ペンシルバニア州内ライバリーの存続危機再び

丁度前日に「カンファレンス」の記事を挙げたばかりですが、読んでいただければわかるようにカレッジフットボール史上たくさんのカンファレンスが発足しては消えて行きました。またその中でカンファレンスの拡張・再編成(エクスパンション)のせいでカンファレンス内のメンバーが入れ替わることも少なくありませんでした。そのエクスパンションの最大の負の副産物はライバル関係(ライバリー)の断絶と言えます。

カンファレンス

ペンシルバニア州立大 vs ピッツバーグ大

その一つにペンシルバニア州立大ピッツバーグ大のライバリーが挙げられるでしょう。同じペンシルバニア州内に所在する両チームは1893年の初顔合わせから頻繁に対戦してきました。特に1935年から1992年までは連続で合間見え、これまでの通算成績はペンシルバニア州立大が50勝43敗4分けでリードしています。

が、この連続対戦記録は1991年にピッツバーグ大がBig Eastカンファレンスに、そして1993年にペンシルバニア州立大がBig Tenカンファレンスに加入したために(それまでは両チームとも無所属でした)途切れることになります。それ以来1993年から2015年までの間彼らが対戦したのはたったの4回となってしまったのでした。歴史あるライバル関係が途切れてしまうのはなんとも寂しいものなのです。

しかし2016年から4年間限定でこのライバリーが復活。昨年はピッツバーグ大が42対39でペンシルバニア州立大を下しました。この試合は見てわかるように非常にハイスコアで僅差な試合となり大変盛り上がりましたが、それと同時に結果としてこの敗戦がペンシルバニア州立大がプレーオフに進めなかった遠因ともなったのでした。ライバルゲームがどれだけ盛り上がるか、そしてそれがどれだけ重要であるかがよくわかる例だと思います。

対戦がまた小休止

しかしペンシルバニア州立大の体育局長であるサンディ・バーバー女史はこのライバリーの復活をそこまで喜んでいるようではなさそうです。

というのもバーバー女史はこの4ゲームシリーズが2019年に一旦終了したあと、再びピッツバーグ大と対戦する可能性があるのは早くても2026年シーズンであると話したのです。

彼女いわくその理由は2020年から2025年まではカンファレンス外の交流戦の相手はすでに埋まっているからだそうです。

Big Tenチームは今の所レギュラーシーズン12試合が組まれており、そのうちカンファレンスゲームは9試合。残りの3試合にノンカンファレンスの交流戦が当てられることになっています。しかも大抵交流戦には確実に勝利を見込める弱小チーム(「カップケーキ」チームとも言われます)が1-2チームほどスケジュールされるのが恒例であり、パワー5のような強豪チームと3試合組むことは事実上ありえません。もしそのような厳しいスケジュールを組んだとしたら、体育局長のマッチメイキングの腕を疑ってしまいます。

ペンシルバニア州立大の2020年から2025年のパワー5チーム相手の交流戦は以下の通りです。

2020年:バージニア工科大
2021年:アーバン大
2022年:アーバン大
2023年:ウエストバージニア大
2024年:ウエストバージニア大
2025年:バージニア工科大

一方のピッツバーグ大はというと以下の通り。

2020年:ノートルダム大
2021年:テネシー大
2022年:テネシー大、ウエストバージニア大
2023年:ウエストバージニア大
2024年:ウエストバージニア大
2025年:ウエストバージニア大、ノートルダム大

まあ言ってしまえば両チームのスケジュールがこんなに先まで決まっているせいでこの歴史あるライバリーを毎年開催できないという結果に落ちいてしまっているのです。無所属時代と違い、固定のカンファレンス戦が増えてしまったせいでスケジュールがキツキツになってしまったんですね。

どちらにしても歴史ある対戦がせっかく復活したのにまた途切れてしまうのは残念です。そう考えると現在も独立校のままでいるノートルダム大がもしいずれかのカンファレンスに所属するようになれば、彼らが全米中にもつ多くのライバリーゲームも途切れてしまうことになります。どのカンファレンスに属すかにもよりますが、例えばサザンカリフォルニア大海軍士官学校スタンフォード大ミシガン州立大パデュー大ミシガン大ボストンカレッジ陸軍士官学校ピッツバーグ大・・・。これらの対戦が完全になくなってしまうとすればそれは寂しい限りです。ライバリーはカレッジフットボールの醍醐味でもあるのでできる限り維持してほしいものです。

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