サウスカロライナ大のスパリアー監督が引責辞任

不調が続くサウスカロライナ大ですが、そのヘッドコーチ、スティーブ・スパリアー(Steve Spurrier)監督がシーズンまっただ中であるにもかかわらず引責辞任する事を正式に表明しました。大学長ならびに体育局長の再三の留意の声にもかたくなに耳を貸さず、自らの意思でヘッドコーチの座を下りる事を決定したのです。

会見では今季のサウスカロライナ大の不調は全て自分に責任がある、そして巻き返しをはかるには自らが責任を取って身を引くのが最善の方法だ、と火曜日に開かれた会見でコメントしました。

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監督の座を退く決心をしたスパリアー監督

今年で70歳になるスパリアー監督はサウスカロライナ大で11季目を迎えましたが、その間に何度かチームを去ることを考えたことがあったそうです。一番最近では6勝6敗と振るわなかった昨年度ですが、年末に行われたインディペンデンスボウルでマイアミ大に勝利した事で、まだまだいけると引退を思いとどまりました。しかし実際のところ今季は現在まで2勝4敗と負け越し、SECでは0勝4敗と勝ち星がなく、これはスパリアー監督にとって23年間のサウスイースタンんカンファレンス(SEC)でのコーチングキャリアの中でも初めてのこと。

「責任はヘッドコーチである私にある。その責任を取るためにチームを去る時が来たのです。私以外の誰かにチームを任すべきなのです。」とスパリアー監督は語りました。なぜシーズン終了を待たずに今やめるのかと言う質問には、選手が自分のコーチがいずれやめると分かっているのにそれを明らかにしないのは無責任だと感じたからである、ということと、今後のリクルーティングに影響しない様にということです。

また今後についてはおそらくカレッジチームのヘッドコーチにはならないだろうと述べましたが、コンサルタントとして将来的にチームに関わっていけたらいいとも考えているようです。

1999年から2004年までサウスカロライナを率いた殿堂入りコーチ、ルー・ホルツ(Lou Holtz)氏が引退を表明した際、直々にその後釜に就任するよう要請されそれを受けて2005年にスパリアー監督がサウスカロライナ大に就任。ホルツ氏以前は弱小チームとして知られていたサウスカロライナ大はこの2人の監督を通して強豪チームに育ちました。いわば16年続いた体制に一先ず区切りがついた形になります。

カレッジチームのヘッドコーチとしてはサウスカロライナ大がスパリアー監督にとっては3チーム目となりますが、彼をコーチとして現在のステータスに伸し上げたのはフロリダ大での成功が大きいです。フロリダ大では多くのSECタイトルを手にし、1996年にはナショナルチャンピオンにもなりました。ランゲームが主軸だったSECに、パスゲームを重視したオフェンスを取り入れ、当初は彼のオフェンスが機能するとは誰も信じませんでしたが、就任直後からフロリダ大はめきめきと頭角を現し、パスオフェンスが十分通じると言う事を世に知らしめたパイオニアでもありました。彼のパスを多用するオフェンスは近代カレッジフットボールに大きく影響を及ぼしたのです。

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フロリダ大時代のスパリアー監督

しかし時代は変わり彼が開拓した「ファン&ガン」オフェンスは目新しくなくなりました。辞任会見では「11年前までは私はおそらくベストなヘッドコーチだった。しかし今はそうでは無くなってしまった。」と過去を振り返りながら現在の状況を説明してくれました。フロリダ大、そしてサウスカロライナ大両チームにおいて最多勝利コーチとなったスパリアー監督ですが、異なった2チームでそれをなしたのはアラバマ大の伝説的コーチ、ベアー・ブライアント(Paul “Bear” Bryant)氏につぎたった2人目の偉業です。

彼の大きな特徴でもあるサンバイザー姿で活躍するスパリアー監督をサイドラインで見れなくなるのは非常に寂しいですね。

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