第9週目の見どころ

第9週目の見どころ

ペンシルバニア州立大@オハイオ州立大

カレッジフットボール第9週目の目玉ゲームはプレーオフレースに大きな影響を及ぼすと思われる全米2位のペンシルバニア州立大と全米6位のオハイオ州立大のマッチアップでしょう。

ペンシルバニア州立大は先週名門ミシガン大を42対13で下し全米2位の座を守りました。彼等の主力はハイズマントロフィー最有力候補とされるRBセイクワン・バークリー(Saquon Barkley)とQBトレース・マクソーリー(Trace McSorley)の二人。先週のミシガン大戦でもこの二人が強力な相手ディフェンスを翻弄。チームの快勝に大きく貢献しました。

オハイオ州立大はここのところあまり話題に登ってきませんが、2戦目にオクラホマ大に敗れてから確実に勝ち星を重ね、この大事な試合を迎えます。すでに1敗を喫していますが、全米2位のペンシルバニア州立大を倒すことができればその唯一の黒星も帳消しとなることでしょう。QB J.T.バレット(J.T. Barrett)の安定したプレーがチームの快調を支えます。

この試合の注目点はペンシルバニア州立大がいかにオハイオ州立大のオフェンスを押さえ込むことが出来るかにかかってるのではないでしょうか。ペンシルバニア州立大のオフェンスはトップレベルに数えられるミシガン大ディフェンスを崩してみせましたが、ミシガン大オフェンスは決して全米トップレベルとは言えませんでした。バレット率いるオフェンスをペンシルバニア州立大ディフェンスがどのように攻略するかに注目したいです。もしペンシルバニア州立大守備陣が相手に得点を許さなければひょっとしたらミシガン大戦のように大差がつくかも知れません。しかしもしそうならないで僅差の試合になればホームチームであるオハイオ州立大有利となる・・・かも。


ノートルダム大@ノースカロライナ州立大

全米9位のノートルダム大と14位のノースカロライナ州立大の一戦も気になります。どちらも6勝1敗ということでプレーオフ進出のためにどちらも負けられない試合となります。

名門復活の兆しを見せ続けるノートルダム大はRBジョシュ・アダムス(Josh Adams)とQBブランドン・ウィンブッシュ(Brandon Wimbush)らが繰り広げる強力なランオフェンスが魅力。全米6位のランオフェンスヤードを誇るノートルダム大がノースカロライナ州立大ディフェンスに挑戦状を叩きつけます。そのノースカロライナ州立大のランディフェンスも全米6位ということで全米トップレベルの ランオフェンスとランディフェンスが直接対決するということになります。

今季驚きの快進撃を続けるノースカロライナ州立大は未だINTパスを犯していないQBライアン・フィンレイ(Ryan Finley)と俊足RBネイへイム・ハインズ(Nyheim Hines)に加え、先日紹介したミッドシーズンオールアメリカンにも選ばれたDLブラッドリー・チャブ(Bradley Chubb)がディフェンス陣を率います。同じACCに所属するフロリダ州立大ルイビル大という強豪を撃破してカンファレンスのダークホース的な存在になっています。

名門ノートルダム大がプレーオフに向けて更に一歩近づくか、はたまたノースカロライナ州立大が今季のシンデレラストーリーを継続させることが出来るのか。目が離せないゲームです。

ジョージア大 vs フロリダ大@ジャクソンビル

3位のジョージア大はフロリダ州ジャクソンビル市で行われるフロリダ大との恒例行事「世界最大のカクテルパーティー(The World Largest Outdoor Cocktail Party)」の別称を持つライバリー対決を控えます。今季のジョージア大の勢いはシーズンが進むほどに上がり続け、ここ近年で最高位のランキングに落ち着いています。一方フロリダ大はシーズン初旬にランクインしていたものの彼等のパワー不足を隠し続けることは出来ず今ではすっかりランキング圏外に脱落してしまいました。フロリダ大の選手たちは「ランキングなど関係ない!」と息巻いているようですが、力の差は歴然だと言わざるを得ません。

