セイバン監督もついに折れた?

これは驚きです。

昨年夏の流行語大賞(?)でもあった「サテライトキャンプ」。これは大学チームのコーチが地元を離れて遠隔地行う、高校生向けの技術向上のための合宿のことですが、昨年はミシガン大ジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督が他の誰よりもアグレッシブにサテライトキャンプを行い、全国各地を行脚してキャンプという名のリクルーティングに勤しんでいたことで話題になりました。そしてそれを批判していた最先鋒がアラバマ大ニック・セイバン(Nick Saban)監督でした。しかし彼も時代の波には逆らえなかったようです。

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というのも先日セイバン監督がサウスフロリダ大チャーリー・ストロング(Charlie Strong)新監督が行なっていたキャンプに飛び入り参加した姿が捉えられたのです。

さらにセイバン監督はサウスフロリダ大のあるタンパ市からマイアミ市へ移動し、フロリダインターナショナル大で行われていたキャンプにも足を運びました。これまでサテライトキャンプがリクルーティングの温床になっていると警鐘を鳴らしてきたセイバン監督がこの日だけで2つものキャンプに参加したことになります。

かつてサウスイースタンカンファレンス(SEC)はカンファレンスのポリシーとしてコーチたちが遠隔地でのキャンプに参加することを禁じてきました。それは同じカンファレンスに所属するコーチ同士での摩擦を未然に防ぐためでした。アトランティックコーストカンファレンス(ACC)も似たようなポリシーを持っていましたが、彼らは近年のトレンドに乗っかってサテライトキャンプ参加を容認するようになっていました。そしてSECもそのポリシーを緩和する方向に転換し、今回セイバン監督がわざわざ南フロリダまで顔を出しに行った訳です。

ちなみに同じ頃フロリダインターナショナル大のご近所でもあるフロリダアトランティック大では元アラバマ大オフェンシブコーディネーターのレーン・キフィン(Lane Kiffin)監督がキャンプを張っていました。そしてそのゲストに呼ばれたのがオハイオ州立大アーバン・マイヤー(Urban Meyer)監督だったと言います。偶然としては出来過ぎです・・・。関係者の話ではセイバン監督と同じくサテライトキャンプに反対していたマイヤー監督が態度を一変してキフィン氏の誘いに乗ったことに対してセイバン監督も動いた、とも言われているようです。

セイバン監督並びにマイヤー監督の真意はわかりませんが、リクルーティングのためなら手段をいとわない最近の風潮が影響されているとしても驚きはしませんよね。