2019年度NFLドラフトで注目の選手たち【QB編】


今年のNFLドラフトまでいよいよ2週間となりました。プロチームにおいてチーム育成の過程で非常に重要な要素となるドラフトはフットボール閑散時である今時ファンたち唯一の楽しみとなっています。ドラフト自体もイベントとして巨大化し、テレビメディアはもとよりインターネット、ソーシャルメディアなど至る所で来るドラフトまでの選手の分析やら予想やらを立てています。

当サイトはカレッジフットボール専門サイトではありますが、カレッジフットボール界で活躍した選手がプロでやっていけるのかという興味はつきませんから、彼らを見送るという意味でもドラフトの情報はざっくり紹介してきました。そこでこれから数回に渡り今年のドラフト候補生たちをポジション別にざっくり紹介してみたいと思います。今年はその中でも花形とされるQB陣の紹介です。


カイラー・マレー(Kyler Murray、オクラホマ大)

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クリーブランドブラウンズのQBベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield)のバックアップを務め、昨年満を持して先発の座を掴んだオクラホマ大カイラー・マレー。昨シーズン彼はメイフィールドと同じレベルかそれ以上とも言える働きを見せ、メイフィールドに続きカレッジフットボール界の最高峰アワードであるハイズマントロフィーを獲得。シーズン後はあと1年残されていた大学でのプレー資格を行使せず、さらには昨シーズン前にドラフトされたMLBオークランドアスレチックス入りを辞退して今NFLドラフトに望みます。

魅力は彼の真なるハイブリッドQBとしての能力。昨年は4361パスヤードに1001ランヤードを記録し、しかも犯したINTパスは7つとパサーとしてもそしてランナーとしても異次元の能力を保持しています。心配されているのは平均以下となる身長(5フィート11インチ、約180センチ)、細身の体、そして先発QBとしては昨年度1年間しか経験がないという点。ただ長らくNFLで主流となってきたプロスタイルのQBではありませんがそれを度外視する身体能力が魅力で、昨年1巡目でジョシュ・ローゼン(Josh Rosen、元UCLA)をドラフトしたアリゾナカーディナルズが今年もっている総合1位の指名権を駆使して触手を伸ばすかと噂されているほどです。

AGSのなんちゃって評価

パス能力★★★★★
機動力★★★★★
サイズ★★★☆☆
経験値★★★☆☆
プレーメーカー度★★★★★

ドゥウェイン・ハスキンズ(Dwayne Haskins、オハイオ州立大)

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オハイオ州立大出身のドゥウェイン・ハスキンズも前出のマレーと同じく先発QBの経験が1年しかありません。しかしその限られた試合数の中でハスキンズはオハイオ州立大ファンのみならず多くのフットボールファンを唸らせるパフォーマンスを見せ続けてきました。ハスキンズの魅力は6フィート3インチ(約190センチ)に231パウンド(約105キロ)という巨漢ながらプロレベルのパス精度をもっていることです。機動力もそこそこありますが、基本的にはプロスタイルのQBですので、戦術を選ばず多くのチームにフィットしそうです。

プレッシャー下でカベレージを読む能力が落ちるという不安要素があるにはありますが、パスの精度とサイズを考えればマレーとタイプの違うQBであったとしても彼に肉薄するだけの魅力がハスキンズにはあると思います。

AGSのなんちゃって評価

パス能力★★★★★
機動力★★★★☆
サイズ★★★★★
経験値★★★☆☆
プレーメーカー度★★★★★

ダニエル・ジョーンズ(Daniel Jones、デューク大)

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デューク大のダニエル・ジョーンズは昨シーズン開幕時から上記の選手たちのように注目されていたわけではありません。しかし彼の大学時代のパフォーマンスを総括すれば今季ドラフトにおいて彼の名がQB陣の中で上位に入り込んでいるのは不思議ではありません。

