日大アメフト部の騒動に際して・・・

日大のアメフト部が起こした悪質タックル騒動。監督が対戦相手チームに謝罪し、自ら辞意を表明したようでようやく騒ぎが落ち着く方向へ向かってくれるでしょうか・・・。

アメリカ在住の筆者としては日本でどれだけの報道がされているかというのは想像の範疇を超えません。しかし、活字や限られた動画でしか日本の情報が入ってこない状況にいるのにもかかわらず、インターネットのニュースを開けばヘッドラインニュースの一つに毎日「日大アメフト部」の文字を見つけることができることを考えてみれば、日本でどれだけの騒動になっているのかは容易に想像できます。

日本のマスコミはこういう騒動を煽って事を実際の問題の大きさの何十倍にも膨らますのがうまいですし、それらに食いつく視聴者の存在も無視できないのかもしれません。もちろんことの重大さは無視できるものではありませんが、このニュースをトップニュースに飾る前にもっと語られるべき問題があるんじゃないか・・・と。

それにしても今回の騒動は真相云々よりも、アメフトというスポーツがこのようなネガティブな騒動を介して世に広まってしまったことが非常に残念でなりません。野球やサッカーに比べると、お世辞にもアメフトが日本の文化に浸透していないというこの現状で、「アメフト」というスポーツを「ちょっと聞いたことがある」という程度の知識しかない人たちが今回の騒動で抱くアメフトへの印象を考えると、やるせなさを覚えてしまいます。

私は実際にプレーしたことがない、ただのカレッジフットボールファンの一人でしかありませんが、そんな私でもそう感じるのですから、実際一生懸命プレーしている現役選手、かつてプレーし今もアメフトを愛するOB選手、現場でアメフトに携わっている関係者、そして多くのファンの皆さんにしては、このような形で「アメフト」という言葉が世に世に広まってしまったことがとにかく悔やまれることでしょう。

ところで当サイトのツイッターアカウントをフォローしていただいているたぬたぬ様から「アメリカでこのようなことが起きたらどうなるか?」というご質問を受けました。そこで私見を述べさせていただきましたが、改めてここで少しそのお話をしてみたいと思います。

故意の悪質プレーはありえるか?

今回の日大アメフト部の騒動では、監督が「相手選手を潰してこい」と選手に強いたという話が挙がっています。そんなことを監督から言われてしまえば、言われた選手はそういった行為をせざるを得ないでしょう。ましてや監督が絶対的な権力をチームや大学内で奮っている人物だとしたらなおさらです。

ところで、アメリカで「悪質プレー」が行われているかどうか、ということですが、大なり小なりカレッジフットボールの現場を知る人間として言える「勘」としては、答えはおそらく「イエス」だと思います。

しかしそれは選手個人が悪いとわかっていてやることというレベルであり、たとえばそれが試合中のトラッシュトーキング(口撃戦)の末の結果だったり、選手個人が一瞬カッなって起こしてしまったことだとか、そのような事です。

そしてもちろんそれらの行為がバレれば、パーソナルファールの反則を受けたり、場合によっては退場処分もありえます。特に近年では脳震とう(Concussion)予防のために頭部へのコンタクトは厳しくチェックされ、わざと頭部へタックルした場合は一発退場となります。

ただ、今回の日大の問題では監督が直接自分の選手に相手選手を削ってこい、と指示が出た可能性が高いことにありますよね。これが今のカレッジフットボールで起きているのかと言えば、それは疑問です。昔ならあった話かもしれませんが。やはりスポーツマンシップとか倫理的な面からしてそれをこのご時世でするコーチがいたとすれば、それはその人の人格を疑わざるを得ません。

カレッジフットボール界で起きた悪質プレーに関して言えば、大々的に問題になったような騒動は少なくとも私の記憶にはありませんが、プロのNFLでなら自分が覚えている範囲なら幾つか挙げることが出来ます。

