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USCの元監督、大学を提訴

USCの元監督、大学を提訴

 

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ベースボール・マガジン社 (編集)

サザンカリフォルニア大(USC)元ヘッドコーチ、スティーブ・サーキジアン(Steve Sarkisian)氏は月曜日、同大学がサーキジアン氏を健康上の理由で解雇したのは契約違反だとして大学側を訴えました。

加えてサーキジアン氏の弁護士は大学側の違法解雇とプライバシー侵害もロサンゼルス裁判所に提訴しました。サーキジアン氏側は契約上の残金1200万ドル(約12億円)の支払いと、この解雇劇で被った「心的ダメージ」を補うための金銭を要求しているとのことです。

大学側は「このようなことになって非常に残念だ」としています。「サーキジアン氏の訴えは真実ではない。記録を見ればサーキジアン氏が過去にアルコール依存症であるかという質問に『ノー』を突き通してきた。治療のための行動も起こさず、大学側の計らいにも決して首を縦にふることはなかったのです。大学と氏との契約には『もし(アルコール関連の)事件が起きた場合には解雇する』という旨がしっかりと明言されています。」

今年10月、酒に酔った状態で出勤したサーキジアン氏を体育局長であるパット・ヘイデン氏が自宅待機状態にして家に帰し、そしてその翌日にはヘイデン氏によって電子メールで解雇の旨が伝えられたということです。サーキジアン氏は自身がアルコール依存症の治療を受ける間は休んだとしても職を辞さなくてもいいはずだと言っています。彼はUSCでの仕事上のプレッシャーと妻との離婚でアルコール依存症に陥ったともされています。

サーキジアン氏は元ヘッドコーチのピート・キャロル(Pete Carroll)のアシスタントコーチとして活躍した後ワシントン大のヘッドコーチに就任。そして2013年にヘッドコーチとして再びUSCに戻ってきました。

サーキジアン氏の酒絡みの奇行は今年夏にも明らかになっています。プレシーズンのペップラリー(シーズン開始時のキックオフイベント)にてスラングや不適切な言葉を並べたスピーチをしたというのです。この時はビールを軽く2杯と精神安定剤を服用したと認めています。

そして17対12で負けたワシントン大戦から一夜明けた10月8日、二日酔いと寝不足と薬の服用により施設内で完全に普通ではない状態と判断され、すぐさま帰宅を命じられそして翌日の解雇の処分となったのです。

サーキジアン氏いわく、自身が解雇されたのを知ったのは依存症治療施設へ向かう飛行機から降りた時受け取った電子メールにて。「これはヘイデン氏が何が本当に起こっていたかという真実に目を背け、私をを解雇するための理由にばかり固執していたという事です。」と同氏は話しています。

サーキジアン氏が解雇された時はあまりに話が急展開で全米中が驚かされましたが、この解雇劇の行く末はまだまだ分かりそうにありません。

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