陥落!【第13週目レビュー】

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各地でレギュラーシーズン最終ゲームが行われた第13週目、これらの多くはライバルチーム同士の火花を散らす戦いにもなりました。そんな中なんとこの週末は2週間前に1位のジョージア大と3位のノートルダム大が敗れたのに続き1位のアラバマ大と2位のマイアミ大が立て続けに敗れるという大波乱!プレーオフチーム決定直前のこのタイミングで二つの無敗チームに今季初の土がつくというこの展開、果たしてプレーオフランキングにどのように影響してくるでしょうか?!

アラバマ大、敗れたり!

アーバン大 26、アラバマ大 14

アイロンボウル」という異名も持つこの全米屈指のライバリーゲーム。今季はアラバマ大が1位でアーバン大が6位であり、さらにこの試合の勝者がSECチャンピオンシップに出場するということで例年よりまして注目度がアップしましたが、この試合を制したのはホームのアーバン大でした。

序盤から試合をコントロールしたのがアーバン大。QBジャレット・スティッドハム(Jarrett Stidham)がボールをうまく散らし、またアラバマ大のアグレッシブなブリッツを逆手に取るスクリーンパスや、自身の機動力を使ったパフォーマンスでトップレベルのアラバマ大ディフェンスをアンバランスにして翻弄。しかし先制点を奪ったのはRBケリオン・ジョンソン(Kerryon Johnson)からネイト・クレッグ・マイヤーズ(Nate Craig-Myers)へのジャンプパスでした。

返しのアラバマ大の攻撃ではQBジャレン・ハーツ(Jalen Hurts)が自陣40ヤードラインでボールをファンブル。それをアーバン大がリカバーして攻撃権を奪うと彼らが再びアラバマ大エンドゾーンへ向けて突き進みますが、アラバマ大陣内4ヤードまできたところでスティッドハムがスナップされたボールを取りこぼしそれをアラバマ大が奪い返して九死に一生を得ます。アラバマ大はアーバン大の硬いディフェンスをなかなか切り崩すことができませんでしたが、第2Q残り8分半というところでハーツからWRジェリー・ジョディ(Jerry Jeudy)へのきれいな36ヤードTDパスが決まって同点とします。

前半終了間際にアーバン大がFGを決めて10対7の3点リードで折り返した後半。アラバマ大ボールで始まった第3Qは前半なりを潜めていたアラバマ大RBダミエン・ハリス(Damien Harris)とボ・スカーボロー(Bo Scarbrough)の足を使った攻撃でアーバン大守備陣の調子を狂わせて小気味よく相手陣内へ侵入するとスカーボローの21ヤードTDランが決まってこの日初めてアラバマ大がリードを奪います。

アーバン大もFGで応戦して14対13で迎えた第3Q中盤、アーバン大はジョンソンとスティッドハムの活躍で5分間で12プレーを消化するドライブを見せ、最後はジョンソンの1TDランが決まって再びリードを奪い返します。

このまま点差を離されたくないアラバマ大も相手のパスインターフェアレンスの反則に助けられた入りしてアーバン大陣内へ攻め込み、敵陣内17ヤードで迎えた3rd&9ヤードでハーツが右サイドにロールアウトしたところ相手ディフェンダーのプレッシャーに合い半ば強引なパスをエンドゾーンに放ります。そこにはWRカルヴァン・リドリー(Calvin Ridley)が待ち受けますが、彼は3人のディフェンダーに囲まれそのパスは弾かれますが、そばにいたTEのHale HentgesがスレスレのところでボールをキャッチしてTDを奪ったかに見えました。しかしビデオ判定の結果ボールが地面に触れておりこれがインコンプリートパスに。これがもしキャッチになっていたら試合展開は大きく変わっていたことでしょう。

そしてアラバマ大は4thダウンでFGを狙いますが、スナップされたボールをホルダーがキャッチできずFGは失敗。アラバマ大が点差を縮めるチャンスを自ら潰します。これはさらにアーバン大の勢いを助長する形となりました。

このチャンスを逃さなかったアーバン大はQBスティッドハムの決死のランTDで追加点を奪います。2ポイントコンバージョンは外しましたが、結局この後アラバマ大はこれ以上の得点を上げることができず、12点という点差はアーバン大が逃げ切るには十分すぎるものでした。

