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来季のアラバマ大オフェンスは保守的に?

来季のアラバマ大オフェンスは保守的に?

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全国各地で行われていた春季トーレニングはそれぞれのチームの紅白戦「スクリメージ」を行って幕を閉じますが、今年のスプリングトレーニングはいつもよりも割とイベントレスで終わったような気がします。この春季トーレニングが終われば8月のプレシーズンキャンプインまで約3ヶ月の静寂の時が流れるわけですが、これから後付けではありますが春季トーレニング中に起きた話題を掘り下げて紹介したいと思います。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

SECの強豪アラバマ大も他のチームに漏れず3月終盤から春季トレーニングをスタートさせましたが、その期間に行われたニック・セイバン(Nick Saban)監督の定例会見で彼がお馴染みのセイバン節を炸裂させていた場面がありました。

メディアには大変厳しいことで知られているセイバン監督。少しでも気に入らない質問があると彼の攻撃モードにスイッチが即座に入り、鋭い眼光と容赦ない口撃で質問した記者を滅多打ちにします。

先月春季トーレニング入りして初めて行われた会見では来季に向けたチームの動向などを質問する記者で溢れましたが、アラバマ大といえば昨年3年間オフェンシブコーディネーターを務め2つのナショナルタイトル獲得に貢献したレーン・キフィン(Lane Kiffin)氏を失い、新たにNFLニューイングランドペイトリオッツからブライアン・ダボール(Brian Daboll)氏を新OCとして招聘しました。

アラバマ大OCキフィン氏がタイトルゲームを目前に退団へ

アラバマ大に新オフェンシブコーディネーターが就任

そこである記者が新体制下でアラバマ大のオフェンスはより守りに入った攻撃スタイルを取り入れるのかとセイバン監督に訪ねたのです。

すると彼のスイッチが入ってしまいました。

「一体なぜあなたが我々の次期オフェンスがボールコントロールを主軸とした(=保守的な)ものになると思っているのかが理解できない。我々の目指すところはそれではない。ニューイングランドペイトリオッツは毎試合60パーセント以上のプレーがパスで構成されている。これは我々よりも多い数字です。だから一体このような予想がなぜされるのか分からないし、ひょっとしたらあなたは他のメディアがそうするように、何でもかんでも予想して当たれば八景、というスタンスでいるのですか??」

もちろんペイトリオッツの名前が出てきたのは新OCであるダボール氏が同チームでコーチしていたからに他ありません。つまりそのパスを多用するチームでコーチをしてきた人物がオフェンスの長となるのだから、アラバマ大もこれに準じることになると暗に言っていることになります。

また数ヶ月前に行われたナショナルチャンピオンシップゲームクレムソン大に負けた要因は作戦がアグレッシブ過ぎたからだと思うかと問われると、

「我々はクレムソン大の選手をちゃんとブロックできなかったし、ボールも正確に投げられなかった。また投げられてもボールを落とす選手も多かった。我々は単純にプレー一つ一つを完璧にこなせなかっただけで、作戦が悪かったとは思わない。」

と非は選手たちにあるとも取れる発言をしていました。と言ってもセイバン監督は選手に全てを押し付けるような監督では元々ありませんが。おそらく怒りのスイッチが入ってしまったせいでそんな言い方になってしまったのでしょう。

スイッチの入ったセイバン監督に口撃される記者のことを考えると気の毒でなりませんが、見ている側からすると非常に面白いやり取りであることは確かです(笑)。そのうち彼のそういった「ラント(Rant)」を一挙に集めて紹介してみたいです。

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