オハイオ州立大マイヤー監督が引退へ

つい先日所属するBig Tenカンファレンスの優勝決定戦でノースウエスタン大を破ってリーグ2連覇を果たしたオハイオ州立大。残念ながらカレッジフットボールプレーオフ(CFP)進出はなりませんでしたが、6年連続二桁勝利シーズンを送り、今シーズンの締めくくりとして由緒あるローズボウルに出場し、Pac-12カンファレンスの覇者・ワシントン大と対決することになっています。

が、そんなオハイオ州立大からビッグニュースが飛び込んできました。今季6シーズン目を終えようとしている名将アーバン・マイヤー(Urban Meyer)監督がそのローズボウル後にコーチ業から引退するという発表があったのです。

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Big Tenタイトルを獲得して喜びを分かち合うマイヤー監督らオハイオ州立大選手たち

マイヤー監督の引退の噂は確かにありました。それはとくに彼の健康状態が思わしくないのではないかと危惧されていたからです。今季大敗したパデュー大では試合中に激しい頭痛に襲われて膝をつく姿をテレビカメラが捉えていました。その後も見るからに疲れていたり、やけにエモーショナルだったりといつものマイヤー監督らしからぬ動向に注目が集まっていました。ですから今回の引退の表明は驚きの反面、やっぱりかという感想もあります。

特に今シーズンはマイヤー監督ならびにオハイオ州立大にとっては風当たりが強いシーズンになりました。何と言っても開幕前にアシスタントコーチだったザック・スミス(Zach Smith)氏が元妻に家庭内暴力を奮っていたことで、それをマイヤー監督らオハイオ州立大関係者が隠蔽しようとしていたのではないかというスキャンダルがあり、マイヤー監督は開幕3試合で謹慎処分に処されてしまったのです。

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マイヤー監督が復帰してからと言うものオハイオ州立大は勝ち進みはしても圧倒的な強さを見せるまでには行かず、そして8戦目のパデュー大戦ではランク外の相手に49対20と完敗。そしてその後もネブラスカ大、インディアナ大、メリーランド大相手に苦しい展開を強いられることになります。

このシーズン通しての流れはマイヤー監督が関わったとされるスキャンダルが尾を引いた結果だという声が多いです。さらにパデュー大に負けた頃にはマイヤー監督とジーン・スミス(Gene Smith)体育局長や他の上層部との関係が上手く行っていないう噂も立ったり、それをもみ消すような声明を出すのに追われるマイヤー監督がいたり・・・。とにかく今シーズンは戦績と反比例するようにチームの状況は外部から見るといつもと違う感じに満ちていました。

おそらく持病(心臓病、くも膜嚢胞/Arachnoid Cyst)の悪化に加え今シーズンの騒動によってマイヤー監督は肉体的にも精神的にも滅入ってしまったのかもしれません。まだ54歳と若いマイヤー監督ですが、このタイミングでオハイオ州立大という彼のドリームジョブを手放すというからにはよほどの理由が必要でしょうから。

2001年にボーリンググリーン州立大で初めて監督になってからユタ大フロリダ大、そしてオハイオ州立大と17年間監督を務めてきたマイヤー監督の通算戦績は186勝32敗。そしてフロリダ大で2006年と2008年に、そしてオハイオ州立大で2014年にナショナルチャンピオンに輝くなど、現役の監督の中ではトップクラスの腕を持つ名将。そんな彼がこの若さで一戦を退くのですから、オハイオ州立大ファンとしてはこの先どうなるかと不安で仕方ないことでしょう。

ローズボウルを最後に引退するということですが、その後釜には現在オフェンシブコーディネーターで、マイヤー監督が開幕後3試合謹慎処分中だった際に臨時監督を務めたライアン・デイ(Ryan Day)氏が就任することがすでに決まっています。若干まだ39歳の若手ですが、彼が率いた3試合でのオハイオ州立大の出来は非常に良かったのでマイヤー体制からスムーズに移行するには打ってつけの人材なのかもしれません。

しかし健康上の理由で2010年シーズン後にマイヤー監督の引退を経験したフロリダ大は、彼が去ってからと言うもの迷走を続け、今年新監督にダン・マレン(Dan Mullen)監督を起用してようやく浮上の兆しを見せています。ここに至るまで8年もかかりました。果たしてマイヤー監督が去った後のオハイオ州立大はどのようなチームになるのでしょうか。最大のインパクトはおそらくリクルーティングでしょう。マイヤー監督という敏腕コーチのもとでプレーしたいとオハイオ州立大のキャンパスに足を踏み入れることを決意した高校生は多いでしょうから、その流れを止めないためにも来年以降のデイ氏のチーム運営に大きな注目が集まります。

いずれにしてもマイヤー監督のようなハイプロファイルの監督が業界を去ってしまうというのはなんとも寂しものです。フロリダ大での引退もショッキングでしたが、今回ばかりはもう2度と現場に戻ってくることはないかもしれません・・・。

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