スティッドハムは28回のパスのうち21回を成功させ、TDパスこそ奪えませんでしたが237パスヤードを記録し、さらに足でもバマディフェンスを撹乱して51ヤードに1TDを奪う活躍。またジョンソンも104ヤードに1TDとしチーム全体で168ヤードも足で稼いだということで、今季これまで1試合平均の被ランヤードが87.2ヤードと全米2位だったアラバマ大ディフェンスを完全に攻略した形になりました。

またアラバマ大のプレーメーカーであるハーツは思うようにプレーをさせてもらえず、特に3rdダウンコンバージョン率が11回中3回しか成功できないということで攻撃を長いこと維持することができませんでした。ただ、アラバマ大の攻撃パターンに関して疑問を持つ声もすでに上がっており、オフェンシブコーディネーターのブライアン・デイボール(Brian Daboll)氏への批判がにわかに増えてきそうな感じです。

とにかく見た感じでは単純にチームとしてアーバン大が上回っていた、その一言につきます。アラバマ大は確かに怪我人続出で100%出なかったかもしれませんが、アーバン大にリードを許した時点で徐々にパスに頼らざるを得ない状況になった時に彼らのメインターゲットであるWRリドリーに球が集まらず(リドリーの記録は3キャッチで38ヤード)、ハーツのパサーとしての資質も問われてもおかしくはありませんが、全体的にアーバン大ディフェンスを攻略できずに打つてなく敗れた感じが強かったです。

アーバン大はこれでSEC西地区代表として来週東地区代表のジョージア大と再戦。2週間前には40対17で大勝していますので、再び彼らから白星を奪えれば2敗チームとして初のプレーオフ進出を果たすことになりそうです。

一方のアラバマ大はこの敗戦のせいでレギュラーシーズンが終了。青天の霹靂とはこのことを言うのでしょうか。来週の各カンファレンスでのタイトルゲームの結果如何では彼らにもまだプレーオフ進出の可能性は残されていますが、アーバン大とのこの試合で点差以上に完敗したことで、CFP選考委員会がこのアラバマ大をどのように評価するのかにも注目が集まりそうです。

マイアミ大の連勝記録もストップ

ピッツバーグ大 24、マイアミ大 14

先週金曜日、全米2位のマイアミ大は4勝7敗のピッツバーグ大と対戦。世間の注目はすでにその次の週末のACCタイトルマッチでのマイアミ大とクレムソン大の一戦に移っていましたが、それに待ったをかけたのがピッツバーグ大。なんとこの試合に勝って大金星を獲得し、プレーオフレースを面白くしてくれました。

今シーズンここまで全勝で突っ走ってきたマイアミ大でしたが、それまでの大半の試合がそうであったように、この試合でも最初から飛ばして相手を圧倒するような展開ではなく、むしろピッツバーグ大ディフェンスにマイアミ大オフェンスが押される姿が多く見られました。マイアミ大がこれまで無敗でこれたのは、どんなに僅差になった試合でも「ターンオーバーチェーン」に象徴されるような、アグレッシブなディフェンスのおかげでどんな形であれ連勝を重ねてきました。この試合でもそのディフェンスはピッツバーグ大に立ちはだかり、2つのターンオーバーを引き出して「ターンオーバーチェーン」も2度登場したほどでした。

しかしこの日はオフェンスが沈黙。特にQBマリク・ロズィアー(Malik Rosier)のパスの精度が非常に悪く、成功率は44パーセント(34回中15回成功)。またラッシュオフェンスはトータルたったの45ヤード。途中でロズィアーをベンチに下げてバックアップのイヴァン・シレフス(Evan Shirreffs)を投入するというショック療法すら試みたコーチ陣でしたがそれも実らず・・・。

17対7でピッツバーグ大リードとなった第4Q中盤、ピッツバーグ大は自陣10ヤードから12プレーで90ヤード進撃して最後はマイアミ大陣内22ヤードで迎えた4thダウンという場面でQBケニー・ピケット(Kenny Pickett)が4thダウンをコンバートするばかりかそのまま22ヤードを走りきってTD。スコアを24対7としていよいよアップセットが確実となってきました。何よりもこのドライブでピッツバーグ大が6分も消費したのがマイアミ大には響きました。

返しのマイアミ大の攻撃、残り時間はすでに3分をきっていましたがピッツバーグ大のディフェンシブパスINTにも助けられ、たった2プレーでロズィアーからWRブラクストン・ベリオス(Braxton Berrios)への39ヤードパスが決まって1分内にTDを決めて再び点差を10点差に縮めます。