ウォーレン・サップ

マイアミ大ウォーレン・サップ(Warren Sapp)氏が起こした「アンネセサリーラフネス(不必要なラフプレー)」は未だ鮮明に記憶に残っています。彼がタンパベイバッカニアーズでプレーしていた2002年、グリーンベイパッカーズ戦で起こした悪質なラフプレー。彼は無防備な相手OLチャド・クリフトン(Chad Clifton、元テネシー大)氏へ強烈なタックルを御見舞し、クリフトン氏は腰の骨を折るなどして長期戦線離脱を余儀なくされました。

プレーとはまったく関係のない逆サイドでのこのラフプレーにグリーンベイのマイク・シャーマン(Mike Sharman)監督も怒り心頭。試合後にサップ氏と一触即発となる口論が起きたのでした。ちなみにこのプレーが反則のコールをされることはありませんでしたが、2005年のルール変更でこのようなプレーに関係のないところで起きたラフプレーはイリーガルヒットの反則が課されることになったのでした。

ちなみにサップ氏はこれだけでなく、多くの不必要なラフプレーを連発したことで有名な「常習犯」でした。

アルバート・ヘインズワース

2006年、テネシータイタンズのDLアルバート・ヘインズワース(Albert Haynsworth、元テネシー大)はダラスカウボーイズ戦で相手Cアンドレ・ジュロード(Andre Gurode)のヘルメットをわざと剥ぎ取り顔面を踏みつけるという悪行をしでかします。このプレーで15ヤードのペナルティーを喰らいますが、これを不服としたヘインズワース氏は怒りを爆発させて自身のヘルメットを中に放り投げます。この行為のせいでさらに15ヤードの反則を課された上にハインズワース氏は即退場を命じられてしまったのでした。

ジュロード氏は30針の怪我を負い、リーグ側はハインズワース氏に対して5試合の試合出場停止と罰金を課しました。もっともハインズワース氏は試合直後に自ら起こした行為を謝罪。「どんな制裁も受け入れる」として、上に挙げたサップ氏とは違ってラフプレーの罪を認めていました。

ナダミカン・スー

現在ロサンゼルスラムズのDLナダミカン・スー(Ndamukong Suh、元ネブラスカ大)もまたダーティープレーヤーとして知られる選手です。いまでこそ問題を起こさなくなりましたが、カレッジ後にドラフトされたデトロイトライオンズではそのラフプレーで数回メディアに彼の名前が轟きました。

彼の数々のダーティープレーの中でも彼が2011年に起こした事件は記憶に新しいです。

それはグリーンベイとの試合で起きたのですが、相手OLイヴァン・ディートリック・スミス(Evan Dietrich-Smith、元アイダホ州立大)と揉み合いになって倒れたところをスーが起き上がりがてらにディートリック・スミスの腕をわざと踏みつけたのです。

この行為のせいでスーは退場処分となり、2試合出場停止と罰金をかされることになりました。この他にも様々なラフプレーですっかりネガティブなイメージが染み付いてしまったスー。こんなことがなくてもプレーヤーとして十分な力を持っているのになんとももったいない話です。

バウンティゲート

これまでの例は選手が独自に起こしたプレーであり、チームにも多少の監督責任があったとしても選手当事者が勝手に起こした悪行でありました。しかし2009年から2011年までニューオーリンズセインツで行われていたという、相手選手に怪我をさせることで報酬を与えていたとされるスキャンダル、いわゆる「バウンティゲート」は今回の日大の事件に最も近い悪行であったのではないでしょうか。

この事件はニューオーリンズのディフェンシブコーディネーター(当時)であるグレッグ・ウィリアムス(Gregg Williams)氏、そして22人から27人の選手たちが共謀して行っていた蛮行で、相手選手に怪我をさせればその分の報酬が払われるというシステムが存在していたことが明らかになったのです。

そのターゲットになった有名選手にはミネソタヴァイキングスQBブレット・ファーヴ(Brett Favre、元サザンミシシッピ大)およびアリゾナカーディナルズQBカート・ワーナー(Kurt Warner、元ノーザンアイオワ大)、グリーンベイパッカーズQBアーロン・ロジャース(Aaron Rodgers、元カリフォルニア大)、カロライナパンサーズQBキャム・ニュートン(Cam Newton,元アーバン大)らがいました。

