第8週目の見どころ

今季第8週目を迎える今週末、先週はトップ10のうち4チームに土がつきましたが、今週もミシガン大、ルイジアナ州立大のトップ10チームがランカーからの挑戦を受けることになります。季節も秋らしくなりフットボールに最適の天気が望める今週末の見どころを紹介します。

ミシガン大(6位)@ミシガン州立大(24位)

ここまで6連勝で現在全米6位まで上り詰めたミシガン大が同州内ライバルであるミシガン州立大キャンパスに乗り込みます。

ミシガン大は先週Big Ten西地区の強豪チームであるウィスコンシン大(当時14位)と対決し見事撃破。持ち前のディフェンス力とQBシェイ・パターソン(Shea Patterson)の機動力を用いたオフェンスで相手を翻弄してほぼ完璧な勝利を納めました。

一方のミシガン州立大はすでに2敗していますが、先週は8位のペンシルバニア州立大からアウェーで貴重な白星をゲット。どんなに苦戦するシーズンであっても必ずと言っていいほどトップチームに土を付けることを得意とするミシガン州立大が大金星を奪ったのです。

キーポイントはミシガン州立大がいかにミシガン大の鉄壁ディフェンスを崩せるかにかかっています。ミシガン大の守備陣は失点数で全米8位、パスディフェンスは全米1位、ランオフェンスは全米15位とまさにトップクラスの守備力を誇っています。ミシガン州立大QBブライアン・レウワーキ(Brian Lewerke)はパサーとしてはパターソンをヤード上では上回っていますが、QBレーティングではパターソンが上を行きます。全米随一のパスディフェンスはレウワーキにとっては少々重荷かも・・・。

ミシガン大オフェンスもパターソンだけでなくここまで5試合連続100ヤード以上を稼いでいるRBカラン・ヒグドン(Karan Higdon)の存在は脅威です。が、ミシガン州立大は全米1位のランディフェスを擁しています。このマッチアップは興味深いですが、一方でミシガン州立大のパスディフェンスは全米117位と芳しくありません。とはいえミシガン大のパスオフェンスも93位なのでここはどっちにも転ぶ可能性はあるでしょう。

ミシガン大がこの試合に勝てばいよいよ東地区で残されるのはペンシルバニア州立大と永遠のライバル・オハイオ州立大のみ。まだ先はあるとはいえ、今後の展開を優位に進めることができるでしょう。またミシガン州立大にとってはホームの後押しを受けて2週連続のアップセットを狙います。ミシガン大有利は変わらないでしょうが、ライバルゲームは何が起こるかわかりません。大変楽しみな試合となるでしょう。

ノースカロライナ州立大(16位)@クレムソン大(3位)

これまで無敗で開幕前からカレッジフットボールプレーオフ(CFP)出場が有力視されてきたクレムソン大と、昨年快進撃を見せたチームから多くの選手がNFLに引き抜かれていったにも関わらず今期も未だ無敗のノースカロライナ州立大。どちらも全勝中ですがここに行き着くまでの経過が全く異なる2チームが激突します。

クレムソン大はシーズン途中にQBが入れ代わった(ケリー・ブライアントトレヴァー・ローレンス)事、そしてその結果ブライアントが転向する為に退部した事がとりだたされて来ましたが、その陰でチームのオフェンスの原動力になっているのはRBトラヴィス・エティエン(Travis Etienne)です。現在全米6位となる761ランヤード(11TD)を記録しているエティエンはここまで4試合連続で最低でも120ヤードを足で稼いて来ています。ノースカロライナ州立大がチーム全体で724ランヤードしか稼げていないことを見ればいかにエティエンがクレムソン大オフェンスにとって重要な武器である事が分かると思います。

1年生ながら先発を任されているスーパールーキーQBローレンスですが、ノースカロライナ州立大のライアン・フィンリー(Ryan Finley)もACCでトップクラスのQB。パスヤード(1621)、パス成功率(69.5%)でカンファレンス1位を誇る逸材。一方のローレンスもQBレーティングで1位(174.2)ということでACCのトップQB同士の戦いも見ものです。

注目はエティエンを中心とする全米4位のランアタックを被ヤード数で全米3位のノースカロライナ州立大がどこまで抑えられるかです。ノースカロライナ州立大のパスディフェンスは脆さでもありますが、試合の流れを掌握するという意味では地上戦でどこまで張り合えるかが重要になってくるでしょう。全勝同士の試合とはいえ、ファイナルスコアは結構大差になっている可能性も・・・。

