉に負けでもしなければならず、実質彼らのプレーオフへの夢は残念ながら絶たれたと言わざるを得ません。

9位 オハイオ州立大(Big Ten、8勝2敗)

先々週アイオワ大にまさかの大敗を喫して2敗目とし、順位を6位から13位へ落としたオハイオ州立大。先週はカンファレンス東地区内での一大決戦だったミシガン州立大戦で48対3と彼ららしさを十分発揮して9位までランクを戻してきました。彼らの自力プレーオフ進出の可能性は少ないですが、東地区を制しカンファレンス優勝決定戦で現在5位のウィスコンシン大を倒すことができれば、その時の上位チームの動向次第では選考委員会の議論の中に彼らの名前が考慮されてくるかもしれません。

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これ以降のチームがプレーオフに進出できる可能性はかなり低いと言わざるを得ません。先週9位だったPac-12カンファレンス所属のワシントン大はスタンフォード大に敗れて2敗目とし順位を一気に18位にまで下げました。Pac-12出身チームとして現在最高位なのは11位のサザンカリフォルニア大ですが、すでに2敗目しているばかりでなく、シーズン最終戦となるカンファレンスタイトルゲームではワシントン大かワシントン州立大との対戦が見込まれており、彼らにサザンカリフォルニア大が勝ったとしてもその勝利が選考委員会に大きなアピールになるとは考えづらいです。それゆえ今年はPac-12チームがプレーオフから漏れる可能性がかなり高いです。

またアラバマ大、マイアミ大、ウィスコンシン大と並び未だに全勝街道をひた走っているのが「グループオブ5」の一員であるアメリカンアスレティックカンファレンス(AAC)出身のセントラルフロリダ大です。彼らは最新のランキングで15位にまで登ってきており、このまま行けばAACカンファレンスタイトルゲームで現在21位のメンフィス大と戦うことになり、この試合での勝者が俗にいう「ニューイヤーズ6ボウルゲーム」のいずれかに進出することが可能になります。無敗でありながらセントラルフロリダ大がプレーオフに進出する可能性は限りなく低いと思いますが、それでも彼らにとってメジャーボウルゲームに出場できることは大いなる成果と言えるでしょう。

 

順位チーム勝敗前週
1アラバマ大10-02
2クレムソン大9-14
3マイアミ大9-07
4オクラホマ大9-15
5ウィスコンシン大10-08
6アーバン大 8-210
7ジョージア大9-11
8ノートルダム大8-23
9オハイオ州立大8-213
10ペンシルバニア州立大 8-214
11サザンカリフォルニア大9-211
12テキサスクリスチャン大8-26
13オクラホマ州立大8-215
14ワシントン州立大9-219
15セントラルフロリダ大9-018
16ミシシッピ州立大7-316
17ミシガン州立大7-312
18ワシントン大8-29
19ノースカロライナ州立大7-323
20ルイジアナ州立大7-324
21メンフィス大8-122
22スタンフォード大 7-3NR
23ノースウエスタン大6-325
24ミシガン大8-2NR
25ボイジー州立大8-2NR
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