昨年度の記録は2,674パスヤードに22TD、9INTと際立ったものではありませんでした。しかし彼のもつスキルを高く評価するNFLスカウトは多いようです。彼の魅力は投力とその正確性。またその投げるパスも様々に使い分けることが出来、それを可能にするだけのポケット内での我慢強さを持ち合わせています。フットワークも悪くありません。6フィート5インチ(約195センチ)に220パウンド(約100キロ)という恵まれた体も相まって、派手さはなくてもプロで活躍できるポテンシャルは揃っています。

ちなにみデューク大の監督であるデヴィッド・カットクリフ(David Cutcliffe)監督はペイトン・マニング(Payton Manning、元テネシー大)とイーライ・マニング(Eli Manning、元ミシシッピ大)を育てた名伯楽。その彼に指導を受けたジョーンズがNFLドラフトでトップ候補の一人に数えられているのは偶然ではないでしょう。

AGSのなんちゃって評価

パス能力★★★★★
機動力★★★★☆
サイズ★★★★★
経験値★★★★★
プレーメーカー度★★★★☆

ドリュー・ロック(Drew Lock、ミズーリ大)

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ミズーリ大のドリュー・ロックは昨季開幕前から注目のQB選手として名前はあがっていました。その昨シーズンは3498パスヤード、28TD、8INTとまずまずの数字を残しましたが、開幕時の期待度に十分答えられたかどうかと言えば疑問です。しかしポテンシャルはあるわけで、しかもシーズン後に行われた「シニアボウル」(4年生だけが出場できるオールスターゲーム)そして「スカウティングコンバイン」でスカウト陣からの評価を挙げたロックの株は急上昇中です。

彼の魅力はその豪腕。いいスピンのかかったパスを投げられることはプロでやっていくにはポジティブであることは間違いありません。しかしながらパスの精度はそれに見合っておらず、また強豪チーム相手には苦戦してきたことを考えると彼に対する評価が分れていることも確か。しかしボウルゲーム(リバティーボウル、373パスヤードに3TD)、シニアボウルとコンバインでの出来が良かったことで彼の評価は一般的に見て上向きです。1巡目ないし2巡目で指名されるポテンシャルの持ち主と言っていいのではないでしょうか。

AGSのなんちゃって評価

パス能力★★★★☆
機動力★★★★☆
サイズ★★★★☆
経験値★★★★☆
プレーメーカー度★★★★☆

ウィル・グリアー(Will Grier、ウエストバージニア大)

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1年生だったフロリダ大時代、華々しくカレッジデビューを飾るもPED(能力向上薬物)摂取の疑いで1年間の試合出場停止処分を食らったウィル・グリアーは程なくしてウエストバージニア大へ転校。1年間のお休みを経て2017年度シーズンに満を持してフィールドに帰ってきたグリアーはウエストバージニア大でリーダーとしてチームを牽引してきました。セカンドチャンスをものにしてリーダーの素質を見せる彼の素性はスカウト陣からは高く評価されているようです。

昨年度は4000ヤード級のパスに37TDとハイズマントロフィーレースにも名を連ねましたが、気迫あふれるプレーの脇でパスの正確性と投力に不安があることは否めませんでした。そしてその不安はシニアボウルで露呈されてしまい、以降グリアーの株は停滞気味です。上に挙げた4人のQBとは明らかに差が出た現状の評価では彼がドラフト初日どころか2日目(2巡目3巡目)に指名されることも危ういです。

AGSのなんちゃって評価

パス能力★★★★☆
機動力★★★★☆
サイズ★★★★☆
経験値★★★★☆
プレーメーカー度★★★★★

その他の候補者たち

タイリー・ジャクソン(Tyree Jackson、バッファロー大)
ライアン・フィンリー(Ryan Finley、ノースカロライナ大)
クレイトン・ソーソン(Clayton Thorson、ノースウエスタン大)
ジャレット・スティッドハム(Jarrett Stidham、アーバン大)
トレース・マクソーリー(Trace McSorley、ペンステート)
カイル・シューマー(Kyle Shurmur、ヴァンダービルト大)
ブレット・ライピエン(Brett Rypien、ボイジー州立大)
ジェコブ・ドレガラ(Jacob Dolegala、セントラルコネチカット州立大)
ガードナー・ミンシュー(Gardner Minshew、ワシントン州立大)


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