ミシシッピ州立大(22位)@ルイジアナ州立大(5位)

サウスイースタンカンファレンス(SEC)西地区内のグッドマッチがこれ。先週当時2位だったジョージア大をホームで打ち砕いたルイジアナ州立大が22位のミシシッピ州立大を迎え撃ちます。

今季のミシシッピ州立大のディフェンスは全米でもトップクラスの実力を保持しています。特に失点数では平均約12点で全米1位。ライン陣は体格・パワーとも強豪ひしめくSECで随一。ルイジアナ州立大オフェンスにとって大きな挑戦となるでしょう。

また先々週アーバン大戦で目を引いたのはQBニック・フィッツジェラルド(Nick Fitzgerald)の起用法でした。新監督であるジョー・モアヘッド(Joe Moorhead)監督はフィッツジェラルドをパサーとして育てようとしましたがそれが上手くいかず、それを見たモアヘッド監督がフィッツジェラルドの脚を使ったプレーをより多く取り入れることによって彼が水を得た魚のように生まれ変わったのです。これまで機動系QBと対戦して来ていないルイジアナ州立大としてはその対応が迫られるでしょう。

ルイジアナ州立大のQBジョー・バロウ(Joe Burrow)もピュアパサーと言える選手ではありません。これまで7戦こなして来てパスTDを1つも奪えなかった試合が4試合もあるほどです。しかし先週のジョージア大戦ではゲームを裏から支える立役者としてチームの勝利に貢献しました。が、やはりルイジアナ州立大の本領はラインバトルに勝ってランゲームを確立することにあるでしょう。

そういった意味ではこの試合はロースコアゲームになるのではないでしょうか。ディフェンス陣がどれだけ相手を抑えられるか・・・。SEC随一のラインを誇るミシシッピ州立大、オールアメリカン級LBデヴィン・ホワイト(Devin White)、CBグリーティ・ウィリアムス(Greedy Williams)を従えるルイジアナ州立大。先週と同じようにホームの大歓声を後ろ盾につけるルイジアナ州立大が有利か。

オレゴン大(12位)@ワシントン州立大(25位)

カレッジフットボールの有名プリゲームショー「カレッジゲームデー」が行われることになったワシントン州立大。全米の注目を一気に受けて全米12位のオレゴン大をホームに誘います。

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この試合の目玉はズバリ、オレゴン大QBジャスティン・ハバート(Justin Herbert)とワシントン州立大QBガードナー・ミンシュー(Gardner Minshew)の投げ合いです。

オレゴン大のハバートはその体格、機動力、パス能力から今季のQB界隈でNFLドラフト候補QB最右翼とされています。これまで17TDに5INTと素晴らしい数字を残している彼は現在波に乗るオレゴン大オフェンスの顔と言えます。

一方のミンシューは1試合平均413ヤードを投げ続け、稼いだヤード数では現在では全米1位。これはパスを超重要視するマイク・リーチ(Mike Leach)監督の卓越したパス戦術が強く影響しているのですが、それでもそれを体現出来るミンシューの存在は大きいです。

オレゴン大は先週ワシントン大に競り勝ってPac-12北地区レースで一歩抜きん出ました。しかし全米トップ級のパスオフェンスを擁するワシントン州立大に対して全米89位の彼らのパスディフェンスがどれだけ通用するのかが焦点になります。どちらにしてもハイスコアが期待できる試合になりそうです。

アラバマ大(1位)@テネシー大

「10月の第3土曜日(Third Saturday in October)」という異名をもつこの深南部のライバリー。今年は現在1位のアラバマ大テネシー大に乗り込みます。

アラバマ大は現在無傷の7連勝で開幕前からの首位を死守し続けています。ここまで彼らは375得点に106失点と対戦相手を圧倒しています。1試合平均53.6点は全米1位。トータルスコアの375という数字は2位のオハイオ州立大が324点であることからもずば抜けていることがわかります。それを牽引するのはハイズマントロフィー最有力候補のQBトゥア・タガヴァイロア(Tua Tagovailoa)です。若干2年生の彼はここまで21TDを記録していますがそれよりももっと凄いのは7試合プレーしてまだ一度もINTを記録していないことです。