NFLによる捜査のメスが入り、ウィリアムス氏は無期限謹慎処分(後に解除)、監督のショーン・ペイトン(Sean Payton)氏は2012年度シーズンのコーチ資格を剥奪、そしてジェネラルマネージャーのミッキー・ルーミス(Micky Loomis)氏も2012年度シーズンの開幕から8試合の間チーム活動に関わることを許されませんでした。これらの制裁は長いNFLの歴史の中でも最も厳しいものであるといわれています。

またその後の調べでニューオーリンズ以外のチームでもバウンティ制度を密かに設けていたことが明らかになったウィリアムス氏は、この制裁が下される前に事実上ニューオーリンズから三行半を突きつけられましたが、再就職先のセントルイス(当時)ラムスに就任矢先に上記のような制裁が下されたため、セントルイスでコーチングに携わることは叶いませんでした。が、それでも彼は謹慎が説かれた2013年には現場に復帰。現在はクリーブランドブラウンズのDCとして未だこの業界で生き延びています。

悪質度で言えば日大のものよりもウィリアムズ氏の方が悪どいという見方もできるかもしれませんが、そんな人物ですらコーチングの世界へ戻れました。しかし今回日本での騒動の渦中の人物である内田元監督は、辞任という形を取って責任を取るという風に収まりましたが、彼が再び業界へ復帰できるのかどうかは定かではありません。

カレッジフットボール界での制裁の歴史

日大の騒動では長らく当事者の監督が姿をくらまし、数日後に辞任を表明しました。しかし未だに釈然としない部分が多いようでまだニュース欄に「日大アメフト部」の文字を見つけることが出来ます。

また実際にそれを行ってしまった選手も今のところ対外試合出場禁止処分がだされているようで、部を退部したとかしないとか・・・。当初の勢いだと日大アメフト部が廃部に追い込まれるのではないかという印象すら感じたほどです。

もちろん悪いことは悪いのであり、全貌究明したあとには再発防止に取り組んでいくべきです。それに伴い選手や部、そして大学側に何らかの制裁が下されるべきなのかどうか、それは今後明らかにされていくことでしょう。

そこで今度はアメリカのカレッジフットボール界で同じような大事が起きた場合、どういう制裁が下されるのか?という問いに注目してみたいと思います。

冒頭でも書きましたが、私の記憶の中にあるここ20年間のカレッジフットボールの中で、フィールド上のプレーが原因で日大の騒動のような大ごとになったということはパッと頭に浮かんできません。個人レベルのパーソナルファールやイジェクションは十分あり得る話ですが、日本で取り上げられているほどの騒ぎに繋がるようなプレーがここ20年間であったとは思えません。

カレッジフットボール界や大学スポーツ界で大ごとになるとすればそれは大抵の場合フィールド外の問題がそのほとんどです。そしてそれはリクルーティング違反から、学業での裏工作、選手が起こした私生活での暴行事件などが主な原因です。中には社会現象になるような、全米中を揺るがす事件も起きたりしますが、これもやはりフィールド外の問題であります。

デスペナルティ

カレッジスポーツ、とくにフットボールに関する制裁を語る上で外すことが出来ないのはサザンメソディスト大(SMU)です。彼らは1980年代に選手に不正に金銭を譲渡し、またリクルーティング違反を頻繁に起こしたことにより1年間の対外試合禁止という後にも先にも彼らぐらいしか無い厳しい制裁を喰らいました。俗に言う「デスペナルティ」です。

1年間(1987年)の対外試合禁止だけでなく、彼らに課せられた制裁は以下のものでした。

  • 1988年度シーズンのホームゲーム禁止
  • ボウルゲーム出場禁止(1989年まで)
  • 4年間で55人分のスカラシップ(スポーツ奨学金)削除
  • 最大5人(通常は9人)のコーチ陣
  • キャンパス外でのリクルーティングの禁止(1988年まで)

1987年度に試合ができなかったことと、このスキャンダルで多くの選手が流出したことで翌年となる1988年度シーズンを戦えるほどの戦力が残っていないと判断した大学側は2年目も自主的にシーズンをキャンセルしました。

これ以前には1981年と1982年にナショナルチャンピオンにまで輝くほどの力をもっていたSMUでしたが、このデスペナルティのお陰で彼らの戦力がガタ落ち。以降現在まで完全に立ち直ることは出来ていません。