そしてマイアミ大は奇跡的にオンサイドキックをリカバーしてわずかながら逆転への足がかりを掴みます。が、2プレー後にピッツバーグ大ディフェンダーがロズィアーがパスを投げる直前に彼の手からボールを弾き出し、それをピッツバーグ大が確保。タイムアウトを使い果たしていたマイアミ大にピッツバーグ大の攻撃を止めるすべはなく、結局このまま試合終了。

マイアミ大はこれが今シーズン初黒星となり、同時にこれまで記録してきた全米で現在続いている最長連勝記録も15でストップ。しかしやはりそんなことよりもこの敗戦が彼らのプレーオフへの道にどう影響するか、です。火曜日のCFPランキングで彼らがトップ4から陥落するのは明白ですが、だからと言って彼らが完全にプレーオフレースから脱落したというわけではなさそうです。何よりも彼らは今週末のACCチャンピオンシップで現在3位(おそらく最新ランキングでは2位)のクレムソン大と対戦することになっており、この試合結果如何では彼らが再びトップ4に返り咲く可能性は残されていると思います。

ピッツバーグ大は昨年も当時全米2位だったクレムソン大から大金星を奪ったという前例もあり、今年もこの終盤でマイアミ大を破る快挙を成し遂げました。もっと言えばちょうど10年前の同じ週末に当時全米2位だったウエストバージニア大を13対9で倒すという荒業をやってのけており、マイアミ大戦での勝利はその再現伴ったわけです。

もしマイアミ大がこの敗戦のせいでプレーオフ進出を逃すことになったとしたら、彼らは一生この試合を忘れることはできなくなるでしょうね。

オハイオ州立大、カンファレンスタイトル戦へ

オハイオ州立大 31、ミシガン大 20

2012年にアーバン・マイヤー(Urban Meyer)がHCに就任して以来オハイオ州立大はライバル・ミシガン大に負けなしですが、先週末もやはりオハイオ州立大がこのビッグライバリーを制して同一カード6連勝目を飾りました。

オハイオ州立大オフェンスは前半なかなかクリックせずミシガン大と接戦を演じましたが、後半に入り宿敵を突き放すことに成功。それを成したのは怪我で第3Qに退いた先発QBのJ.T.バレット(J.T. Barrett)に代わり出場したドゥウェイン・ハスキンズ(Dwayne Haskins)の活躍です。ハスキンズがフィールドに送り込まれた時点で試合は20対14でミシガン大にリードを許していましたが、彼がここまで機能しなかったパスオフェンスに新たな息を吹きかけ7回中6回のパスを成功させ94ヤードどドライブを演出。またそのことで今度はランオフェンスもペースを取り戻し、ハスキンズが17連続得点をお膳立てする活躍でミシガン大を突き放しました。怪我の功名とはまさにこのことでしょうか。

ただミシガン大に逆転のチャンスはありました。24対20とオハイオ州立大リードで迎えた第4Q残り3分弱。オハイオ州立大がFGを狙いますがこれが外れ、ミシガン大はTDを奪えば逆転という大きなチャンスを得ます。しかしこの日先発出場したQBジョン・オコーン(John O’Korn)はここまで予想を覆す安定したプレーを見せていましたが、逆転に向けたドライブの第1投目を無謀にもミシガン大WRが誰もいないミドルディープに放り、それがインターセプトされせっかくの希望をドブに捨ててしまいました。そしてその後オハイオ州立大RBマイク・ウェバー(Mike Weber)のだめ押しのTDをお膳立てしてしまうのです。

ちなみにオハイオ州立大にて先発QBが怪我で出場できなくなり、そのバックアップが活躍したというこの話、4年前当時先発だったバレットが怪我で欠場しそのバックアップだったカーデル・ジョーンズ(Cardale Jones)が代わりに出場してたのを思い出します。この時はオハイオ州立大はバックアップのジョーンズを擁して全米制覇を成し遂げました。今回のバレットの怪我の大きさはまだ明らかになっていませんが、またあの時と同じ状況に陥ったりして・・・。

それにしても今季3シーズン目となるミシガン大のジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督は就任当初からリクルーティングサテライトキャンプなどに関する派手な言動で注目を浴びてきましたが、フィールド上では緩やかながら周囲の期待を超えられないでいます。さらに悪いことに宿敵オハイオ州立大には3連敗。ナショナルタイトルゲームよりもこちらのゲームでの勝敗が監督の進退に大きく影響するとまで言われるミシガン大の監督業、その卒業生であるハーボー監督はその意味を誰よりも理解していることでしょう。それだけにそろそろ何か大きな結果を残さないとそう遠くない未来にアンチファンを生み出しかねません。ミシガン大では結果が全てですから。

