フルマー氏からの助言

テネシー大の元監督でつい先日大学長の特別補佐に任命されたばかりのフィリップ・フルマー(Phillip Fulmer)氏。テネシー大一筋でフットボール界を歩んできた同氏は2008年にチームを離れコーチ業から足を洗っていますが、それでもテネシー大が再び全米の檜舞台へ戻って欲しいと強く願っている人物です。そんな彼が先日行われたインタビューでテネシー大復活の鍵となるポイントを話していました。

「我々が所属するリーグ(サウスイースタンカンファレンス)では、やはり短距離のショートヤードやゴールラインの場面でしっかりと走れなければ勝てない。昨年を振り返って見てもそのような場面でコンバート出来ていれば勝てていた試合は1つや2つはあったはずです。」

カレッジフットボール界全体のトレンドとしてスプレッドオフェンスが多用される中、もともとオフェンシブライン選手であったフルマー監督ならではの視点ともいえるでしょう。派手にボールを散らばしても結局は地上戦がモノを言うのだということです。

テネシー大は新たにオフェンシブコーディネーターにラリー・スコット(Larry Scott)氏をを招聘しました。彼はフルマー氏と同じくオフェンシブラインコーチとしてコーチ業界を駆け上がってきた人物ですが、フルマー氏はスコット氏のこれまでのコーチングを賞賛しています。

「ラリー(スコット氏)はいいですね。私は彼のコーチングを練習で見るのが好きです。彼のモットーが「タフネス」であるところがいい。私もオフェンシブライン出身なのでちょっと入れ込むところもありますが、オフェンシブラインコーチというのは決まってそういった気質が必要なのです。絶対にやられない、という性格です。例えば練習中でゴールラインのドリルを行う場合、オフェンス11人に対しディフェンスには13人を投入する。もちろんディフェンスは2人多いわけですから、オフェンシブラインはなんとかしてこの2人を抑え込まなければならない。そういったタフな練習をラリーは選手たちに課すのです。」

確かにフルマー氏時代のテネシー大のオフェンシブラインは巨漢揃いで大きな壁といった印象がありました。「ラインを制すものは試合を制す」ともよく言いますから、フルマー氏の指摘は一見前時代的ですがおそらく的を得ているのでしょう。現コーチのブッチ・ジョーンズ(Butch Jones)監督にフルマー氏の助言は届いているでしょうか?