リクルーティング違反

リクルーティング違反の問題は大なり小なり全国各地で行われていることと言っても過言ではないでしょう。チーム力を維持するためにはどうしてもリクルーティング戦争で勝ち抜かなければならないというのが今も昔も変わらぬ慣習であり、そのためにどんな手でも使うというのが一般論です。そのために各チームはせっせとフットボール関連施設を普通では考えられないほどのゴージャスなものにしたりして有能リクルートを囲うために必死です。

今では昔よりも更に制裁が厳しくなったのでおおっぴらにリクルーティング違反を犯せませんが、昔はリクルートに便宜を図ったりして甘い言葉で彼らを自らのチームに引っ張っていました。そしてそれがバレれば大事になるわけです。

最近で言えばミシシッピ大がこの手の違反を犯してNCAAから制裁を受けることになりました。その内容は2017年と2018年のシーズンのボウルゲーム出場禁止、2年間で13人分のスカラシップの削減。そして罰金です。

【関連記事】ミシシッピ大、NCAA規則違反を認める

ちなみにミシシッピ大の当時の監督はヒュー・フリーズ(Hugh Freeze)氏でしたが、彼はこの制裁とは無関係な自身の売春婦問題で2017年度シーズン開始直前に辞任しています。

現役選手への金銭問題

アマチュア選手である現役選手に金銭的な援助を行うことはNCAAのルールで禁止されています。しかしこのルール違反も頻繁とまではいかなくてもしばしば暴露されることのある規則違反です。

最近でクローズアップされたのはサザンカリフォルニア大のケースではないでしょうか。特に2005年にハイズマントロフィーを獲得したRBレジー・ブッシュ(Reggie Bush)に関する金銭譲渡の問題は後にハイズマン史上初となるトロフィー返還という自体までにいたり、彼の名前はハイズマンの歴史から抹消されてしまいました。

また彼の家族らに便宜を図った罪でサザンカリフォルニア大も制裁を受けることとなり、2004年度の一部の白星、そして2005年度シーズンの記録が抹消。このシーズンは彼らがオレンジボウルオクラホマ大を破りナショナルチャンピオンに輝きましたが、当然ながらこの記録もなかったことになってしまいました。

また上に紹介したミシシッピ大が食らったNCAA制裁ではリクルーティングの問題だけでなく、2015年度シーズンまで同チームでプレーし2016年度にNFLドラフトでプロ入りを果たしていたOLラレミー・タンシル(Laremy Tunsil)もまたチームから彼の家族へ金銭的な便宜が図られていたことをドラフトの場にて暴露するというとんでもない事件が起き、それがミシシッピ大の制裁を膨らませたともいえます。

【関連記事】元ミシシッピ大タンシルのいざこざがミシシッピ大に飛び火か

学業面での違反

カレッジフットボール選手はどんなにもてはやされても所詮大学生であることに代わりはなく、プレー資格を維持するためには最低限の成績を維持しなければなりません。それができなければどんなスタープレーヤーでもプレー資格を剥奪される可能性があります。

そうならないように学生選手たちはフットボールだけでなく勉強にも勤しまなければならないわけですが、それが出来ない輩も結構いるわけです。コーチたちにとっては主力級の選手が成績低下のためにプレーできなくなるかどうかは重要な問題なわけで、チーム専用の家庭教師(チューター)を雇ったりしてなんとか最悪の事態を免れようとします。

しかしそれでも成績が危うくなる場合、汚い手を使って成績操作やチーティング、いわゆるカンニングまがいのことをしでかして成績をキープしようとする手段を取ることも無いわけではありません。そしてこれが明らかになれば当然罰則の的となるわけです。

最近で言えばノートルダム大のケースが有名です。これは2012年から2013年にかけて行われていたと言われる、チーム関係者が選手のために替え玉のようなことを起こしたことが発覚した事件ですが、このせいでノートルダム大はこの行為が行われていた期間中に獲得した21勝をすべて剥奪されてしまいました。21勝を失ったことでノートルダム大の歴代勝利数が2位から6位にまで転落してしまったことを考えれば非常に手痛い制裁だといえます。