その他の試合

オクラホマ大 59、ウエストバージニア大 31

先週のカンザス大戦での愚行のせいで先発出場はおろか、キャプテンシーまで剥奪されてしまったオクラホマ大QBベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield)。チームが最初のドライブでTDを決めるとこの日2度目のドライブで真打・メイフィールドが登場。結局先週の悪態の罰はたったの1ドライブだったということで、これが本当に処罰になるのかという声も聞かれますが、彼がフィールドに送り込まれるとホームスタジアムはオベーションに包まれます。

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そしてチームは59対31でウエストバージニア大に快勝。またメイフィールドは3TDパスを含む281ヤードをその腕で稼ぎ、彼自身のハイズマントロフィーレースでも確かな手応えを残した試合になりました。

ジョージア大 38、ジョージア工科大 7

全米7位のジョージア大はすでにSECタイトルゲーム出場を決めていましたが、それに先立ち行われた先週のジョージア工科大戦ではひょっとしたらこのライバルチームに苦戦するのでは・・・などと私は予想しました。しかしそんな心配をよそに彼らはジョージア工科大を圧倒。テックが操るトリプルオプションオフェンスをジョージア大ディフェンスが212ランヤードに抑え、奪われたファーストダウンも12回のみ。また自身はパス・ラン合わせて471ヤードに23ファーストダウンと圧倒。38対7で昨年の雪辱を晴らしました。ジョージア大は前述の通りカンファレンスタイトルゲームを残していますがその対戦相手は3週間前に惨敗した相手、アーバン大です。ですからジョージア大がリベンジを果たす上でこのジョージア工科大戦での勝利は大きな弾みになることでしょう。

ワシントン大 41、ワシントン州立大 14

先週ワシントン大と対戦したワシントン州立大はこの試合に勝ちさえすればPac-12カンファレンス北地区を制し、優勝決定戦でサザンカリフォルニア大との再戦が待っていました。しかし端的にいうとそれは実現せず、州内ライバルのワシントン大に41対14で完敗。2002年以来の悲願のカンファレンスタイトル獲得はなりませんでした。

マイク・リーチ(Mike Leach)監督が織りなす超パス重視オフェンスを体現するQBルーク・フォルク(Luke Falk)がこの日今シーズンでも最低レベルのパフォーマンス。パスヤードは相変わらず369ヤードと大きな数字を残しましたが、その反面INTパスを3つも放ってしまい獲得したTDパスはすでに勝負が決まっていたゲーム終盤の1つのみ。肝心な時に力を発揮できなかったフォルクの不調が響きました。

スタンフォード大 38、ノートルダム大 20

すでにプレーオフ進出の夢が絶たれてしまったノートルダム大ですが、最終戦でのライバル・スタンフォード大の試合は非常にいい試合でした・・・途中までは。

第3Q終了時に20対17で3点リードしていたノートルダム大でしたがここから歯車が狂い出します。第4Qでのスタンフォード大の攻撃では自陣30ヤードラインからQB K.J.コステロ(K.J. Costello)とRBブライス・ラブ(Bryce Love)の活躍でたったの4プレーでTDを奪ってスタンフォード大が逆転。するとその後のノートルダム大のドライブでQBブランドン・ウィンブッシュ(Brandon Wimbush)が痛恨のパスINT。ノートルダム大陣内29ヤードで攻撃権を得たスタンフォード大はすかさずこのチャンスをTDに結びつけ一気に31対20と点差を広げます。

そしてさらに悪いことにノートルダム大のキックオフリターナーC.J.サンダース(C.J. Sanders)がボールをファンブル。これを見事にスタンフォード大にリカバーされ、その4プレー後にはスタンフォード大が再びTD。4分間で3つのTDを奪われるという崩壊ぶりを見せ、しかもその返しのノートルダム大の攻撃では約5分間で14プレーというドライブを見せながら、ウィンブッシュのパスがエンドゾーンで相手ディフェンダーに再びINTされ万事休す。魔の4分間でノートルダム大が地に落ちてしまったのでした。

これで一時は全米3位にまで上り詰めたノートルダム大は3敗目を喫し、せっかく上昇気流に乗っていた今シーズンが急激に尻すぼみしてしまいました。

フロリダ州立大 38、フロリダ大 22

4週間前の時点でフロリダ州立大がボウルゲーム出場を逃す確率は非常に高かったですが、先週ライバル・フロリダ大に38対22で勝利した彼らは残りのルイジアナ大モンロー校に勝てば6勝目としてボウルゲーム出場資格を得ることなります。

一方憎きライバル・フロリダ州立大にやられたフロリダ大は4勝7敗という惨敗シーズンに幕を閉じました。ジム・マクエルウェイン(Jim McElwain)を解雇しても変えられなかったゲーターズですが、先日チームはミシシッピ州立大のダン・マレン(Dan Mullen)監督をヘッドハント。果たしてマレン監督新体制で近年で稀に見る残念な結果に終わった今シーズンから復活することが出来るでしょうか?