オクラホマ州立大@ウエストバージニア大

オクラホマ州立大(11位)とウエストバージニア大(22位)のBig 12カンファレンスの激突も見逃せません。オクラホマ州立大はメイソン・ルドルフ(Mason Rudolphe)、ウエストバージニア大ウィル・グリアー(Will Grier)と2人の有能QBが対決します。ハイスコアゲームになることが予想されますが果たしてどちらがこの点取り合戦を制することが出来るでしょうか?カンファレンスで首位を走るテキサスクリスチャン大に追いつくためにもどちらのチームにとっても譲れない試合となります。

テキサスクリスチャン大@アイオワ州立大

そのテキサスクリスチャン大(4位)は今週2002年以来のランキング入りを果たしたアイオワ州立大(25位)と対決です。アイオワ州立大はオクラホマ大に続きテキサス工科大も倒して5勝2敗とし、2年目のマット・キャンベル(Matt Campbell)監督の再建計画が順調に後を奏している感じ。この流れで現在カンファレンスで唯一の無敗チームであるテキサスクリスチャン大に一泡吹かせたいところですが、果たしてどうなるでしょうか。

Pac-12カンファレンス戦

無敗チームが完全に居なくなってしまったPac-12カンファレンスチームの動向にも目を向けたいです。すでに木曜日にスタンフォード大オレゴン州立大を15対14で下しましたが、同カンファレンス出身の数少ないランクチームであるスタンフォード大(20位)が苦戦してしまったこともそうですが、もしワシントン大(12位)、ワシントン州立大(15位)、サザンカリフォルニア大(21位)らが今週敗れることがあればこのカンファレンスからプレーオス出身チームを輩出するのは難しくなります。

ワシントン大はプロ級と言われるQBジョシュ・ローゼン(Josh Rosen)を擁するUCLAと、ワシントン州立大は新進のランニングQBカリル・テイト(Khalil Tate)の活躍が光るアリゾナ大と、そしてサザンカリフォルニア大は現在4勝3敗ながら2週間前に当時5位のワシントン大を下し先週ユタ大も退け2連勝中のアリゾナ州立大とそれぞれ対決。3チームとも相手に苦しめられる可能性は十分にあります。

絶対的な強さを持つチームがカンファレンスに居ないことは各チームにとってチャンスといえますが、一方でカンファレンス内で潰し合うことはプレーオフ進出チームを輩出するのに障害となり非常に難しい状態になっているといえます。2敗チームがこれまでプレーオフに進出した例はなく、カンファレンスの威厳を保つ意味でも上記の3つのランクチームは負けるわけにはいきません。

ジョージア工科大@クレムソン大

シラキュース大に敗れてランクを落として以来ちょっと忘れられている感もあるクレムソン大(7位)はトリプルオプションを用いるジョージア工科大と対決。シラキュース大戦で脳震とう(Concussion)を受傷し出場が危ぶまれていたQBケリー・ブライアント(Kelly Bryant)ですが、医師団からのゴーサインが出されこのジョージア工科大戦出場に間に合うようです。個人的には大好きなオプションオフェンスを操るジョージア工科大がクレムソン大の強力ディフェンスにどれだけ通用するのかが気になるところです。

テキサス工科大@オクラホマ大

10位のオクラホマ大テキサス工科大と対決。オクラホマ大QBベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield)はもともとテキサス工科大出身の選手。4年生のメイフィールドにとって古巣と対戦するのはこれで最後となりますので、彼個人として大なり小なり思い入れがあると思われるこの試合でメイフィールドがどれだけのパフォーマンスを見せてくれるかにも注目です。

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今週末を終えるといよいよ今季最初のカレッジフットボールプレーオフ(CFP)ランキングが発表されます。このランキングの上位4チームがプレーオフにすすめることになりますから、今週末の試合結果が最初のCFPランキングで名を売るために非常に重要になります。残りの試合数が少なくなる中、今後サバイバルレースの様相がどんどん濃くなっていき、我々ファンにとっては非常に楽しみな時期に入ってきましたね。

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