【関連記事】ノートルダム大の21勝剥奪が確定へ

その他のスキャンダル

フットボールに直接関係していなくても、その選手や関係者がフィールド外で起こした問題の規模が大きかったり社会的に多大なる影響を及ぼした場合にも制裁が下ることがあります。

その最たるものと言えば2011年に発覚した、ペンシルバニア州立大の「サンダスキー事件」といえるでしょう。

【関連タグ】サンダスキー事件

これはペンシルバニア州立大の長年のコーチであったジェリー・サンダスキー(Jerry Sandusky)氏が複数の男児に性的虐待を行い続け、それの対処を見誤った大学、体育局長、当時の監督であったジョー・パターノ(Joe Paterno)氏の責任を追求する形で今も議論がかわされている問題です。大学側の問題は端的に言えば「知っていたのに何もしなかった」ということです。

400勝以上を挙げカレッジフットボールのメジャーカンファレンスの記録としては史上最多勝利数を誇り、多くの尊敬を集めていたパターノ氏でしたが、この問題で彼のネームバリューは超下落。彼は結局2011年度シーズン途中に解雇され、その2ヶ月後には肺がんでなくなるという天と地の差となる人生を送ったのでした。

またペンステート自体も大学長と体育学長らがその職を追われ、その他にも以下のような制裁を課されました。

  • 5年間の謹慎処分
  • 4年間のボウルゲーム出場禁止
  • 1998年から2012年まで挙げた112勝の剥奪(後に返還)
  • 6000万ドル(約60億円)の罰金
  • 5年間で40人分のスカラシップの削減

当初はデスペナルティの可能性も示唆されていましたが、それに次ぐほどの大規模な制裁となりました。この事件のせいでペンステートのブランドはガタ落ち。リクルーティングで遅れを取らざるを得なくなり、その後数年は苦難の道を歩みましたが、最近ではジェームス・フランクリン(James Franklin)監督の指導下で心機一転し、徐々にフットボール部としての強さを取り戻しています。

しかしサンダスキー氏の裁判は続いており、性的虐待を許した大学というレッテルはそうかんたんに人々の記憶から消えるものではありません。そして何よりもパターノ氏に非があったとしても、この事件でここまで彼の地位が落ちてしまったのは非常に残念でなりません。

が、それもことの重大さを考えれば受け入れなければいけないことでしょう。

まとめ

アメリカのカレッジフットボール、及びNFLの制裁の形がそのまま日本に当てはまるかといったらそうはならないでしょう。倫理観の違い、潔さの違い、スポーツというものが文化としてどれだけ浸透しているか、どれだけ毎日の生活に関わってくるかの違い、等によって受け止められかたは変わってくるからです。

大学で言えば日本にはアメリカのNCAAのようなガバナンスを一括に取り扱う団体がありませんから、そこでもどのような制裁が下されるかは大きな違いが現れるでしょうね。

日大アメフト部の騒動は今のところ刑事事件などには発展していませんが、今後の状況次第でチームや関係者に今以上の制裁や罰則が下されるかもしれません。

ただ言えることは日本だろうがアメリカだろうが、プロだろうがアマチュアだろうが、悪いことをすればそれを多かれ少なかれ償わなければならないということです。上に紹介したように悪さの形や大きさは違えどどのケースでもそれなりの処罰を受けています。

日大アメフト部の監督は辞意を表明しましたが、それだけで問題は解決するのか?その他の関係者に責任はないのか?もっと言えば大学の上層部にも責任はないのか?そういった論議が起きてもおかしくはないと思います。少なくともアメリカのカレッジフットボールというメガネを通してみればそれは自然の流れかと思います。

しかし一方で、どんなに厳しい制裁を受けたとしてもアメリカではSMUの場合もペンシルバニア州立大の場合も廃部だけにはなりませんでした。日大の騒動はメディアの煽りもあって凶悪事件のように取り上げられていますが(もちろん行われたことは酷いことに変わりはありません)、願わくば罪のない選手たちからプレーするチャンスを奪う「廃部」という選択には至らないことを祈るばかりです。

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