またニック・セイバン(Nick Saban)監督がいる限り衰えることを知らないディフェンス陣は今季も当然健在。平均失点数は15.1点でこれは全米7位の数字となっています。

今季からテネシー大の指揮をとるジェレミー・プルイット(Jeremy Pruitt)監督は何を隠そう昨年までアラバマ大でディフェンシブコーディネーターを務めていた人物。そういった意味では彼はアラバマ大を知り尽くしているとも言えます。先週は21位のアーバン大を倒すという番狂わせを起こしており、選手の士気は高まっているはずです。

が、まだまだ再建中のテネシー大は攻守ともにアベレージチームと言わざるを得ません。得点数は全米84位、失点数は64位と強みにかけるチームです。QBジャレット・グアランタノ(Jarrett Guarantano)はここまで1129パスヤードに6TD・2INTと良くもなく悪くもなく・・・。ただ先週のアーバン大戦では相手から3つのターンオーバーを奪いこれが勝利に繋がったということもあります。もし彼らがアラバマ大からターンオーバーを奪えたら・・・。

アラバマ大に不安材料がないわけでもありません。それは先週のミズーリ大戦でタガヴァイロアが膝の怪我を悪化させた可能性があることです。今週のテネシー大戦に彼を出場させずに翌週のルイジアナ州立大戦為に温存するとなればテネシー大にもチャンスが・・・。ただタガヴァイロアのバックアップは昨年まで先発QBでSECの最優秀オフェンス選手にも輝いたジェイレン・ハーツ(Jalen Hurts)ですから、たとえタガヴァイロアが出場しなくてもアラバマ大オフェンスがスローダウンすることはまずなさそうです。

ちなみに昨年までテネシー大を率い、チームをどん底まで落とした前監督のブッチ・ジョーンズ(Butch Jones)氏は現在アラバマ大のオフェンシブアナリストを務めており、今回の遠征にも帯同するということなので、ジョーンズ氏が古巣に舞い戻るという大変気まずいシチュエーションになっていたりもします。

オハイオ州立大(2位)@パデュー大

現在2位のオハイオ州立大は先週ライバルのミシガン大がウィスコンシン大に完勝したことで彼らこそが今季倒すべき相手だという意識が強まったかもしれません。確かに残りのスケジュールをざっくり見ると現在6位のミシガン大との最終決戦は非常に興味を引くものです。しかし彼らは今週末のパデュー大を甘く見ると痛い目に遭うことでしょう。

現在パデュー大は3連勝中で波に乗るチーム。そしてこのオハイオ州立大との大一番をホームのナイトゲームで迎えられることは彼らの大きな後押しとなります。しかも相手がネブラスカ大とイリノイ大だったとは言え、アウェー2連戦を勝利で乗り切れたことは、選手の間で自信の増大に繋がった違いありません。

QBデヴィッド・ブロウ(David Blough)は上にあげた2試合でそれぞれ300ヤードを投げており、オフェンシブマインドのジェフ・ブローム(Jeff Brohm)監督の戦術と1年生のスターWRロンデール・モアー(Rondale Moore)と合わせてオハイオ州立大のバックフィールドに挑戦状を叩きつけます。オハイオ州立大のパスディフェンスは現在83位と全米2位チームにしては頼りない数字。早い段階からパデュー大がパスを仕掛けて点差を広げるような展開になれば第4Qまで凌げるかもしれません。

というのもオハイオ州立大にはハイズマントロフィー候補QBドゥウェイン・ハスキンズ(Dwayne Haskins)が控えているからです。彼はオハイオ州立大で初めて2試合以上で400ヤードを投げたQBになったばかり。パデュー大ディフェンスがハスキンズにプレッシャーをかけ続けてポケット内でカベレージを読ます時間を与えなければ、ひょっとしたら彼からのミスを誘えるかもしれません。

しかしながらパデュー大ディフェンスがオハイオ州立大の攻撃を完全に4Q通じて抑えられるとは考えられませんから、序盤から得点を重ねて後半スタミナが切れても競り合えるほどの点差をつけておきたい所。

オハイオ州立大は万が一でも負けられませんから、バックフィールドを引き締めてしっかりとカンファレンス戦5勝目を飾りたいことでしょう。

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