オクラホマ州立大 58、カンザス大 17

オクラホマ州立大の4年生QBで全米でも屈指のポケットパサーであるメイソン・ルドルフ(Mason Rudolph)がカンザス大相手に2TDを含む438パスヤードを記録して相手を粉砕。3人のWRに100ヤード以上のパスを放ち、パス成功率も72パーセントと驚異的な数字を残しました。 オクラホマ州立大はディフェンスさえ大一番で相手を少しでも止められれば、そのダイナミックなオフェンスを擁してカンファレンスチャンプだけでなくプレーオフも狙えるポテンシャルを毎年もつチーム。それが実現しないのが彼らが真の強豪チームになれるかなれないかの違いなのでしょう。

ウィスコンシン大 31、ミネソタ大 0

全米5位のウィスコンシン大に挑戦状を叩きつけたミネソタ大でしたが、何もさせてもらえず撃沈。獲得できたヤードはたったの133ヤード。ファーストダウンも8つ奪えただけに止まりました。プレーに波があるウィスコンシン大QBアレックス・ホーニブルック(Alex Hornibrook) この日パスヤードは151ヤードと控えめながらも約79パーセントのパス成功率で3TDを奪い効率よくオフェンスを指揮。またRBジョナサン・テイラー(Jonathan Taylor)も149ヤードを足で稼ぐ活躍。このライバリーゲームでウィスコンシン大が14連勝目を飾るのに大きく貢献したのでした。

ウィスコンシン大は無敗を守りいよいよ今週末Big Tenカンファレンス優勝決定戦にてオハイオ州立大と対決。これを制することができればプレーオフ進出はほぼ間違いないでしょう。

ペンシルバニア州立大 66、メリーランド大 3

一時は全米2位まで上り詰めたペンシルバニア州立大。その後オハイオ州立大ミシガン州立大に二連敗してプレーオフレースから脱落していましたが、レギュラーシーズン最終戦のメリーランド大戦では66対3で相手を一蹴。これで彼らは10勝目を挙げ2年連続二桁勝利を達成することになりました。これは2008年と2009年にそれぞれ11勝を挙げた時以来のこと。ジェームズ・フランクリン(James Franklin)監督率いるチームが良い方向へ進んでいることの証でもあります。が、その中枢をなしてきたQBトレース・マクソーリー(Trace McSorley)は今年で卒業、そしてRBサクオン・バークレー(Saquon Barkley)は4年生シーズンをスキップしてNFL早期ドラフト入りすることが予想されており、彼らがいなくなった来年以降も同じような結果を残せるのかが気になるところです。

ヴァンダービルト大 42、テネシー大 24

ヴァンダービルト大テネシー大の「ライバリー」は同じ州内チームだという理由だけで宿命づけられてきた間柄でしたが、1983年から2011年までの間の戦績はテネシー大の28勝1敗でヴァンダービルト大にとってはつけ入る隙はありませんでした。しかしここ最近6年間でヴァンダービルト大が4勝2敗とリードし、今シーズンもかつて手も足も出なかった相手に対して42対24とい大差で勝利。強力と言われてきたテネシー大ディフェンスに対してRBラルフ・ウェブ(Ralph Webb)が2TDを含む169ランヤードを獲得。SECの歴代9位となる4173ヤードを4年間で積み上げ歴史に名を刻みました。

一方のテネシー大はプレシーズンではトップ25以内にランクされながら、なんと今季負け越すばかりかカンファレンス戦で全敗。そして長いフットボール部史上でも初となる8敗を記録するなどもうこれ以上落ちるところはないところまで落ちてしまいました。チームはすでにブッチ・ジョーンズ(Butch Jones)監督を解雇。誰が次期監督になるにしろ、かつてナショナルタイトルも獲得したSECの強豪チームが再生するまでには時間がかかりそうです。

【完】