オハイオ州立大マイヤー監督の処遇が決定

オハイオ州立大のプレシーズンキャンプ入り直前に発生した、アーバン・マイヤー(Urban Meyer)監督休職処分を引き起こした一連の事件。彼のアシスタントコーチが起こしたドメスティックバイオレンスをマイヤー監督が承知していたのかどうか、ということと、それに対する処分を巡って約3週間の第三者調査が行われてきましたが、遂にその調査が終了。そしてオハイオ州立大がマイヤー監督に下した処分は開幕後3試合の指揮権を奪う、ベンチ入り禁止処分でした。

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調査結果と内容

開幕3試合ということはオレゴン州立大ラトガース大テキサスクリスチャン大との対戦時にマイヤー監督はチームを指揮できないということになります。この処分が適度なのかそれとも甘すぎるのか・・・。今夜発表されたばかりの処分ですのでそれに関してはこれからまた世間で議論されることでしょう。

ちなみにマイヤー監督はこの処分中は無給扱いとなり、また彼の直々の上司でもある体育局長ジーン・スミス(Gene Smith)氏もその責任を取り8月31日から9月16日まで謹慎処分に処されるということです。

この処分が下された直後、マイヤー監督は直々に声明を発表。その中でオハイオ州立大に関わる全てのサポーターへ謝罪の言葉を口にしました。

焦点だったのはマイヤー監督がアシスタントコーチ、ザック・スミス(Zach Smith)氏が常習的に起こしていたとされる元妻への暴行を知っていたのかどうか、という点でした。もし知っていたとしたら、マイヤー監督はそれを適切な機関に報告する義務を怠ったこととされ、それはオハイオ州立大のポリシーに反するために解雇される可能性が高かったのです。

そして結果的にマイヤー監督、そしてスミス体育局長は「適切な報告義務を行ったものの、それを行動に移すのに値する情報を欠いていた」という結論に達し、極刑でもある解雇という決断を回避するに至ったのです。

またBig Tenメディアデーにて、マイヤー監督が2015年に起きたスミス氏と元妻の争いごとを知らなかったと豪語していたことは、結果的に虚偽の内容であったことは認めたものの、それはスミス氏を庇うためのカバーアップの発言であったわけではなかったとしました。

大学側は「(スミス氏の)誤った行動を止められなかったのは大学側としては遺憾であり、それはマイヤー監督及びスミス体育局長、そして大学側にとって非常に不十分な対応であった」と結論づけています。

こうして3週間に渡り調査費50万ドル(1ドル100円計算で5千万円)をかけて行われた調査、そしてマイヤー監督の命運は終幕を迎えたのでした。現在までマイヤー監督はチーム関連の行動に一切関わることが許されませんでしたが、これは9月2日まで続けられることになり、この後は練習などに合流することが出来ますが、初戦のオレゴン州立大に加えラトガース大、テキサスクリスチャン大戦は指揮をとることが出来なくなります。

余波は・・・

さて、これで今季開幕前の一番の注目事項に一応の決着が着いたわけですが、この決定が果たして適当なものなのか。近年ではドメスティックバイオレンスやセクシャルハラスメントなどの事件は非常にセンシティブなトピックとして取り上げられており、このオハイオ州立大での事件も「解雇すべし」という声が多く聞かれました。

それがこの3試合の謹慎だけで世間が納得するのか?しかもオレゴン州立大、ラトガース大、テキサスクリスチャン大という対戦相手にはマイヤー監督が不在でも勝利が予想されており、この3試合謹慎はあまり痛手ではないのではないか?という声が今後起きたとしても何ら不思議ではありません。これを納得しない人の声が聞こえてきそうです。

だから筆者も解雇は無いだろうなと思っていましたが、もっと重い処分、例えば2018年度シーズン全てにおいて謹慎処分に処するとかもっと厳しいペナルティーを与えても良かったのでは・・・と感じてしまいます。

またこれまで概ねクリーンなイメージで通っていたマイヤー監督の株も多少下げることになりそうです。メディアデーで放った「何も知らなかった」発言は故意でなかった(本人談)としても結果的に嘘を着いてしまったことに変わりはなく、これがマイヤー監督のレガシーにどう影響をおよぼすのかも気になるところです。

兎にも角にもこれで一つの決着がつき、オハイオ州立大の選手たちにしてみればマイヤー監督残留が決定してホッと一安心といったところでしょう。マイヤー監督はまだしばらくチームを指揮できませんが、現チームにとって朗報というだけでなく、将来的にマイヤー監督のいるオハイオ州立大に進学したいと思っていたリクルート達の心変わりを阻止した意味もあります。

この騒動が今年のオハイオ州立大にどのように影響するのか・・・。

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