ローズボウルプレビュー

1月1日

ジョージア大 vs オクラホマ大

今シーズンのカレッジフットボールプレーオフ(CFP)準決勝戦の第1戦目となるローズボウルは全米2位のオクラホマ大と3位のジョージア大の顔合わせ。オクラホマ大はBig 12カンファレンス、ジョージア大はサウスイースタンカンファレンス(SEC)のチャンピオンとしてそれぞれのリーグを代表してこの決戦に挑みます(SECからはアラバマ大もプレーオフに進出していますが)。

どちらのチームもカレッジフットボール史に長くその名を刻んで来たチームですが、なんと驚くことにこの両チームはこれまで一度も対戦したことがありませんでした。この晴れの舞台に両強豪チーム同士が史上初めて対戦するとなれば否が応でもボルテージは上昇していきます。

オクラホマ大はシーズン途中にアイオワ州立大から思わぬ敗戦を喰らいましたが、それ以外では対戦相手を寄せ付けず、大御所オハイオ州立大を敵地で倒し、ライバル・オクラホマ州立大との点取り合戦を制しテキサスクリスチャン大をカンファレンスタイトルゲームも含めて2度も蹴散らしプレーオフ行きの切符を手に入れました。

ジョージア大は今季開幕以来9連勝でCFPランキングで1位を獲得するまでに至りましたが、10戦目のアーバン大戦40対17と大。ランキングを落としますがその後立て直し、SECチャンピオンシップで再び対戦したアーバン大にリベンジを果たし2005年以来のリーグ優勝を飾ってプレーオフに駒を進めました。

オクラホマ大といえば何と言ってもQBベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield)。テキサス工科大からウォークオン(スポーツ奨学金無しで入部して来た選手)として転校して来たジャーニーマンは今ではチームに欠かせない存在となり、ご承知の通り今季最優秀選手に贈られるハイズマントロフィー受賞しました。今季メイフィールドは4340パスヤードに41TDを獲得する一方犯したINTはたったの5つ。パス成功率も驚異的な71パーセントと文句ないパフォーマンスで今シーズンのカレッジフットボール界を圧巻。

ただ彼の存在感はそのフィールド上での活躍だけに止まらず、シーズン前には飲酒がらみで逮捕され、オハイオ州立大戦での勝利後に相手を侮辱するような行動に走り、カンザス大戦でも怒りに任せて愚行を続けて翌週のホーム最終戦でキャプテンシーを奪われるなど、何かと話題に事欠かない人物でした。が、それでも彼のフットボール選手としての才能を疑う余地はなく、彼に唯一残された未踏の全米の頂点を目指しジョージア大に対峙します。

ジョージア大は今季2季目のカービー・スマート(Kirby Smart)監督の下、急速に力をつけてこの大舞台に舞い降りることになります。前チームであるアラバマ大のニック・セイバン(Nick Saban)監督の右腕として活躍して来たスマート監督は早くもその手腕を監督として発揮。2年前に功労者であるマーク・リクト(Mark Richt、現マイアミ大)監督を解雇してまでチームの改革に乗り出したジョージア大上層部の博打が功を奏した形になっています。

彼らのオフェンスでは全米でも随一のRBデュオであるニック・チャブ(Nick Chubb)とソニー・ミシェル(Sony Michel)、そして1年生ながら度胸のあるプレーでオフェンスを指揮して来たQBジェイク・フローム(Jake Fromm)が健在。しかしやはり彼らの強みはスマート監督直伝のディフェンスです。ランディフェンスは全米11位、パスディフェンスは全米2位、トータルでも4位と鉄壁のディフェンスを誇ります。レギュラーシーズン中のアーバン大戦では相手オフェンスに完全に攻略されてしまいましたが、再戦となったタイトルゲームではコーチ陣の巧みな作戦、特に相手オフェンスのハイスピードオフェンスをわざと遅らせるように毎プレーごとにパーソネルを入れ替えるという手法で見事にアーバン大オフェンスを撹乱してリベンジを果たしました。

ディフェンスの要はLBロクアン・スミス(Roquan Smith)。その年のベストLBに贈られる「バトカス賞(Butkus Award)」を今季受賞したほどの能力を誇るスミス率いるディフェンス陣がメイフィールドが操るオクラホマ大オフェンスをいかに止めるかに注目したいところです。

オクラホマ大は2000年以来の、ジョージア大は1980年以来のナショナルチャンピオン目指して負けるわけにはいかないこのローズボウル。両チームの地元から遠く離れたカリフォルニア州パサデナ市で行われるこのゲームですが、スタジアムが超満員になるのは必死。滅多にお目にかかれないこの大御所同士の対決はカレッジフットボールファンにとっては垂涎モノです。