NCAAルールがチャリティーイベントの妨げに?

各大学チームが好き勝手にやりたいことをしないようにNCAAは様々なルールを導入してきました。その一つにチームが選手を拘束できる時間を制限するというルールがあるのですが、コーチが必要以上に選手たちをフットボール関連のアクティビティで縛り付けるのを防ぐために、練習やミーティング、トレーニングを行うのが許可される時間というのには上限が設けられています。これを破るとNCAAからの操作のメスが入り、最悪の場合彼らから制裁がくだされるのですが、選手たちにとってはいいはずのこのルールが思わぬところで裏目に出たというニュースです。

ペンシルバニア州立大は小児がんをサポートする「THON(ソン)」というチャリティーイベントが毎年2月に開催されます。大学を挙げて一夜中踊り続け、その間募金を募ったりするのが主な目的で、大学の各スポーツチームもこぞって参加するとても心温まるイベントであります。それが今年も先週末に行われました。

フットボール部もダンスに参加したり、フットボール部施設内でイベントを開催したりしてこの「THON」を盛り上げるのが恒例になっていたのですが、今年はそれができなかったというのです。というのもこの先に挙げたNCAAの規制がネックになったからです。

NCAAがチームに許可する団体行動はどんどん制限されています。そしてその中には週の中で丸一日チーム活動を行ってはいけないという日を設けなければならないのですが、運悪く「THON」が行われた2月18日の日曜日がその日に当てられていたのです。これによりルール上ではいかなる団体行動も行ってはいけないということになっており、毎年フットボール部施設で行われていたイベントがキャンセルされるという自体に陥ったのでした。

ルールはルールですが、目的が慈善活動であるのですからNCAAが特別にそれを許可しても良かったのではないかと思ってしまいます。しかも彼らから通達が来たのが「THON」の直前だったというのですから。もっともそれを先読みしてフットボール部のスケジュールを組まなかった関係者にも落ち度がありそうですが。

ただ個人でダンスに参加するのは問題なかったようで選手たちがバックストリートボーイズ(懐かしい!)やニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)のダンスを踊り倒す場面も見られたようです。

ちなみに45年も行われ続けているこの「THON」ですが、今年集められた総額は1千15万1663ドル(約10億8000万円!)にも上り、1973年開始以来のトータルは1億5700万ドル(168億円!!)にもなります。学生が主導するチャリティーイベントでは最大級の規模です。日本の某チャリティーTVが霞んで見えそうです(苦笑)。